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楽CD  TOMMY TATE / HOLD ON (UK SOULSCAPE)
2008 / 07 / 30 ( Wed )
TOMMY TATE / HOLD ON (UK SOULSCAPE 7010)
- THE JACKSON SESSIONS RARE AND UNRELEASED -
1. Stand By Me (Big Ten 1003) 2. The Whole World Is The Same (Musicor 1340) 3. Where Did I Go (Musicor 1340) 4. Friend Of Mine # 5. My Wife # 6. Little Boy # 7. Get It Over Anyway (Grapevine GVCD 3010) # 8. I've Been Inspired To Love You # 9. All A Part Of Growing Up # 10. I'd Really Like To Know # 11. I Can't Do Enough For You Baby # 12. A Thousand Things To Say # 13. Hold On [To What We've Got] (Grapevine GVCD 3010) # 14. Something To Believe In # 15. Do You Think There's A Chance # 16. Cold And Lonely Man ## 17. Solid Straight And Sound ## 18. You're Not To Blame ## 19. So Hard To Let A Good Thing Go ## 20. Never Too Busy [as Mighty Sam] (UK Hit and Run 5002) 21. Let Us Be Heard [A Prayer For Peace] (Jackson Sound 1005) 22. Peace Is All Need (Jackson Sound 1005) 23. Something Good Going On [bonus track] ##
# Vivid Sound 1017 ## previously unissed
2008 Notes : Tim Whitsett & Paul Mooney

UK Kent からリリースされた Tommy Tate の初期音源集。Big Ten、Musicor、Jackson Sound のシングル 3枚は初の CD 化であろう。79 年にリリースされた Vivid Sound の LP (Vivid VS 1017) 収録の幻の Malaco 録音も全て聴ける、加えて未発表曲 5 曲を含むということで、ディープ・ファンとしてはちょっと興奮、いてもたってもいられない内容だ。さらに、Tim Whitsett が書いたライナー・ノーツで、漠然とした情報しかなかったデビューから Stax 入社までの Tommy Tate のキャリアを知ることができるのもありがたい。45 年、フロリダ州 Homestead に生まれた Tommy Tate。子供の頃、ポリオの後遺症で身体が不自由だったため、祖母がいたミシシッピ州ジャクソンに移っている。健康も回復、ジャクソンのクラブハウスでミュージシャンとして活動するようになったという。ライナーの冒頭では、ドラムをたたきハープを吹きながら歌う Tommy Tate に初めて出会った時の様子が感慨深げに語られている。62 年のことで Tommy はまだ 18 歳、レパートリーは Howlin Wolf、Little Walter に始まり、Sam Cooke、Ray Charles、James Brown、Muddy Waters、Bobby Bland、Jimmy Reed、Chuck Berry、John Lee Hooker、Bo Diddley にまで及んだ。Tim Whitsett は Tommy の 2 歳年上、既に 16 歳にして Imperial と契約、自身のバンド The Imperial Showband でレコーディング経験もあった早熟の天才児。この時から二人は親しくなり、66 年、Tommy は正式にバンドのメンバーとなっている。本 CD ではうかがい知れないが、The Imperial Showband は Stax と袂を分かった Chips Moman からアメリカン・スタジオで働かないかと声がかかったほど実力のあった白人 R&B バンドである。60 年代の Tommy Tate に関しては、楽ソウルでも曖昧な書き方になってしまったので、ここでライナーをもとに彼のシングル・リリースについて整理しておきたい。 
① Tommy Tate - What's The Matter / Ordinarily (ABC-Paramount 10626) - 65 
② The Turrabull Brothers - Push Push / Don't Do It (Temporaire) - 65 
③ Tommy Tate - I'm Taking On Pain / Are You From Heaven (Okeh 7242) - 66 
④ Tommy Tate - A Lover's Reward / Big Blue Diamonds (Okeh 7253) - 67 
⑤ Tommy Yates - If You're Looking For A Fool / Darling, Something's Gotta Give (Verve 10556) - 67 
⑥ Andy Chapman - Happy Is The Man / Double Your Satisfaction (Atco 6558) - 68 
⑦ Tommy & The Derbys - Handy Andy / Don't Play The Role (Swing) - 66 
⑧ Tommy Tate - Stand By Me / Dee's Village [Inst] (Big Ten 1003) - 66 
⑨ The Imperial Showband featuring Tommy Tate - The Whole World Is The Same / Where Did I Go (Musicor 1340) - 69 
① の ABC‐Paramount 盤がデビュー・シングル。Bob McRee、Cliff & Ed Thomas 兄弟の 3 人がジャクソンにレコーディング・スタジオと制作会社 Mississippi Artists Corp (MAC) プロダクションを設立、65 年、地元のシンガーとして最初にスカウトされたのが Tommy Tate であった。The Imperial Showband をバックに吹き込まれたものだが、曲についての情報も無く、私も未だに聴けていない。② は ① のアフター・セッションで録音されたもの。ということで、The Turrabull Brothers となっているが The Imperial Showband によるもの。リードは Tim Whitsett、バンドのサックス Jimmy Hodo と Tommy Tate がバック・コーラスにまわっている。Tim の言葉によるとこのシングルはお遊びで作ったもので、売り物にするようなものではなかったらしい。66 年に録音されたのが ③ から ⑧、③④⑤⑥ は楽本 (p.117-118) でも取り上げたものだ。Jerry Puckett & Cliff Thomas が書いた MAC プロダクション制作の I'm Taking On Pain (Okeh) は美しく恍惚と酔わせる白眉のバラード、これを聴いているので ABC 盤の内容が気になってしょうがない。