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1ヶ月のご無沙汰です
2017 / 04 / 05 ( Wed )
1ヶ月以上更新してなくて、不甲斐ない。お待たせ ? のシングル・レビューです。

01 g h franklin someone will
02 g h franklin satisfied
George H. Franklin / Someone Will Take Over Where You Leave Off (Faces 2015) 1977
G. H. Franklin / Satisfied (Faces 2018) 1978
前者は楽 SOUL 44p で取り上げました。Faces はルイジアナはシュリーブポートのレーベル、同一番号で That’s How It Is When You’re In Love というタイトルのリリースもあるらしい。そしてこんなのも、前作に続きシカゴ時代の Otis Clay のバラード、I’m Satisfied であります。バックは少しチープかな、オリジナルに忠実に丹念に、ちょっぴり優しい語り口になんだか堪らなくなってしまう、この無名のローカル・シンガー、案外と曲の神髄に迫っているのかもしれません。
03 sharpees new go on and laugh
The Sharpees / Go On And Laugh (One-Derful ! SSR 2005)
Vernon Guy (楽 SOUL 50p) と Stacy Johnson (楽 SOUL 72p) が在籍、65 年から 66 年にかけて One-Derful に 4 枚のシングルを残している、シカゴの重要グループなんだが、強力に推せる曲がなくて楽本ではコメントしませんでした。そしたらどっこい、こんな隠し球があったとは。One-Derful 関連レーベル再評価プロジェクト進行中の Secret Stash が最近プレスした未発表のダンス・ナンバーなんですね。只者ではないイントロ、期待も高まったところで流れ出すファンタスティックなメロディー、いやはや驚き、なんてこんなにお洒落なのかしら。苦みばしったボーカルも気持ちよさそう、コーラスもばっちりだ。快感に踊らされ、リズム音痴の私も思わず昇天の出来ばえ。既発の CD コンピにも未収録のブツ、まだ購入してない方、品切れにならないうちに買っておきましょう。
04 othello robertson
Othello Robertson / So In Luv (Era 3179) 1967
西海岸産、オリジナルは Bay Luv 盤 (1965年)、私の所有するガールズ・ノーザンでは十指に入るお気に入り。ミッドアップのフローター、ポップな曲調に健気なボーカルが冴え渡る。後半で一段キーをあげて頑張ってくれるところが嬉しいじゃありませんか。KENT 及び OUTTA SIGHT の ERA コンピにも収録されているけど、特段の情報もないオブスキュアなシンガー。興味深いのは、制作に Eddie Foster が絡んでいるところかな。
05 exquisites crow
The Exquisites / Just Couldn’t Make It (Crow 0003130-8091-22)
レココンに来ていただいている方には、私の十八番(おはこ)のグループものとして認知されているかもしれません。これには深い思い入れがあって、1990 年頃、Goldmine の Tim Brown 氏から 30 本ほどのカセットを購入、レア・ノーザンの中に 1 本だけモダン・ソウルのテープがあり、その中で一番強く印象に残った曲なのだ。以来、どうしても現物がほしくて、探し続けること 20 年、初めて出会ったのが 6 年前、高額のため競争相手もおらず無事手に入れることができました。デトロイト産、70 年代前半の録音か、マニアックな音ではなく、落ち着いたメロディー・ラインのミディアム・バラード。はかなくセンチメンタルで暖かみのあるところが私好み、張りのあるボーカルがぐっと前面に、コーラス、そしてさりげなくサポートするドラムスとストリングスも心地よく、一度聴いたらちょっとやそっとでは耳から離れない素敵な曲、7 月のレココンでもかける予定です。なお、同グループ同レーベルでもう 1 枚シングルがあり、そちらはファンクものでした。
06 joy zot
Joy / The Way You Put Me In A Mood (Zot 522)
続いてもう 1 枚、あまり知られていないグループを紹介。紹介と言っても、やはり情報が無い。女性がリードで、シカゴのレーベルから、分かっているのは制作に Simtec Simmons が関わっていることくらい。70年代の音だと思うが、リリース年も不明。リストやオークション等では、A 面のアップテンポ Falling In Love のタイトルで載るケースがほとんど、でも、このシングルの真価はこちら B 面のスロー・バラードにあり。ささやき声で語るように歌い出す、これが結構長い、急にぐわっぐわっと感情が高まって、そしてまたしっとりと、ラストでもう一度胸が張り裂けるといった塩梅です。こういったタイプの曲って、ありそうで無いですね。こんな強引な力業に素直に感動しちゃうソウル・ファンが私は好きだな。
07 george soule get involved
George Soule / Get Involved (Fame XW302) 1973
白人のシンガーで作曲やプロデュース業にも才のあった人。ディープ・ソウル・ファンにはマラコで Eddie Houston の Capitol 盤の制作に携わり、マッスル・ショールズで Percy Sledge の I’ll Be Your Everything (Capricorn 0209) を書いた人と説明すれば、ぐっと親近感も増すでしょう。これは、3 月の 70 ズ・ソウルのレココンでかけたもの、60 年代では考えられない新しいタイプの曲ということで選曲、ライターには George Jackson と Raymond Moore の名前もある。粘っこいビートのメロディックなダンサー、ファンクというよりクールでモダン、フェイムのバックも完璧、歌もディープでソウルフル、文句なしにかっこいい。こんなの聴いていると、ニュー・ソウルとか、ましてフリー・ソウル(この言い方が私は大嫌いである)やレア・グルーヴなんて切り口ではなく、王道ソウルの視点から多様化していった 70 年代ソウルを見直す動きがあってもいいんじゃないかという気がするのだが。
08 jackie russell
Jackie Russell / Don’t Trade Love For Money (Soul Kitchen 0010) 1967