④ はカントリー畑の Billy Sherrill が制作、録音はナッシュヴィルかもしれない。Big Blue Diamond は Little Willie John も歌っているクラシカルな曲、翌 67 年にシングル・リリースされている。⑤ と ⑥ は変名で発表されており、4 曲とも Thomas - McRee - Thomas の作。⑤ の Verve 盤は Chips Moman のアメリカン・スタジオ録音。レーベルには and The Imperial Showband となっており、メンフィスのバックでは無いようだ。両面、しんみりディープな佳曲である。⑥ にはちょっと問題が。デモとして録音した Tommy は Happy Is The Man がリリースされるとは承知していなかったようだ。2 年後の 68 年に Andy Chapman 名義で Double Your Satisfaction を B 面に Atco から発表されているが、B 面は Tommy 自身が記憶に無く、白人シンガーの Ben Atkins (Youngstown、Goldwax、Josie 等にシングルあり) が歌っているとの資料もある。改めて聴くと、これは Tommy Tate の声ではない。なお、⑤ と ⑥ はHuey Meaux の制作となっているが、ライナーには Huey Meaux の名前が何故か出てこない。⑦ は聴けていないシングル。The Imperial Showband がバックを務め、Bob McRee のレーベル Swing からリリースされている。コーラスの The Derbys は ABC からシングルもある Dorothy Moore のグループ The Dolletts (The Poppies の前身) の変名、この頃、Dorothy はバンドのツアー・メンバーとして活動していたようだ。Tommy も正式に The Imperial Showband のリード・シンガーとなり、さっそく McRee & Thomas Brothers の新スタジオ Grits & Gravy で行ったセッションの成果が ⑧ の Stand By Me だ。Tommy もバンドも手馴れた曲ということでワン・テイクで録られている。レコードにする予定ではなかったが、Bob McRee が気に入り、Big Ten (これも Bob McRee のレーベル) からリリースされ、McRee & Thomas Brothers との仕事はこれが最後となった (余談となるが、この優れたライター・チーム McRee & Thomas Brothers が書いた曲では Peggy & Jo Jo Benson の Lover's Holiday が大ヒットしている)。67 年には、ジャクソンにあったペプシコのボトリング工場を改装して Malaco スタジオがスタートする。スタジオ名は設立者の Mitchell Malouf と Tommy Couch の名前に由来、2 人はミシシッピ大学在学中の 62 年、Tim のバンドのブッキングをしていたという。68 年半ば、長いツアーから帰った The Imperial Showband、メンバーの徴兵等で 7 人中残っていたのは Tim と弟の Carson Whitsett、そして Tommy Tate の 3 人だけだった。そんな状態の中、Tommy Couch の強い薦めで制作されたのが ⑨ の Musicor のシングル。これは楽ソウルでもけなしてしまったものだ。以上 9 枚、本 CD に収録されているのは Big Ten の Stand By Me と Musicor のシングル計 3 曲。ライナーによれば、ABC Paramout 及び Swing の音源も入れたかったが、マスターもレコードもダメージがあり、断念せざるを得なかったとのこと。これは私も残念でしょうがない。Stand By Me はバッキングが潔いほどシンプル、歌いっぷりは実にソウルフルで、ヴォーカルのディテールをじっくりと噛みしめて聴きたい曲だ。残る 20 曲のうち 18 曲は 68~69 年にかけ Malaco で録音された未発表ナンバーとなる。Musicor と同じセッションのものが You're Not To Blame。バンド解散後、Tim が最初に手掛けたのが I've Been Inspired To Love You と So Hard To Let A Good Thing Go の 2 曲。Carson & Tate のペンとなるジャンプとミディアム。ともに完成度が高く力のこもった曲だが、リリースはかなわなかった。前者はジャマイカン・デュオ The Blues Busters が Fame で録音し、シングル・リリース (Shout 235) されている。Tim Whitsett が書いた Get It Over Anyway は 68 年の夏に録音、これは私も大好きなスロー・バラード、節々とした深みのあるヴォーカルに涙である。同年暮、Tommy Tate はソング・ライター兼シンガーとして、Carson Whitsett はソング・ライターとして Malaco と契約。Never Too Busy を除き残る収録曲はホーンが付いていないデモ録音。Carson & Tate 作では、やはり Hold On であろう。James Carr (Atlantic 2803) で有名、大海原に漕ぎ出すようなゆったりとした Tommy の歌いっぷりも格別だ。Friend Of Mine は Jerry Puckett & Joe Lewis 作で地元ジャクソンのミュージシャン達に好んで歌われていたブルース・ナンバー、バッキングも重厚で陰影に富んだヴォーカルが静かに沁みる。My Wife は Tommyが最初に書いた曲、暖かみのある実直一途なバラードで心が洗われる。ポップなリズムの Little Boy はThe Staple Singers が LP で取り上げているね。ライターに Johnny Baylor の名前もある I'd Really Like To Know はいかにも Tommy 節といった感じのバラード、Luther Ingram & Johnny Baylor 作の Do You Think There's A Chance は Luther も 4 枚目の LP で歌っているものだ。軽快なアップ Cold And Lonely Man も Ingram & Baylor が書いた曲ということで、この頃から彼は Baylor と接点があったのだろうか。そして、優しさがにじみ出ているミディアム I Can't Do Enough For You Baby では Tommy の声がダビングされ、燃えたぎるものが我慢できないといったラストが印象深い。Joe Shamwell の作となる Never Too Busy は不本意ながらシングル・リリースがある。UK でプレスされた Mighty Sam (Hit and Run 5002) の Mr. & Mrs. Untrue の B 面に手違いで Tommy Tate のヴァージョンがカットされているのだ (Malacoの原米盤ではクレジットどおり Mighty Sam の歌が収められている)。なお、ラスト近くで割って入るのは Mighty Sam の声。残る 2 曲 Let Us Be Heard と Peace Is All Need は 70 年の作、当時、彼のマネージャーであった Julian Russell のレーベル Jackson Sound からリリースされたもの。両面とも Julian の妻 Judith Russell のペンとなるメッセージ性の強い曲、Peace Is All Need でも歌声は相変わらず力強い。70 年 4 月、Tommy と Tim は Stax と契約。その後、Carson も Stax や Malaco 等でライターやキーボード・プレイヤーとして活躍している。ライター業もこなしつつ、Ko Ko、Juana、Sundance と地道に作品を発表していった Tommy Tate、90 年代に入り P-Vine からリリースされた CD アルバム Love Me Now と All Or Nothing は久しぶりに Tim (Urgent ! Record) のプロデュースによるものだった。ソウル人生まっしぐらといった感じであった Tommy Tate も今はジャクソンの病院で車椅子生活のようだ。彼と同い年の Carson は昨年亡くなっている。現在も健在な Tim Whitsett の力なくしてはこの CD コレクションも実現しなかったものかもしれない。これで、省みられることもなく忘却のかなたに消え去ってしまうかに思われた Tommy の若き日の歌声もしばらくは息を吹き返してくれた。全 23 曲、ここには感情をかきたてるような咆哮も涙を抑えきれないあからさまな激情もない。真摯にして実直なるソウル・シンガー Tommy Tate。じっと心を落ち着けて聴けば、彼のありがたみが分かってくるはずだ。