ソウルの世界はものすごいシンガーがたくさんいるので、このジャッキーさんをありがたがって聴いている人なんてあまりいないかもね。オハイオはクリーブランドから、ローカル風味満点のディープ・バラード、ヘタウマというのでもない生一本の素朴さ、バックの音もボーカルのレベルをあえて超えず、しっくりとなじんでいるところが良いですね。この曲が収録されている Boddie Recording Company : Cleveland, Ohio (Numero 035) のライナーによれば、Kashie にシングルのある Richard Russell も同一人物とのこと。
09 frankie pighee
Frankie Pighee / If You Don’t Think (Soul Kitchen 0011) 1967
楽 SOUL 99p で取り上げたシングル、女性シンガーなのに男性扱いをしてしまい、お詫びして訂正させていただきます。聴き直すと、確かに女の人、どうして男だと思ったのか、曲のタッチが James Carr とダブったからか、思い込みとは恐ろしい。でも、彼女の写真が掲載されている Numero の CD のライナーにも For years, it had been assumed that Frankie Pighee’s Boddie recordings featured vocals sung by a man. と書かれているんだよね。
10 guitar ray hot line ball chain
Guitar Ray / Ball & Chain (Hot Line 904) 1966
この人も楽 SOUL 100p で紹介した。これは当時持っていなくてコメントできなかったもの。人気のある Shagg のシングルよりもはるかに珍しいのだが、探しているというコレクターにもお目にかかったことがなく、あえて手に入れたぞと自慢しても空振りしそう。歌いっぷりはオーティス・マナー、Lee Bates なんかに比べるとニューオリンズ色が強い、アレンジもワーデル・ケゼルグだし、特にこの曲はご親戚の Earl King に通じる味わいもあって大好きなディープ・バラード。地味で盛り上がらない、でも、ぐっと沁みます、ソウルには侘び寂びという日本的な美意識と一部通じるものがあるのでは。
11 gospel iqs impel peace
The Gospel I.Q.’s / Peace In The Land (Impel no#) 1970-75
2010 年にリリースされた Impel レーベルのコンピレーション Said I Had a Vision : Songs & Labels of David Lee (LP) で出会った曲。Impel はノース・カロライナの David Lee のレーベル、Ann Sexton の You’ve Been Gone Too Long (Seventy-Seven 104) は Impel 盤がオリジナル、The Constellations なんていうグループのシングルでご存じの方もいらっしゃるはず。LP コンピの内容は真っ黒、このレーベル、70 年代半ば以降はほとんどゴスペルだったようです。I.Q. は International Quartet の略、アップ・ナンバーでかなりソウルフルなので驚き、イギリスでは人気もあってけっこうお高いシングルというのも納得です。A 面となる I Pray The Lord も重厚な正当ゴスペル・バラード。ここらへんの音は私も疎い、ソウル・ファンにもアピールする知られざるモダン・ゴスペルの良盤ってまだまだあるんでしょうね。
12 patti drew stop listen
Patti Drew / Stop And Listen (Capitol 5969) 1967
ディープなものが続いたので最後は爽やかなお皿を選んでみました。周りのソウル・ファンからパティ・ドリュー名前が出た記憶がなく、私も興味の対象外だった女性。多分買ったとき以来聴いていなかったこのシングル、処分しようかと盤の状態確認で針を落としたら、あらあら良いじゃありませんか。予想外のお得な気分でさらにぐっときてしまったミディアム・ナンバー、ちょっとドキドキするような曲の流れもチャーミングだし、野暮ったいバックのアレンジも悪くない。ちゃらちゃらしたところなど微塵もないドスのきいた声、それでもって滑らかでソフトな歌いっぷりというのがなかなか素敵であります。
13 patti drew cd 1
14 patti drew cd 2
The Best Of Patti Drew / Workin’ On A Groovy Thing (UK Stateside)
結局、手元にあったパティ嬢は先のシングルと He’s The One (Capitol 2575)、ソロ以前の彼女のグループ The Drew-Vels 名義のシングル it’s My Time (Capitol 5145) の計 3 枚。20 年前なら他のシングルも集めるぞと気合いが入るところだが、もうそんな気力も財力も無いので、CD アルバムを物色、そして目を付けたのがこの Stateside 盤。Capitol のシングルがほとんど収録されていて、The Drew-Vels の曲も 3 曲あって、申し分のない内容。廃盤で某ネット・ショップでは論外の値段がついているところ、なんとか安く見つけ、以来随分と愛聴しております。
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02:15:58 | SOUL 45 | コメント(0) | page top↑
SOUL 45、7 の日やめました。
2017 / 02 / 01 ( Wed )
27 の日にシングル・レビューできず。7 にこだわるのやめました。少なくとも月 1 回はシングル盤を紹介しますので、よろしくお付き合いください。

01 barbara howard man above 1
03 barbara howard man above 2
02 barbara howard i need you
Barbara Howard / The Man Above (S.Reece 25067/8) 1969
Barbara Howard / I Need You (SR 700317)
このオブスキュアな女性シンガーを知ったのは Sisters Funk 2 (Jazzman 016、楽 SOUL 361p 参照)、リズミックで軽快な傑作ファンク I Don’t Want Your Love には心ときめいた。高額盤だし、ファンクにそんなに金は出せないとしばらくは指をくわえたまま、ウラのこのバラードを聴いてしまって、財布のひもがぐっとゆるんでしまいました。一途にストレートなスロー・バラード、美しくしっとりとしたメロディー・ラインを丁寧になぞる憂いを含んだ歌声、もう泣くしかないでしょ。彼女が残したもう 1 枚も入手、同じシンシナチのレーベルで同じく Steven Reece という方のプロデュース、どちらが先のイシューか不明なれど、こちらにも驚き。前曲よりちょっとクラシックな曲調かな、ドラマティックな展開もあって、よりディープな歌いっぷり、この女性、なんだか父性本能がくすぐられますね。そして、さらにびっくり、レーベルを見てください、in album とあるではないですか。Sisters Funk のライナーを確認すると、バーバラ嬢には ” The Man Above ” というタイトルの LP が存在するとある。興味深々、Jazzman さん、ダメなら Numero さん、なんとか幻のアルバムを発掘してもらいたいなぁ。