t tate
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23:51:47 | もっと楽ソウル | コメント(0) | page top↑
SOUL 45  TRAVELRAMA / HOT WAX & INVICTUS
2008 / 07 / 27 ( Sun )
Rodney Johnson / Get It On (Travelrama 72051)
Arrival / Four Star Day (Travelrama 579)
シカゴのマイナー・レーベルから全く情報のないシングル盤を 2 枚。2 枚とも 80 年前後のリリースと推測される。既にミニコミ Sound Off 2 号でも紹介済の Rodney Johnson の方はベテラン・コレクターならお持ちの方も多いはず。シンガーの声に惚れてしまう曲ってあるが、これなどその最たるもの。Willie Clayton なんかが歌いそうな粘りのあるミディアム・ナンバー。歯切れの良いバック・サウンドもバッチリ、アクの強いバリトン・ヴォイスが伸び伸びとスウィングしてくれる。強烈な臭みに痺れっぱなし、でも、ディープ・ソウル・ファンで無ければこの声には共感いただけないであろうね。ウラのバラード Hit The Wind はブルージー、テンダー・タッチで攻めたててくれる。シングル 1 枚しかないシンガーというのが残念。プロデューサーには Chuck Bernard なんて懐かしい名前もあり。もう1枚の謎のグループ Arrival はちょっと珍しいシングルかもしれない。こちらもヴォーカルの熱っぽさは負けていない。渋いツイン・リードにコーラスが被さり、デュオっぽい雰囲気もあり。明るいノリで突っ走るズンドコ・テンポのダンス・ナンバー。フリップのバラード Just Won't Happen Until It’s Time は少しタラ~っとしった曲調だが、二人の暑苦しい歌いっぷりがピリリと辛みをきかせてくれる。
travelrama.jpg 
Laura Lee / Her Picture Matches Mine (Hot Wax 7007) – 1969
Holland – Dozier / If You Don’t To Be In My Life (Invictus 1254) -1973
Laura Lee のシングルについては、楽ソウルでもちょっとコメントしたもの。Hot Wax での第一弾シングル Wedlock Is A Padlock の B 面。LP にも収録されているバラードだが、シングルはテイク違い。イントロに Laura のハミングが入り、男の声がかぶさる。控えめなコーラスにヴォーカルもぐっと前に出て、一段と感動的で泣ける出来ばえなのだ。なお、Women’s Love Rights とのカップリング (Hot Wax 7105) もあるが、そちらの音は確認できていない。次の Holland – Dozier は LP と同じ、でもこの曲は大好きでシングル盤を買ってしまった。Invictus - Hot Wax の中でもとりわけモダンな一品。スムーズ・テンポのミディアム・アップ、おしゃれでムーディーなサウンドに Lamont Dozier のヴォーカルがそこはかとなくソウルフルに響き渡る。HDH って本当に良い曲をかくね。フリップの New Breed Kinda Woman は思う存分インヴィクタスって感じだ。
hot wax
19:22:07 | SOUL 45 | コメント(1) | page top↑
アルツハイマ―のお知らせ
2008 / 07 / 27 ( Sun )
alz0808.jpg
ソウル・イベント 「アルツハイマ―」 のご案内です。

日時 : 8月9日(土) 午後5時~11時
場所 : ダイニングバー「カピターノ」CAPITANO
新宿区西早稲田1-6-3筑波ビル1F 
☎ 03-3207-4774
15:29:33 | イベント | コメント(0) | page top↑
楽CD  LUTHER INGRAM (UK KENT)
2008 / 07 / 23 ( Wed )
LUTHER INGRAM / PITY FOR THE LONELY (UK KENT CDKEND 279)
- THE KO KO SINGLES VOLUME 1
1. You've Got To Give Love To Get Love (Ko Ko 101) 2. I Can't Stop [version 1] (Ko Ko 101) 3. Missing You [version 1] (Ko Ko 103) 4. Since You Don't Want Me [version 1] (Ko Ko 103) 5. Oh Baby You Can Depend On Me (Ko Ko 2101) 6. Looking For A New Love (Ko Ko 2101, 2102) 7. Pity For The Lonely (Ko Ko 2102) 8. Puttin’ Game Down (Ko Ko 2103, 2111) 9. Since You Don't Want Me [version 2] (Ko Ko 2103, 2107) 10. My Honey And Me (Ko Ko 2104) 11. I Can't Stop [version 2] (Ko Ko 2104, 2113) 12. Ain't That Lovin' You [For More Reasons Than One] (Ko Ko 2105) 13. Home Don't Seem Like Home (Ko Ko 2105) 14. To The Other Man (Ko Ko 2106, Ko Ko 2116) 15. I'll Just Call You Honey (Ko Ko 2106) 16. Be Good To Me Baby (Ko Ko 2107) 17. I'll Love You Until The End (Ko Ko 2108) 18. Ghetto Train (Ko Ko 2108) 19. My Honey And Me [radio promo] (Previously unissed Klondike recordings)
2007 Notes : Tony Rounce
LUTHER INGRAM / I DON’T WANT TO BE RIGHT (UK KENT CDKEND 292)
- THE KO KO SINGLES VOLUME 2
1. Missing You [version 2] (Ko Ko 2110) 2. You Were Made For Me (Ko Ko 2110) 3. [If Loving You Is Wrong] I Don't Want To Be Right (Ko Ko 2111) 4. Puttin' Game Down [remix] (Ko Ko 2111) 5. I'll Be Your Shelter [In The Time Of Storm] (Ko Ko 2113) 6. I Can't Stop [version 3] (Ko Ko 2113) 7. Always (Ko Ko 2115) 8. Help Me Love (Ko Ko 2115) 9. Love Ain't Gonna Run Me Away (Ko Ko 2116) 10. Ain't Good For Nothing (Ko Ko 721) 11. These Are The Things (Ko Ko 721) 12. Let's Steal Away To The Hideaway (Ko Ko 724) 13. I've Got Your Love In My Life (Ko Ko 724) 14. I Like The Feeling (Ko Ko 725) 15. I'm Gonna Be The Best Thing (Ko Ko 725) 16. Do You Love Somebody (Ko Ko 728) 17. How I Miss My Baby (Ko Ko 728) 18. Trying To Find My Love (Ko Ko 731)
19. Get To Me (Ko Ko 731)
2008 Notes : Tony Rounce

これは Luther Ingram が Johnny Baylor の Ko Ko レーベルに残したシングル音源を網羅した CD 2 枚、収録曲数は 38 曲。Ko Ko のシングルは約 20 枚。LP も 4 枚あり、どのアルバムもクオリティーが高く、そこでシングル曲もある程度聴けるということで、購入意欲が湧かないという方も多いかもしれない。楽ソウルでは、この人が苦手というディープ・ソウル・ファンは信用しないことにしていると書いたけど、NOT ON LP の曲はシングルで持っているし、未発表曲もないし、かくいう私もワクワクすることもなく、おさらいのつもりで買ったもの。ライナーを眺めながら、1曲1曲をじっくり聴き直してみると、これがやっぱり素晴しい。先日読んだスタックス読本のおかげもあって、今まで以上にこのシンガーに親しみを感じ、熱くなってしまった。では、収録曲のコメントといきたいところだが、その前に、少し予備知識を。Luther が生まれたのは 1937 年 (これまでの公表資料では 1944 年となっていた)、場所はテネシー州ジャクソン。まだ少年の頃、イリノイ州アルトン (セントルイスに近い) に移り、家族でゴスペル・グループ The Midwest Crusaders を結成。やがて The Gardenias という名前でドゥーワップを歌うようになり、56 年には、Ike Turner のプロデュースで Federal にシングル盤も 1 枚残している。65 年にソロ・シンガーとして Decca からデビュー、続いて、Smash とデトロイトの HIB からシングルをリリースするが、HIB 盤はカルト・ノーザンとして今も人気が高い (楽ソウルP.66)。一方、Johnny Baylor はアラバマの生まれ、生年は 1930 年ごろのようだ。陸軍を除隊後、NY で随分とやばい商売に関わっていたという噂がある人物。音楽ビジネスに携わるようになったのが 64 年。Ko Ko (Baylor の子供の頃のあだ名だそうだ) と Baylor を立ち上げ、Little Dooley (楽P.39) のシングルを何枚か制作している。この 2 つのレーベルの親会社が Klondike エンタープライズで、同名のメンフィス・レーベルがあるが、これとは関係がない。66 年、Baylor は Luther をスカウト、本格的に彼を売り出すために 68 年に Stax とKo Ko の配給契約を結んでいる。これを機に Baylor は Stax に出入りするようになるのだが、Baylor と Stax に関してはとにかく物騒な話が多く、そこらへんは Rob Bowman 氏のスタックス読本に詳しい。それでは前置きはこのぐらいにして、肝心の収録曲について。Ko Ko はニューヨークのレーベルだが、Luther のシングルは全て南部で制作されており、本 CD ではリリース順に聴くことができる。1枚目は 66 年に Willie Mitchell の Royal スタジオで録音されたもの。翌年、リリースされた 2 枚目のシングルは私の愛聴盤なのだが、これは録音場所がはっきりしない。4 曲の中では、やはり Missing You が最高、CD では音がクリアーになっていてさらに惚れ直した。力強いミディアム・バラード、再録され LP にも収録されているが、Luther の荒々しいヴォーカルとちょっと重たいバッキング、ストリングスが入った後録音よりも断然良い出来だ。Since You Don't Want Me もギターのリフが心地好くハンド・クラップも効果的に使われ、リズミックなサザン・ナンバーとなっている。ミディアムの I Can’t Stop は HI なのにホーンが無いのがちょっと残念、生々しいヴォーカルが聴きどころ。3 枚目から Stax の配給となり、以降のシングルはマクレモア・スタジオで制作されている。You Can Depend On Me は Sam Cooke っぽい歌いっぷりで胸をときめかせてくれる好バラード。Looking For A New Love は再度 Willie Mitchell のスタジオで録音されたもの、ブルース・テイスト、HI サウンド・ファンには堪らぬリズム・ナンバーであろう。ミディアムの Pity For The Lonely は Little Dooley (Ko Ko 102) が先に歌っており、そちらは The Drifters みたいだったが、Luther のヴァージョンはスマートで爽やか。この曲はチャートで 39 位を記録、最初のヒットとなっている。続くシングル Puttin’ Game Down は Stacy Johnson の作で同時期の Syl Johnson (Twinight/HI) のサウンドを意識したようなファンキーなダンサー。再録となる Since You Don't Want Me は前録とは様変わり、典型的な Stax のバラードに仕上がっている。My Honey And Me はビートの軽いファンキー・ダンサー。I Can’t Stop も再録、ホーンが入ったおかげで音に厚みが増している。Ain't That Lovin' You は Johnnie Taylor (Stax 209) がオリジナル。水も滴るって感じの Johnny Taylor には引けを取ってしまうが、これは致し方なし。第 2 集の 1、2 曲目が最後のメンフィス録音、Missing You は再録、You Were Made For Me は Sam Cooke の曲だ。そして、72 年、マッスル・ショールズに赴き録音されたのが [If Loving You Is Wrong] I Don't Want To Be Right、言わずと知れた大ヒット曲。Homer Banks, Raymond Jackson & Carl Hampton の作品。Homer Banks は先に Veda Brown と Emotions に歌わせたが、満足できる出来ではなかった。Luther の意見でデモ録音よりもテンポを落として歌われており、印象的な Pete Carr のギターも Luther のアイデアによるもの。Johnny Baylor のプロデュースとなっているが、Baylor はアイデアを出す程度で、この曲を含め Ko Ko の作品の多くは Luther のセルフ・プロデュースだったようだ。以降、マッスル・ショールズ録音となり、次作の I'll Be Your Shelter は明るいアップテンポ・ナンバー。がらりと趣を変え、ニ匹目のドジョウを狙ってないところが嬉しいじゃないか。ヴォーカルも軽やかで Luther が新境地を開いた曲と言って良いかもしれない。