04 ernie johnson rowan disco
Ernie Johnson / Disco Music Keep On Going On (Rowan 45876) 1976
Ronn の LP が懐かしい、その後もアルバム出しているけど、あまり聴いていません。シンガーとして円熟したのは Ronn 以降ですが、私が好きなのは、70 年代にリリースしたあらびきなシングル盤。ダンサブルなものが多くて、マイ・ベストはこれ、イケイケのディスコじゃなくて甘辛なアップテンポのモダン・ダンサーであります。武骨なボーカルで精いっぱいムーディーに迫ってくれて、なんだか憎めません。他の気になる盤についてもコメント。You Got To Be Faithful And True (Duplex 1203) はボーカルが調子っぱずれに聴こえてしまう少し複雑な曲調のダンサー、私は嫌いじゃないが、万人受けではないかもしれない。Big Man Cry (Steph and Lee 8667) は分かりやすいストレート・モダン、ちょっとタイロン調のフレーズが入ります。Bump It Down (Aries 100) は疑似ライブ、ブラスがかっこいいんですけど、Duplex 盤に同じくなんだかもたもたした感じ。
05 blossoms reprise tears
The Blossoms / That’s When The Tears Start (Represe 0436) 1966
バックアップ・コーラス・グループとして活躍、ソウル・ファンには関心が薄いグループかもしれないが、この Represe 盤はお薦め。フィル・スペクターのもとを離れてリリースされたもの。リードはもちろんダ―レン・ラブ、ライターはヴァン・マッコイ。マーチのリズムのポップなアッパー・ノーザン、胸がワクワク、身体がウズウズ。これをかければ、誰でもいっとき幸せになれますよ。続けてBarry Mann & Cynthia Weil 作のフリップ・サイドGood, Good Lovin’ を聴くと、なんだかとても優しい気持になっちゃいました。
06 hollywood flames symbol senorita
Hollywood Flames / Dance Senorita (Symbol 211) 1965
LA の名門 R&B グループ、ソウル・ファンには Donald Height がリードをとった Goldie 盤と Chess 盤 (楽 SOUL 59p 参照) が有名。ここでドナルド・ハイトじゃないのも紹介しておきたい。Symbol からは 2 枚のシングルがリリースされており、後発の I’m Gonna Stand By You (Symbol 215) はインプレッションズ・スタイルのいなたいミディアム。私押しはこちら先発、サウンドは一昔前のダンス・ナンバー、癖のあるリードも突っ込み気味のコーラスもメンバー全員元気いっぱい、楽しく踊りながら歌っている様が目に浮かんでくるようで、まことにあっぱれな歌いっぷりであります。
07 ruth brown at anyone
Ruth Brown / Anyone But You (Atlantic 2104) 1961
楽本では Barbra West (Ronn 27、楽SOUL 157p参照) のところでコメントしたバラード。数年前に北海道在住の友人に教えてもらうまでルース・ブラウンがオリジナルとは知りませんでした。彼女が最後にアトランティックに残したシングル、やはりオリジナルの貫録、バーバラさんを上回る出来と言ったら、長年 Ronn のシングルに涙していたディープ・ファンに怒られそうだけど、仕方ありません。フィル・スペクターのプロデュースで男女混声のコーラス付き、このシングルが入っていた白いスリーブには with Dells と書いてあり、調べてみましたが真偽のほどははっきりしません。
08 colette kelly volt
Colette Kelly / City Of Fools (Volt 4018) 1969
これって白人女性? ダジャレですいません。レーベルに思い当たるネームも無く、新生 Volt の買い取り曲かな。それにしても、なんで B 面なんでしょう、プラグ・サイドのバラードのつまらなさが嘘のよう、スマートでおしゃれでシックなダンス・ナンバー。好ましき清楚さ、加えて適度にポップなクロスオーヴァー、ソウルっぽくないって言われそうだけど、私的にこれは有り、中盤あたりから、ボーカルもつやつやしてきて、何故か青春時代を思い出してしまい胸キュンです。
09 ron van horn
Ron Van Horn / We’ve Just Got To Get Together Again (Rav 7872)
Willie Darrington (RAV 8198) でも知られるメンフィスのレーベルから、とっておきのローカル・モダンを 1 枚、プロデュースは同じく Larry Robinson というお方。こういうのをニヤけた顔でかけていると、「らしくもない」 と言われてしまうんだけど、聴きどころはサウンドだけじゃないんですよと声を大にしたい。チャームな女性コーラスが先導する甘いメロのフローター、登場するのは年輪を感じさせる激渋ボーカル、こんなお方が気持ちよさそうにステップを踏んでくれちゃっちゃ、嬉しさを通り越して感謝感激感動雨あられってことでしょう。
10 lenny vestel sanla 1
Lenny Vestel / Its’ Paradise (Sanla 105)
昔はさっぱり良く聴こえなかったのに近頃やけに沁みる曲ってあって、これはそんな 1 枚。イギリスではレア・ノーザンとして人気が高く、どうしてなのか首をひねった思い出が。随分前から私のコレクションの中で居心地悪そうにしていたのに、最近は、なんだか堂々とレコード函に収まっています。シカゴ産、全く無名のシンガー、アレンジに名前がある B. Gardner はバージェス・ガードナーのことでしょう。美メロの 60’s ビート・バラード、ソフトで気品のある歌いっぷり、どこといって特徴もないのだけれど、不思議な魅力に思わず引き込まれ、毎度溜息が出てしまいます。
11 hank johnson spear 1
12 hank johnson ten high
Hank Johnson / You Lost Your Thing (Spear 1972) 1972
Hank Johnson / Lost Love (Ten High 102)
デトロイトのシンガーというぐらいで、この人も全く情報がない。Spear 盤の方がディープ・ファンク・クラシックで有名かも。ゴリゴリのブルース・ファンク、自前のバンドでしょうか、ボーカルに張り合ってギターもドラムスも強烈に自己主張してますね。フリップ・サイドの I Believe はうって変わってサム・クック・マナーのアップ・ナンバーでソウル・ファン向け。私は Spear より前のリリースと思われる Ten High 盤の方が好き、ファンキッシュなダンスナンバーでメロディック、バックの音もばっちり決まってます。
13 night dreamers
14 night dreamers frogdeath
The Night-Dreamers / Mr. Pitiful (Frogdeath 66)
おまけ、これまでいろいろなレーベルを見てきたが、これほど分かりやすく悪趣味なものは他にない。この浮かない顔をした蛙さんとの出会いは 20 年以上も前、思わず笑ってしまい、こういうの嫌いじゃないので即購入、中身はいたって普通というのがご愛敬か。A 面は Big O、裏の I Can’t Help It は JB のカバー、Sunny Powell というお方がボーカルのローカル・バンド、素人くさいが無難な出来。

なんだか周りの世界が不穏ですね、昔のヤクザのやり口、ゆすり、恫喝、嫌がらせが外交でまかり通るなんて。これでは人間の獣性丸出しです。でもとびっきりの GOOD NEWS もあります。
Spencer Wiggins & Percy Wiggins の来日公演決定。それもバックがイーライ・ペーパーボーイさんとホッジス・ブラザーズって、まさに夢のよう。時と所は 4 月 17 と 18 日、「ビルボードライブ東京」です。

19:46:00 | SOUL 45 | コメント(0) | page top↑
一年の計
2017 / 01 / 06 ( Fri )
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
なんだかバタバタしていて、いつの間にか年が明けておりました。
最近ますます怠惰になって、あっという間に 1 日が過ぎてしまいます。
やろうと思っていることに直ぐ手をつければよいのですが、怠け癖がひどくなる一方です。
そんな怠け癖を改めることが今年の目標、まだまだ老いるわけにはいきません。
9 年目となる本ブログも更新頻度が落ちております。
そこで、次の 1 年の計を立てました。
これです 『毎月 1 回、7 の日 (7日、17日、27日) に 7 インチ・レビュー』
初心に立ち返り、シングル盤の紹介に力を入れます。CD レビューも月 1 点はやりたいし、個人的な楽しみ 「私のお気に入り」 も 3 カ月に 1 回はアップさせたいと考えています。
3 月からはレココンのペースを隔月から 4 カ月に 1 回に変更します。回数を減らす理由はいろいろあるのですが、レココンの意義がきちんと伝わっておらず、集客が今一つということもあります。レコードをかける側の問題もあります、じっくりちゃんとした企画と広報で対応したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
明日は本年最初のレココンです。テーマはブルースです、ブルース・ファンはもちろんソウル・ファンにも楽しんでいただけるよう選曲しておりますので、多くの方のご来場、お待ちしております。
誰でも気軽に寄っていただけるように配慮。老若男女、初めての方でもお一人様でも、ご興味があれば OK です。私は入り口近くのカウンターに座っておりますので、気軽にお声かけください。

7 の日ではないですが、今年最初のシングル・レビュー
strands triode
strands breeze from
The Strands / Never (Tri-Ode 101) 1962
The Strands / The Breeze From The Tree (Tarx 1006) 1966
レーベルから判断して NY のグループであろう。私の知る限りではこの 2 枚のシングルを残すのみ、CD 化されておらず、全くの無名であります。しかし、楽曲のレベルはヒマラヤ級、プロデュースも完璧で文句無しにコレクタブルなグループ。Tri-Ode 盤は随分と前に手に入れ、アーリー・ソウルのイヴェントではよくかけさせていただいた。なんともノスタルジックで味わい深いミディアム、リード・シンガーが激渋、慈愛に満ちたディープなお声にたちまち昇天。そして、余韻に浸りつつ、少しテンポ・アップしたフリップ Old Man River にも耳を傾ける、これまた、さらにダメを押してくれる甲乙つけがたい出来ばえなのであります。Tarx 盤は長年のトップ・ウォンツであった 1 枚、昨年やっと手に入れることができました。やはりミディアム、曲調、コーラス・ワークともにインプレッションズ・タイプかな。前作の素朴さも残しながらノーブルな気品も漂って、まさに私の理想郷。リード・シンガーの歌いっぷりも素晴しく、いつまでも大切にしておきたい優しさのようなものがありますね。
levert allison my all is you
Levert Allison / My All Is You (Spar 30022)
ローカル・シンガーならではの味わいと面白みのあるシンガー、Gene Allison (楽SOUL 6p) の弟で、ナッシュビルを中心に活動、60 年代半ばから 70 年頃にかけて 7 枚のシングルを残している。どれも地に足が付いているって感じかな、浮ついたところがなくて堂々とした歌いっぷり、似たような曲が無く、いろいろなタイプのパフォーマンスが楽しめるのがありがたい。バラードならば、これがマイ・ベスト、カントリー・フレイバーもほんのり、女性コーラスをバックに慈しみのある声で歌われた大らかで暖かみのある曲。一転、フリップでは Percy Mayfield の Please Send Me Someone To Love をファンキーでダンサブルに改作、男っぽく不敵なかんじが最高だ。この盤を含めほとんどが Bob Riley の制作、クールでファンキーなブルース Super Daddy (Elbejay 103) は格別なかっこ良さ、Hear That River (Boyd 161) も多くの人に聴いてもらいたい一途なバラード・ナンバーだ。Ted Jarrett が手掛けた I Want To Give My Heart To You / I’m Going Home (Poncello 7704) もパワフルなアップとスローのカップリングでコレクションの価値あり。
lee mitchell you and
bibletones ebony
Lee Mitchell / You And You Alone (Musicor 1479) 1973
The Bibletones / Singing For The Lord (Ebony 15074)