続く、Always はちょっとノスタルジックな曲調のミディアム・バラード、優しく包み込むような歌いっぷりが印象的。フリップの Help Me Love は一途なサザン・バラード、Ko Ko 中期の作品ではひときわ味わい深い出来ばえだ。この曲、Tommy Tate (KoKo 2109) が先にリリースしていたもの。The Imperial Showband のシンガーだった Tommy Tate だが、バンドは解体、70年、Tim Whitsett とともに Stax と契約。Tim は出版管理の仕事につき、Tommy Tate は The Nightingales のリードとしてシングルも出すが、その後、幸か不幸かスタッフ兼シンガーとして Baylor の元で働くようになっていた。ヒットも出て順風満帆かと思われたところ、73 年、Johnny Baylor が脱税疑惑で米国税庁から告発され、Ko Ko の活動も一時停止してしまう。Stax も倒産し、3 年のブランクの後、76 年~78 年までの作品が第 2 集の後半 10 曲となる。良き時代は過ぎ去ってしまったかに思われたが、ところがどっこいこの時期も素晴しい。サザン・ソウルのフォーマットを崩すことなく、モダンで良質なナンバーが揃っている。軽快で明るいサウンドに甘く切ない歌声が映えるミディアム These Are The Things、じわっと Luther の泣き節に酔う Let's Steal Away To The Hideaway。さらに、Do You Love Somebody では優しく力強く励まされ、How I Miss My Baby では深く熱く語りかけてくれる。ラスト 2 曲は私の大好きな Trying To Find My Love と Get To Me、輝くばかりに艶のある Luther のヴォーカルに身も心も揺らぐミディアム・ナンバーだ。ちなみに、LP 未収録曲は、第 1 集の 1、2、3、4、6、8、11、第 2 集の 4、11。なお、Luther Ingram は昨年 3 月に亡くなっている。この個性的なサザン・ソウル・シンガーの魅力をあらためて知るには格好の CD コレクション、初めて Luther Ingram を聴こうとい方なら、文句なくお薦めだ。
luther ingram
01:23:21 | もっと楽ソウル | コメント(0) | page top↑
SOUL 45  The Limitations & The Stingers
2008 / 07 / 19 ( Sat )
「スタックス・レコード物語」の出版記念ということで、楽本でレビューしていない STAX/VOLT のシングルを探したが、適当なものが見つからない。いたしかたなく、STAX の音ではないものを2枚。

The Limitations / All Because Of You (Volt 4057) – 1971
フィラデルフィアの LeBaron Taylor (Revilotのオーナー、70年にデトロイトからフィラデルフィアに移っている) からの権利買取盤。怒涛のパワフル・ミディアム、馬力のあるリードがゴツゴツした声で大活躍。荒々しいバッキングに泣けるフレーズも弾け、カタルシスを与えてくれる。フリップ・サイドの Hold On To It は J.J. Barnes (Revilot 216) のカヴァー。気になる実力派だが、All Because Of You の方をプロデュースしている Elizabeth Bacone のレーベルにもう1枚シングルがあるのみ。67年頃の作となる I’m Lonely, I’m Troubled / My Baby (Bacone no#)、パーカッシブなアップテンポ・ダンサーと甘くテンダーなバラードのカップリングで、そちらもコレクションの価値あり。
All Because Of You # Sweet Soul Music - The Stax Groups (Stax)

The Stingers / I Refuse To Be Lonely (Stax 0035) – 1969
これもフィリー、Pal Rakes をリーダーとするグループ。楽ソウルの CD レビューでも簡単にコメントしているもの。流れるようなビートにのったとびっきりのダンス・ナンバー、クールに決めてくれて、こだわって好きな曲。ちょっとテンポを落としたA 面 Do The Cissy は粘り腰、こっちのほうがソウルフルで良いという方もいるかもしれないな。このグループ、Pal & The Prophets の名前で Phil LA Of Soul に2枚、Jamie に1枚(両面インスト)、Pal Rames 名義で Uptight に1枚 (Pal & The Prophets で Verve から再発あり) シングルがある。Phil LA Of Soul の1枚は未聴だが、中では Lotta Good Lovin’ (Phil LA Of Soul 328) がかなり出来の良いリズム・ナンバーでお薦め。ライターが B. T. Jones & A. Isbell (Al Bell) となっているので、Stax と何らかのつながりがあったグループなのかもしれない。
I Refuse To Be Lonely # Let’s Crossover Again (Kent 174)

soul 45-7

ここでまたまた楽本の間違いを訂正させていただきます。
J.J. Barnes の CD レビュー (楽P.315) で I’m Sorry という未発表曲を Capitol の Cody Black と同じ曲としているが、Fred Briggs の Sound Off (Groove City 202) のフリップ I’m So Sorry と同じ曲が正しい。これでは、後の文章が全く意味不明となってしまってお恥ずかしい。謹んでお詫び申し上げます。
08:31:24 | SOUL 45 | コメント(0) | page top↑
楽BOOKS  スタックス・レコード物語 / ロブ・ボウマン
2008 / 07 / 17 ( Thu )
スタックス・レコード物語 / ロブ・ボウマン著 新井祟嗣訳
(シンコーミュージック・エンタテイメント)
SOULSVILLE, U.S.A. : THE STORY OF STAX RECORDS / ROB BOWMAN 1997

スタックス関連 CD のライナーでもお馴染みの音楽研究家ロブ・ボウマン氏が 1997 年に出版した STAX 研究書。発売してすぐに原書を買っていたのだが、英語力も気力にも欠ける私には読めるはずもなく、待望の翻訳書である。私が ROB BOWMAN 氏の名前を最初に知ったのは、3 枚組 CD “ The Otis Redding Story ” のライナー・ノーツ (鈴木啓志氏訳) であった。しっかりとした取材に基づき語られた OTIS 像、音楽センスの確かさに加え、そこには常に愛情に満ちた眼差しがあり、随分と感銘を受けたものである。本書は客観的な資料の積み上げと歴史のその場にいた人たちの膨大なインタビューによって構成されたメンフィス・ソウルの牙城 「スタックス・レコード」 史。12 年間もの歳月を費やし書き上げられたもの、2 段組で 460 ページ (原稿用紙 1800 枚を超える) と文字もぎっしり。1958 年ジム・スチュアートが STAX の前身 SATELLITE レーベルを立ち上げ、1976 年に様々なトラブルをかかえ破産するまで、メンフィスのインディペンデント・レーベル STAX がたどった激動の 20 年間の軌跡をあますところなく伝えてくれる労作にして名著である。驚くのは正確性、そのこだわりは半端ではない。思い込みや憶測を廃する徹底した客観性ゆえ、記述も力強く説得力がある。さらに、優れた研究書というだけでなく、読み物としても文句なく面白くできあがっている。時を遡り、スタックスに関わった人たちの生の言葉がタイム・マシンとなり、イースト・マクレモア 926 番地にあった古い映画館キャピトル劇場に拠点を構えたマクレモア・スタジオやサテライト・レコード・ショップに我々を誘ってくれる。