Lee Mitchell の Musicor 盤は楽 SOUL (89p) で紹介済み、今回は補足となる。The Bibletones はリーがソウル引退後に加入したボストンのゴスペル・グループ (もともとソウル・シンガーとしてデビューする前にもメンバーであったらしい)、レーベルの Ebony はサウス・カロライナの Greenwood 所在、80年前後の録音だろうか、Singing For The Lord はタイトルこそ違うが、先の Musicor のバラードと同じ曲、歌詞は少し改訂されているものの、曲の趣はまったく一緒だ。バッキングがシンプルな分、ボーカルが生々しい。ウラの Striving もソウル・ファン大満足のゴスペル・バラード、こちらの辛いリードもリー・ミッチェルだろうか。Lost Deep Soul Treasures Vol.4 (SOS 1004) にひっそりと収録されていた I Come A Long Way との関連等々、このシンガーとこのグループについて何となく気になっているのだが、確かめるすべがないのが残念。
bob meyer blue soul
chuck jackson abc only get
dee irwin only get this
Bob Meyer / I Only Get That Feeling (Blue Soul 101)
最近、聴き直して惚れ直した 1 枚、名も知れぬシンガーが歌う歌謡調のソウル・ダンサー。もともとは Dee Irwin がオリジナル、73 年に Chuck Jackson が取り上げて小ヒットしたものがノーザン・ソウル・シーンでは有名だ。CJ ヴァージョンを下敷きに独特の味わいが加味されており、私は断然ボブさん推し。ぐっとテンポ・ダウン、まことに粘っこいボーカルが熱気を帯びて悩ましい。バックバンドも一つ一つの楽器が自己主張していて病みつきになる音。チャック・ジャクソンのメジャーなバックはかえって普通っぽく聴こえてしまいます。
03:11:34 | SOUL 45 | コメント(0) | page top↑
SOUL 45 – FUNKY & SERIOUS
2016 / 03 / 27 ( Sun )
19 日のレココンでかけたシングル盤について、簡単に紹介。どうしてこの曲をかけたいのか、どうしてこの曲が好きなのか、一言しゃべってからかけますが、生まれついてのトーク下手、説明不足のところもあったりなので、語り足りなかったところも加え、コメントさせていただきます。これで、レココンの雰囲気が少しでも伝わればよいのですが。

その前に忘れるといけないので、大事な告知を。4 月 2 日 (土) 午後 7 時から 9 時まで、ディスクユニオン新宿ソウル/ブルース館の主催で、同店にて 「楽ソウル・トーク・ショウ」 を行います。楽ソウル発刊後にリリースされたコンピレーション CD の紹介をしながら、私のこれまでのソウル体験談や日頃思っていることなどもお話しできたらと思っています。シングル音源を聴く愉しみが少しでも増えるような内容にしたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
評論家ではありませんし、立派なお話はできません。上手には話せませんが、嘘をつくのが苦手なので、思わずマル秘ネタが飛び出すかも。曲もどんどんかけますよ、今までどこでもかけたことのないシングル盤も数枚持っていきますので、乞うご期待。

01 professor longhair gig chief
Professor Longhair / Big Chief pt.1&2 (Watch 1900) 1964
躁と鬱ってタイトルを付けたが、実際はファンキーだからって躁でもない、できるだけ楽しいものをと考えて、最初に浮かんだのがこの曲。ニューオリンズは長閑(のどか)で陽気、ほとんどインスト、でも、最後に作者の Earl King がちょっぴり歌ってくれるので、これはパート 2 まで聴かなきゃいけません。
02 roy lee johnson boogaloo
Roy Lee Johnson / Boogaloo #3 (Josie 965) 1966
お次はアトランタでブーガルー。不良少女のところで紹介した So Anna Just Love Me の裏、ボーカルは掛け声程度、ブリブリの喇叭が気持ち良くて踊らにゃ損々って感じでしょうか。お持ちの方も多いはず、たまにはひっくりかえしてやってください。
03 roosevelt matthews tighten up
Roosevelt Matthews with Billy Ball & The Upsetters / Tighten Up (King 6173) 1968
Archie Bell & The Drells の大ヒットで、ソウル・ダンスの超有名曲。おそらくこの Roosevelt Matthews の盤が人気も値段も最も高いカバー・シングルではないだろうか。このマシューズさん、Powerful Love (Twinight 135) の Chuck & Mack (Roosevelt Matthews & Aubrey Wallace) のお方。そんでもって、ウラの You Got Me Diggin’ You もいい按配にディープなミディアムなのですよ。
04 inell young next ball game
Inell Young / The Next Ball Game (Big-9 1001/2)
楽 SOUL 159p で紹介した Libra 盤の方が有名だが、こっちも見逃せない。Eddie Bo の曲、不思議なのはボーカルがわりと普通の歌いっぷりであまりファンキーじゃないこと。もしかしたら、後でバックだけ差し替えたか、ドラムだけ上からダビングしたのか。とにもかくにも、俺様が主役だと言わんばかりのドラムスのハリキリぶりがいいじゃないですか。
05 johnny adams time and time
Johnny Adams / Time And Time Again (Watch 1903) 1968
続いてもニューオリンズ。20160310 のブログでも少し触れたシングル盤。ゆったりテンポのブルース・ナンバー、クールでユニークなのはファンキーな隠し味がきいているからと私は思っているのだが。でも、全然ファンクしていないっていう人が多いかもしれません、まあ、躁と鬱の中間もありって多めに見てください、良い曲なのは間違いありません。
06 charles crawford hy sign
Charles Crawford / A Sad Sad Song (Hy Sign 2114)
ここで鬱を 1 曲。この企画で直ぐに思いついたのがこの曲、タイトルがそのものずばり。ルイジアナはシュリーブポートの産でワン・アンド・オンリーのシンガー。声は優しいが、曲調も歌いっぷりもすっかりオーティス・マナー。鬱と言うよりも地味、弾けそうで弾けられない男の辛さをご堪能ください。
07 romana jones ease off lover
Ramona Jones / Ease Off Lover (Jet Stream 807) 1971 ?
Huey Meaux の製作、ジャクソンの Grits & Gravy スタジオでの録音、20160114 の SOUTH TEXAS (KENT) の CD レビューでも触れた Your Love’s Not Reliable のフリップ・サイド。気分を浮き立たせるサウンド、途中で入るオルガンがやけにかっこいい、ただのポップなダンサーに終わってません。
08 larry williams venture
Larry Williams / Shake Your Body Girl (Venture 622) 1968
大ヒットした Specialty や Johnny Guitar Watson とタッグを組んでノーザン・ファンに人気の Okeh の作品は知っていても、このシングルを知る人はほとんどいないのでは。私のレコード棚でも長い間埋もれていた 1 枚、ラテン、ブーガルー、カリプソ、なんて言って良いのやら、底抜けに陽気、テンポは緩いけどビートはしっかり、溌剌とダンサブルなナンバーだ。フリップの Love, I Can’t Seem To Find It は Okeh の流れをくむストレートでソウルフルなダンサー、真っ当なソウル・ファンならこちらかな。
09 gloria walker ff spot baby
Gloria Walker & The Chevelles / You Hit The Spot Baby (Flaming Arrow 37)
楽 SOUL 157p 参照。Eugene Davis の Flaming Arrow はなかなか CD 化されませんね。当日、MASKMAN は Angela Davis & The Mighty Chevelles の激烈激レア・ファンク My Love Is So Strong (Flaming Arrow 2829) をかけてくれました。
10 mac staten do the freeze
Mac Staten and The Nomads / Do The Freeze (Prelude 1111)
楽 SOUL 115p 参照。これはストレートなファンク・ナンバー。フリップ・サイドの There She Goes の方がレア・ノーザンで人気だ。
11 j young b hill its got soul
J Young – B Hill / It’s Got Soul (NaJma 604)
これも楽 SOUL 60,61p 参照。
12 johnny de vigne
12 little mary staten
Johnny De Vigne / Poor Boy (Tarx 1012)
Little Mary Staten / Helpless Girl (GME 1329)
東と西、男と女で鬱を 2 連発、Johnny De Vigne は NY のシンガー、Johnny Dee の名前で De-Lite と Empire にもシングルがある。ビッグ・ボイスで絶叫型、切羽詰まった感じで吠えまくる。危ないボーカルをサポートするバッキングもどこか怪しい、ホーン・アレンジが扇情的、ピアノもギターもスタジオ・ミュージシャンというかんじじゃないね。共感よりも拒絶感が強いので、けっして毎日聴きたいとは思わないタイプのディーペスト・ソウル。なお、私の持っているシングルはレーベルが逆、Street Of Dreams というタイトルの方にこの曲が収録されている。LA のLittle Mary Staten は楽 SOUL 153p 参照、久しぶりに聴いたが、ずぶずぶ沁みる。これは 2 日に 1 度くらいでも良いかな。
13 clarence green duke
Clarence Green / What Happened To Us (Duke 424) 1967
テキサスのブルース・シンガー、弟の Cal Green とのカップリングで P-Vine から 「ジャンピング・ヒューストン・ギタリスツ」 という日本編集の CD アルバムも出ている。ギターはもちろん、ボーカルも渋くてディープ。Duke ではシングルが 3 枚、中では、このソウル・マナーでタメのあるダンスものがマイ・ベスト。
14 syl johnson going to the shack
Syl Johnson / Going To The Shack (Twinight 118) 1969
シカゴでファンキーと言ったら、まずはこの方、一昨年の日本公演でもまだまだバリバリの現役でありました。プロモーション不足かヒットはしてないが、ファンキーなナンバーならこれが一番好き。
15 stormy devastator
Sormy / The Devastator (Twilight 104) 1967
楽 SOUL 115p 参照。グレイトなシカゴ・ファンクです。
16 ambassadors music
The Ambassadors / Music (Arctic 150) 1969
人気のある Ain’t Got The Love Of One Girl (20151119参照) の裏。少し前に Honey & The Bees のバック・テイク違いの未発表バージョンが 7 インチで限定販売されたが、アンバサダーズの方がドラムスが激しく音もくっきりクリア、グルーブ感もケタ違いだ。
17 sonny rhodes esiobud
Sonny Rhodes / Finding Out For Myself (Esiobud 713)
楽 SOUL 102p 参照。本名の Clarence Smith でもシングルがあるブルース・シンガー。Galaxyにも 3 枚シングルがあって、2 枚目の You Better Stop (Galaxy 758) が人気、今もって手に入りません。
18 elaine armstrong sad but true
Elaine Armstrong / Sad But True (King 6176) 1967
グレートなディープ・バラード Precious Minutes のフリップ。King’s Serious Soul Vol.2 (楽 SOUL 210p) のコメントでは、縁のないシングル盤と書いたが、ほどなく入手。買えない理由はこちらサイドのファンク・ナンバーの人気が高いため。JB 系のファンクで、歯切れも威勢も良くて、ボーカル・パフォーマンスも最高。これっきり 1 枚のシンガーだが、Masterpieces Of Modern Soul Vol.4 (Kent CDKEND 437) に収録されていた未発表曲 Tears Begin To Fall が最近シングル・カット (Kent City 043)、リリースされている 2 曲とがらりと趣が違って驚きです。
19 lee fields funky screw
Lee Fields / Funky Screw (Angel 3 1004) 1974
JB の映画でも吹き替えで歌っており、JB フォローワーの第一人者。シングル初心者の頃、Let’s Talk It Over (London 190、Norfolk Sound 1000) にはさんざんお世話になったのに、楽本では全く取り上げなかったことを後悔。今回は是非とも 1 曲かけねばと、15 枚あるマイ・コレクションを聴き直しました。Angel 3 では Mighty Mighty Love の改作でモダンな Take Me Back (Angel 3 1008) が人気だが、より JB っぽいこちらを選択。Angel 3 の LP にボーナス曲 7 曲 (Funky Screw も Take Me Back も収録) がプラスされた Truth & Soul の CD アルバムはお薦め。
20 lois barber kung fu lover