文章は臨場感にあふれ、「オーティス・ブルー」 の制作現場や名曲 「ホールド・オン」 のアイデアが生まれた瞬間に自分もいっしょに立ち会っているような興奮に包まれる。STAX の独創的なサウンドがいかにして生まれたか、その魔法の種明かしも随所に。私自身は音楽的素養に乏しくて充分には理解できない部分もあるのだが、音に敏感な方や楽器ができる方なら、興味深い示唆と分析になるほどと膝をたたかれるはず。そして、客観性に徹した著者が大好きなソウル・ナンバーについて語るときには、思わず熱くなってくれるのも好感が持てる。耳が良く、曲に対する表現や見方はとても鋭く深い。また、ソウル・ミュージックを音楽文化としてだけでなく、ビジネスの面からもとらえているところも重要だ。音楽産業の過酷さ、ビジネスの厳しさには溜め息が出てくる。内容は詳細を極め、初めて知ることも多く、わくわくするようなエピソードも満載。シングル・コレクターとして気になっていた点も本書で随分とすっきりした。例えば、STAX の関連レーベル HIP や ARCH などについての記載もある。なお、著者が書いている STAX の BOX 3 セットのライナー・ノーツ (本書の2分の1のボリューム) との重複は約15%。レコード解説が趣旨ではないので、1枚1枚のシングル・リリース及び充分に言及できなかったシンガーについてはボックス・ライナーを参照いただきたいとのこと (私は輸入盤でVOL.1しか買っていない、国内盤のライナー翻訳の有無は不明)。著者は言う、本書はレコードよりもそのレコードを生んだ企業の英雄伝説だと。私にとって最も強く印象に残ったのは OTIS REDDING や SAM & DAVE などのシンガーや BOOKER T や STEVE CROPPER といったミュージシャンでもなく、JIM STEWART という人物。ミュージシャンとしてもプロデューサーとしても一流とは言いがたく、商売ベタ。古き良き時代のスタックスを頑固に愛し、経営から外れた後も会社存続のために全力を尽くしたスタックスの創始者である。他にも、上昇志向の優秀なビジネスマン AL BELL、スタックスの用心棒 JOHNNY BAYLOR、スタックスを陰で支えた DEANIE PARKER や ERLIE BILES といった女性たち等々、魅力的な人たちに出会うことができる。STAX のサウンドについて一家言あるという方ならば、絶対に読み逃せない一冊。ただ、読み物としてだけでなく、資料として利用するものとしてはインデックスが無いのがちょっと不便かな。最後に一言、ROB BOWMAN 氏の研究者としての志の高さとソウル・ミュージックに対する愛情の深さに心から敬意を表したい。
stax book
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楽CD  MARY GRESHAM (UK SOULSCAPE 7008)
2008 / 07 / 12 ( Sat )
MARY GRESHAM / VOICE FROM THE SHADOWS (UK SOULSCAPE 7008)
- The Story Of A Muscle Shoals Soul Sister -
1. Let's Walk Down The Street Together [as Chuck & Mariann] (A-Bet 9432) 2. The Woman In Me [as Mariann] (A-Bet 9432) 3. Going Through The Changes [as Chuck & Mariann] (A-Bet 9438) 4. Motivation [as Mariann] (A-Bet 9438) 5. Just Me And You # 6. Spend A Little Time [Loving The World] # 7. Try [Just A Little Bit Harder] # 8. Get On Back On The Right Track # 9. Rainin' In My Heart # 10. The Colour Of Man # 11. I'll Never Let You Walk Alone # 12. Leaving Me # 13. Use Me # 14. You've Been Doing Wrong For So Long # 15. I Want To Be Loved # 16. I'm Not Made For Love # 17. Nobody's Gonna Turn Me Against You # 18. Sorry We Didn't Make It # 19. You've Never Really Lived [Until You've Loved Someone] # 20. Promises Are Not To Be Broken # 21. His Love Can Be No Stronger # 22. Stay There And Try To Be Strong # 23. We Are So In Love # 24. So Many Ways #
# unissued 2008 Notes : Garry J. Cape

4月頃、UK Soulscape からリリースされた CD アルバム。Mary Gresham って誰?といった感じで私も全くピンとこなかったのだが、発売前のインフォメーションで男女デュエット Chuck & Mariann として 2 枚のシングルをリリースしているマリアンのことだと知った。収められているのは 24 曲、シングル 4 曲 (B面 2 曲はソロ作品) を含み、残る 20 曲は彼女単独の未発表ナンバー。なんと言っても全曲マッスル・ショールズ!がらみの録音というのが嬉しいではありませんか。ど真ん中の剛速球でどんどんストライク・ゾーンに投げ込んでくるって感じで、実に気持ちがいいね。未発表曲のレベルも高く、Mary の一途で奥行きの深い歌いっぷりにも泣けてくるって按配だ。知られざるシンガーの発掘音源としては、ここまでのものはちょっと思いつかない。Ann Sexton、Annette Snell、Ella Washington、Sandra Wright、Veda Brown なんていう奥ゆかしくてちょっと目立たない南部の女性が好きだという方、これを聴き逃してはいけません。感激で胸が熱くなる一方、こんなに才能豊かなシンガーがこれまで世に知られることがなかったなんて悔しいような、ビジネスというのは厳しいものだなと、複雑な心境で何回も聴き直しております。しんみりしてしまったが、順を追って内容について触れていきましょう。まず、1~4 が 68~69 年のシングル曲。Minaret レーベルの Finley Duncan がプロデュース、ナッシュヴィルの A-Bet から発売されたもの。Mariann のパートナー Chuck ことChuck Cooper は当時マリアンの旦那で、既に Elmore Morris と組み The Double Soul (楽P.162) というデュオでシングル・デビュー (Minaret 133) していた骨っぽい男性シンガー。Finley にとって音楽ビジネスの先輩であった Shelby Singleton が Peggy Scott & Jo Jo Benson でヒットを飛ばしたことから刺激されてのリリースだったのかもしれない。デビュー作となった Let's Walk Down The Street Together は Peggy & Jo Jo の二番煎じではないんだぞといった気概も感じられる力の入ったディープ・バラード。曲を書いているのが Big John Hamilton、R.J. Benninghoff (Arjay)、Finley Duncan、Larry Shell といった面々。Finley Duncan は当時レコーディング・スタジオを持っておらず、マッスル・ショールズの Fame で録音されている。