Lois Barber / Kung Fu Lover (Dough Boy 100) 1975
ナッシュビルのレーベル、裏のバラード Tomorrow’s So Far Away がそこそこだったので買った覚えがあるが、なんだかやっぱり地味。最近になって、はじめは無視していたこちらのファンキー・サイドにこのお皿の価値はあるんじゃないかと。軟派だし、ディスコっぽいけど、何だか逆らえないサウンドなのです。これ 1 枚のこのシンガーだが、Frederick Knight のプロデュースで Specify という未発表曲があり、The Birmingham Sound : The Soul Of Neal Hemphill vol.1 (Rabbit Family、楽 SOUL 249p参照) の 1 曲目 (Little Lois Barber名義) に収録、70’s サザン・ディープの傑作、お聴き逃しのないように。
21 gene anderson westbound
Gene Anderson / The Devil Made Me Do It (Westbound 165) 1971
ウラがインスト・バージョンの Funky Beethoven、このタイトルでネタバレ。私らしくない選曲だったか、MASKMAN から 「佐野さん、こんなのかけるんですか」 と言われてしまった、たしかに家では聴くことがない類の音かもしれない。HI のシングルもこの人だろう、普通の良盤 Baby I Dig You (Royal Tone 1000)、レア・ノーザン Do You Love Me Baby (Nu-Tone 6501)、レア・ファンク The Gigilo (Royal Tone 1005) なんてのもあります。
22 Iwilly mcdougal i cant wait
Willy McDougal / I Can’t Wait (Kinard 2318) aka Billy Mack
最後は絶対の自信を持ってお届け。鬱なバラードと言えば、これ。20160131 の楽 BLUES で紹介した Don’t Turn Away のウラの曲。

レココンではこの半分もしゃべれていない気が、トーク力が課題です。
最後に、ニューオリンズものを何曲か取り上げたので、私のお薦めのニューオリンズ・ファンクのコンピレーションを挙げておきます。
23 new orleans funk soul jazz 1 a
24 new orleans funk soul jazz 1 b
25 new orleans funk soul jazz 2 a
26 new orleans funk soul jazz 2 b
NEW ORLEANS FUNK (SOUL JAZZ 47)
NEW ORLEANS FUNK VOL.2 (SOUL JAZZ 185)
NEW ORLEANS FUNK はファンク本 FUNK 45’s (K&B) でもとりあげられていたコンピ、第 1 集には分厚いブックレットも付いていて、ニューオリンズのファンクの流れについて丁寧に説明されています。このシリーズはまだ通常価格で入手が可能なはず。第 3 集も出ています。
27 saturday night fish fry 1
28 saturday night fish fry 2
29 saturdaynight fish fry 3
NEW ORLEANS FUNK AND SOUL ! : SATURDAY NIGHT FISH FRY (SOUL JAZZ 53)
これは中古で探すしかないかもしれません。
18:54:44 | SOUL 45 | コメント(0) | page top↑
Bad Girl 不良少女
2016 / 03 / 04 ( Fri )
不良少女ってちょっと古いかな、大好きな “ BAD GIRL “ について、楽 SOUL では断片的な記載となってしまったので、気になることをまとめてみた。

01 fabulous denos bad girl
The Fabulous Denos / Bad Girl (King 5908) 1964
アトランタのグループ、Bobby Lee Fears、Rickey Andrews、Alan Pace、James Walker、Hezekiah Sheffield の 5 人組。彼らが歌ったこの King 盤が Bad Girl のオリジナルとされている。ライター・ネームは Fears のみだが、Lee Moses との共作。改めて聴くと、なじみのある後録のリー・モーゼスや Hermon Hitson よりもテンポが速い。ちょっぴり辛めのフィアースのボーカルをドラムスとコーラスが好サポート、軽快なダンス・ナンバーとなっている。なお、ハーマン・ヒットソンは CD アルバム (楽 SOUL 258p) のライナーで 「1964 年、Bobby Fears というローカル・シンガーがクラブで歌っているのを聴いたのがこの曲との最初の出会いだ」 と言っている。余談になるが、Bobby Lee Fears は Ohio Players の Compass 盤にも参加、ソロでは、Bobby Dixon 名義で ABC Probe (楽 SOUL 38p)、Bobby Brown 名義で Verve、Fears 名義で Forward と Bell にシングルがある。さらに余談となるが (こういう時でもないと書いておけないので、ご免なさい)、デノスのもう 1 枚の King 盤も出来は良く、King の前に The Fabulous Dinos (ディノス) 名義で Saber と Musicor にもシングルがあり、Instant Love (Saber 105) は絶対のお薦め盤だ。なお、このオリジナル Bad Girl は King New Breed – Rhythm & Blues (Kent CDKEND 210) にも収録されています。
02 fabulous 3+1
Fabulous 3+1 / Bad Girl (T&L 1039)
T&L はアトランタのレーベルらしい、このグループの情報は全く無くて、リリース年も確定できない。歌詞はほぼ一緒、デノスよりテンポはゆっくり、コーラスは付かず、よりサッドでアーシーな雰囲気を漂わせている。バックはチープというかシンプル、ライターには Richard-Wookie-Sam-Dixon-Brown とあり、メンバー名かと思われるが、1 人多い。裏の曲は Don’t Cry、ベン・E・キングの I’m Standing By (Atco 6237) のカヴァーで (この曲については、鈴木先生の SOUL CITY USA 60p に詳しい)、明るくのどか。両面、クレジットは同じ、発売年 1963 年としている資料もあり、音のタッチから否定できない気もする。デノスがシングル・リリースする前にステージで歌っていたのをちゃっかりいただき先にこっそりプレスしてしまったのか、King 盤は作りが洗練されている、もしかするとデノスが生で歌っていたのはこの Fabulous 3+1 のバージョンに近かったのかもしれないなんて推測もしたり、結局、何も分からず、私の妄想シングルの 1 枚となっている。
03 arthur corvets poor girl
Arthur and The Corvets / Poor Girl (Na-R-Co 203) 1964
楽 SOUL 32p で触れた Arthur Conley の初期録音だ。多分、デノスの Bad Girl は地元アトランタではかなりポピュラーな曲だったのだろう、歌詞は違うが、メロディーは類似、タイトルも Poor Girl だもの。コンレイのサッドな歌声にはぴったりの曲調、息をからし汗を飛び散らせての熱唱、もう一人男も絡んできて気分をあおってくれる、アーリー・ディープ・バラードの傑作だ。