バックは Roger Hawkins (drums)、David Hood (bass)、Barry Becket (keyboards)、Junior Lowe (guitar)、そして Memphis Horns がバックアップ。Mary のソロとなる The Woman In Me もサザン・ビートにのって歌われたバラードで身に沁みる。ディープ・ソウルのシングル・コレクターなら、まずは持っていたいシングル盤だ。セントルイス等で話題になるも、全国的なプロモーションができず、残念ながらヒットすることはなかった。5~10 は Finley Duncan が新設した Playground スタジオで制作され、お蔵入りとなっていたもの。ホーンについては Fame でオーバーダビングされている。ライナー末尾では 69 年作となっているが、Mary の言によれば、70~71 年の録音のようだ。Mary お気に入りのゆったりとしたミディアム Spend A Little Time [Loving The World] は晴れやかでチャーミング、もっと素晴しいのが Just Me And You というミディアムのバラード。イントロ部分は HI サウンドを彷彿させる、マリアンの伸びやかなヴォーカルが深く胸に響き、バックでかすかに男性シンガーがハモッてくれて曲に暖かみが加わっている。2 曲とも Mary の自作、彼女がソング・ライターとしても非凡であったことが分かる。クラシカルなバラード Try では力強く燃えあがり、Get On Back On The Right Track ではリズミックに弾け、サザン・バラード The Colour Of Man ではしっとりと憂いが漂う。話は遡るが、Mary は 1943 年アラバマ州 Selma の生まれ、フロリダの Fort Walton に移り、16歳の頃には地元のクラブで歌っていたという。大学卒業後、教師の道に進むべきか悩んだが、Fred Wesley のバンドからスカウトされ、歌手として夢を追うことに。Fort Walton を中心に近隣の Valparaiso や Panama City で Chuck Cooper や Elmore Morris とともにステージに立っていたところ、Finley Duncan の目にとまったというわけだ。Fort Walton はビーチの町、やはり同じ海岸沿いの行楽地 Panhandle の事業家で地元の名士だったのが Finley Duncan で、Playgroundスタジオも Valparaiso に設立されている。ここで、地理的なことを確認しておきたい。フロリダというとすぐにマイアミが思い浮かぶが、Fort Walton と Valparaiso はフロリダ州の西端、ミシシッピとアラバマに近い場所だ。位置関係などどうでも良いようにも思えるが、サウンドに地域性が色濃いソウル・ミュージックを楽しむ上では、押さえておきたい要素。私は昭文社の 600 万分の 1 のアメリカ地図を片手にライナー・ノーツ等をチェックしているが、なんとなく音のイメージが膨らんでいくような気がする。そんなことで、Finley Duncan もメンフィスやマッスル・ショールズ、ナッシュヴィルのサウンドが大好きだったのだろう。閑話休題 (それはさておき、話を元に戻すときに使う)、娘を1人もうけた後、71 年に Chuck と Mariann は離婚。73年、マッスル・ショールズで成功をつかむべく Mary はフローレンスに転居する。その頃、Terry Woodford とClayton Ivey が Wishbone に新しく Widget スタジオを開設。そこの専属ライターであった Frank Johnson が Mary のフィーリングを気に入り、彼の後押しもあって Wishboneプロダクションと契約、さっそく彼女の LP が制作されることになる。73~74 年にかけてレコーディングされ、11~18 がその LP のための曲だ。10 曲目までと比べると、音が軽やかになっていて、マッスル・ショールズのサウンドの変化が見て取れる。Mary のヴォーカルもしっとりとソフトになっているね。マイ・ベストは、爽やかに舞い歌う I'll Never Let You Walk Alone かな。そこはかとなく胸に沁みるダンシング・バラード。ちょっとテンポを落とした Leaving Me もやるせない。Use Me は Bill Withers のヒット・カヴァー。Thelma Houston も歌っている You've Been Doing Wrong For So Long も泣ける。これとブルーなスロー・バラード I Want To Be Loved は Ann Sexton の LP “ In The Biginning “ (Sound Stage 7) でも取りあげられている曲。これでもかって感じの Ann と比べると、Mary の歌いっぷりはすっきりとさりげない。Sussex レコードからアルバム・リリースが予定されていたが、悲しいことに Sussex の資金難で取りやめになってしまった。シンガーとして花を咲かすことはできず、この頃、Mary は Wishbone で Johnnie Taylor や Denise LaSalle のアルバム制作の裏方として仕事をしていたようだ。ブツとして確認できるのは、David Johnson がプロデュースした Sandra Wright の LP (楽P.248)、バック・コーラスに彼女の名前 (なぜか Mary Graham となっている) がある。ひとつ重要なことを忘れていた。Mary には Jimmy Gresham (楽P.50) という 9 歳上の兄がおり、同じくアラバマの州Selma の生まれ、兵役を終えた後、ウエスト・コーストで The Gibson Kings というバンドを組みミュージシャンとしてスタート。シングル盤も何枚か残し、71 年に Fort Walton に戻っている。兄と妹はいっしょにライブで活動したり曲を作ったり、76 年には、二人で書いた曲を Jimmy Johnson に持ち込み、Mary は何曲かデモ録音をおこなっている。19~24 がこの時のものだ。22 と 24 が Jerry Weaver、他は Jimmy Johnson & Roger Hawkins のプロデュース。本家マッスル・ショールズ・スタジオのバッキング、ホーンが付いていないのが惜しいが、Mary のヴォーカルも生き生きと精一杯、幻の LP に負けず劣らずの内容となっている。圧巻は Annette Snell (楽P.152) の歌声で有名な Promises Are Not To Be Broken であろう。アネッタ嬢の Epic 盤にも M. Gresham と J. Gresham の名前がクレジットされているが、ライターについてはまったく無関心だった。本当に失礼いたしました言いわざるを得ない。不実な男に対する女心を歌ったもの、美しく精気にあふれ、聴くもの全てに希望と至福を与えてくれる。よくぞこんな素晴しい曲を作ってくれたと感謝の気持ちでもう胸がいっぱい。Jimmy Gresham と Harvey Thompson & Cornell Ward が書いた His Love Can Be No Stronger も Promises の残り香が感じられる力強いバラード・ナンバーだ。そして、軽快に歌われた So Many Ways でオシマイ。最後に、蛇足を少し。ライナーは Mary Gresham 自身のインタビューをまとめたもの。読んでいると、インテリジェンスがあって勝気な女性ということが分かり、さらに好きになってしまった。面白く興味深いエピソードも数多く、私のようなスケベ根性旺盛なソウル・ファンならニンマリしてしまうはず。デビュー前のドサ回りでは、ちょくちょく Bill Brandon とも歌ったとか。Stacy Johnson も出演していたバーミンガムのクラブで、プロモーターにギャラを持ち逃げされたとか。