04 roy lee johnson josie
Roy Lee Johnson / So Anna Just Love Me (Josie 965) 1966
楽 SOUL 71p 参照、プロデューサーは Wendell Parker でやはりアトランタ産。これは完全なカバーとは言えないが、インスパイアされた曲というのは明らか。リー・モーゼスの Musicor 盤につながる重厚なジャンプ・ナンバーだ。
05 lee moses bad girl 1
06 lee moses bad girl 2
Lee Moses / Bad Girl Part 1 & 2 (Musior 1242) 1967
真打ち登場、楽 SOUL 92p では少し褒め方が足りなかったと反省。バラード・ジャンプなんて少々矛盾した表現も許してくれそうな破格の素晴しさ。とにかく凄い。バックを務めるのは、モーゼスさんのバンド The Deciples のよう、バチバチのドラムスの奮闘にありがとうと言いたくなるね。昔昔、このシングル、複数枚持っていて、気前よく売り払ってしまったことを後悔、もう 1 枚残していれば、右と左で表裏とおしでプレイできたのに。いつの間にか値段も上がってしまいました。
07 herman hitson bad girl
Hermon Hitson / She’s A Bad Girl (Minit 32096) 1970
楽 SOUL 62p 参照、私が最初に不良少女に出会った記念すべきお皿。バックは The Ohio Players、歌も演奏もキメキメに決まっている。美意識にうるさいディープ・ファンならリー・モーゼスよりこちらかもしれない。
08 lee moses gates bad girl
Lee Moses / She’s A Bad Girl (Gate 1242) 1972
再録盤、野蛮な歌いっぷりでモーゼスさんには問題無しだが、バックのギターとドラムスのリズムがちょっとおかしい、Musicor や Minit を聴いた耳には残念かな。

これまでは全てアラバマの録音、最後はぐっと時代が飛びます。
09 eli paperboy reed true love 1
10 eli paperboy reed true love 2
Eli “Paperboy” Reed & The True Lovers / Bad Girl (from Mini CD Album Q Division) 2008
プロモーション用に製作されたミニ・アルバムの 2 曲目。イーライ・ペイパーボーイについて知らない人は当ブログ 20100207 を参照ください。白人だから今時だからって聴かないのは損、ハーマン・ヒットソンのバージョンに近いかな、志も潔く、なかなかの出来栄えであります。ついでに、他の収録曲についても、1 曲目の Ace Of Spade は OV にあらずオリジナル。5 曲目の So Tired Of Wandering はライブ録音、Robert Ward が歌う Ohio Untouchables / I’m Tired (Lu Pine 116) のカバー、2 曲入り CD (QDIV 1040) にも収録、扇情的なホーンに、エモーショナルなボーカルがこれでもかって、火傷しそうなくらい熱気が充満しております。
なお、Bad Girl については In Dangerous Rhythm という海外のブログでもとりあげられていて、イーライ氏のコメントもあり、本ブログの記載も少し参考にさせていただきました。

最後に、調べていたら、Lee Moses の Bad Girl の歌詞がみつかりましたので、掲載します。
- Pt.1 -
This is a song about a bad girl
Something that happened to me long time ago
Everybody was telling me how the little girl was running around
I had a head of my own and I just wouldn't listen to nobody
My father he told me
My mother sat down and cried
Said "son this woman will break your heart
And then she'll put you down"
That's when I told mama these words
Lord have mercy
Baaaaaad girl, mama
Bad, bad girl
Mama they call her bad girl
All because she wanted to be free
But I'm in love with the little girl
And I believe that she loves me.
What my heart feels
My lips must confess
So I will never let her alone
I don't care if they call her bad
Bad girl, mama
Lord have mercy
Bad, bad girl
Love is a mystery
Never can be explained by anything
But I believe one of these days
The whole world will understand
What my heart feels
My lips must confess
So I will never let that little girl alone
I don't care if they call her bad
Bad girl
You better believe it, mama
Bad, bad girl
Bad, bad girl
- Pt.2 -
Big brother told me not to fall in love
With an older woman (ha ha)
Love, don't you treat me like a king,
But I'd never let her know
That I'd fallen in love with a wonderful woman
That's good to me. (ha)
She very good, very bad, very good,
But our love got to be another thing, and I say
Dear god, I may be wrong for saying these words,
Forget you, I'll be happy with that woman.
Let me shield all pain and all agony,
My life will always be at ease.
Forgive me darling, forgive me darling,
But I gotta have - lord have mercy
Bad, bad girl
Bad, bad girl
Bad girl, mama
Lord have mercy
Bad, bad girl
Bad, bad girl
20:58:15 | SOUL 45 | コメント(0) | page top↑
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