Chuck & Mariann vs Peggy Scott & Jo Jo Benson といったライブ・ショウではたいてい自分たちが勝ったよなんて。さらに、69 年には Chuck の母がジョージア州サバナに住んでいたことから、一時期転居。あの Willie Johnson と親しくなり、アトランタで The Khaotis というグループを 3 人で結成し活動していたなんて話も。スリー・ショットの証拠写真も掲載されているから驚いてしまう。72 年に Mary は Cloud Of Love という曲を Barry Becket のプロデュースで録音しているようだが、この音源は見つかっていない。Annette Snell が飛行機事故で亡くなる前日、Promises のバック・コーラス部分を一緒に歌っており、Annette の死は大きなショックだったと悲しい思い出も。82 年に再婚し、音楽ビジネスから一時期身を引いたが、今もフローレンス近辺で歌っているそうだ。バンド名がイグアナ・パーティー だって、凄く変な名前。シンガーとして挫折も多く華やかなスポット・ライトをあびることはなかったが、彼女の場合、シングル・マザーとして子育てもしながら強く健気に生きてきたって感じで励まされる。こんなに素敵な女性に出会えて、音源を発掘した Garry Cape 氏には心からありがとうございましたと言いたい。ディープ、サザン・ソウルを心から愛する人たちの手によって届けられた贈り物、これを無視するようではサザン・ソウル・ファン失格だ。
mary gresham

annette snellAnnette Snell の Sheet Music (楽譜です)。Mary Gresham のインタビューによると、‘Slim’ と呼ばれていたそう。Ann Peebles みたいに痩せていたんだろうね。

南部の女性シンガーということで楽ソウルの補足。
Soul Bag Vol.2 (楽p.264) のところでふれた Vivilore Jordan の You don't need him / Maybe (Mojo 103) のシングルについて存在が確認できないと書いているが、確認できました。
http://
sirshambling.com/artists/V/vivilore_jordan.html 参照
Judy Clay とのカップリングで Veda Brown の Stax 音源が UK Kent からリリースの予定。
http://
diskunion.net/black/ct/detail/54C080610701

先日、楽二郎さんに会ったら、「返レスが無いので淋しい」と。すいません。コメントは歓迎ですので、よろしくお願いいたします。
14:12:58 | もっと楽ソウル | コメント(1) | page top↑
楽CD  THE TRAGAR & NOTE LABELS (NUMERO 020)
2008 / 07 / 07 ( Mon )
Numero からまたも大盤振る舞いのコンピレーション。シングル盤に熱き思いのコレクターなら、堪らぬ内容。ジョージア州アトランタの Tragar とその系列レーベルの作品を集めたもの。サザン・ソウル、ファンク、モダンなダンサー、スウィートからクロスオーヴァーっぽいものまでレアな音源がぎっしりと詰まった 2 枚組。レーベル・オーナーはアトランタ生まれの Jesse Jones という方。50 年代にバンドを組み地元で活動していたサックス奏者。56 年に西海岸に移り、Art Rupe の Specialty で Robert Bumps Blackwell のもとアレンジャーとして活躍。Art の奥さん Lee Rupe の Ebb では 4~5 枚シングルをリリース、The Hollywood Flames に曲を提供したりもしている。LA では自身のレーベル Four-J をスタートさせ、Lonnie Russ、Jimmy Lewis、James Conwell などのシングルが知られている。ヒットは出せず、故郷に戻り心機一転スタートさせたのが Tragar レーベルだ。1968~69 年、20 枚のシングルをリリース。70 年、新レーベル Super Sound からシングル 2 枚、71 年には Note レーベルを立ち上げ 76 年まで存続、18 枚のシングルを制作。なかなか手に入りにくいシングルばかりだが、ほぼこの CD でカヴァーできる。最初のリリースが Tokay Lewis の Who Wants Me Now。楽ソウルでも取りあげたのどかなサザン・ミディアム、そこはかとない哀愁があって大好きな曲だ。ライナー読むと本名は Barbara Lewis といって Jimmy Lewis の奥さん(後に離婚)だった女性、曲も彼女自身が書いている。フリップの What Can The Matter Be はメランコリックなスロー・バラード。ブルース・ギターと嘆きのヴォーカルがやるせない。そして、Jesse Jones が最も力を入れたシンガーが Eura Cooper という女の子。Tragarに 4 枚、Super Sound に 1 枚、Note に 4 枚(同じ曲が数回プレスされている)、計 9 枚のシングルがあり、バラード・ナンバーの Since I Fell For You (Tragar 6816) が未収録なのが残念だが、ここでなんと 11 曲も聴くことができる。声質もディープというには幼く、歌いっぷりもソウルフルというには肺活量が足らないが、抗いがたい魅力があって私は大好きだ。デビューは 14 歳で自作曲というから驚いてしまう。ちょっとポップな Shake Daddy Shake、パーカッシブなサウンドと揺れるようなユーラのヴォーカルが微妙なニュアンスを醸し出している。このシングルはローカル・ヒットし、Atlantic からもリリース。Love Makes Me Do Foolish Things は Martha & The Vandellas のカヴァー。That's How Much I Love You も気の張ったミディアムでついつい応援したくなる。もっと良いのが Try という曲、シックでリズミックなミディアム、UK で人気というのがうなづける。若くしてこんな素敵な曲を自分で書いちゃっているというのも恐れ入る。さらに、この CD コレクションのハイライトとなるのが、楽ソウルでも取りあげた Let Our Love Grow Higher であろう。ユニークでマニアックなサザン・ダンサー、70年にマッスル・ショールズで録音されたものだ。リリースは飛ぶが、Standing By Love と I Need You More も同じセッションの曲、前者は非力なヴォーカルが涙を誘う、後者も泣かせどころありのバラード。Beggars Can't Be Choosey は Moonsong の Sam Dees と David Camon が曲を書き、これも Fame で吹き込まれたもの。音程が微妙だが、写真を見るとなかなかの美形ということで、さらに点数が甘くなる。Beggar については Kent の Hotlanta Soul の第 2 集 (Kent CDKEND 183) ですっきりした作りの別ヴァージョンも聴ける。またまたライナーで教えられたのだが、King 盤でコレクションしていた Cherry Blend はユーラがシニア・ハイ・スクールの友達 3 人で結成したグループとのこと。なお、Diplomats はアラバマを拠点としていた Eura のライブ・バンドで、彼女のマッスル・ショールズ録音についてはメンバーの Bill Paterson が全てライティング。シングル・コレクターにはちょっと気になる人がもう 1 人。Tee Fletcher (Thomas Fletcher) は Matt Brown の Jar-Val 盤、Eddie Billups の Shake Off That Dream (Seventy-Seven 127) 等のライター&プロデューサーとして知られた存在。シンガーとしても Josie と Wendell Parker の Surfine、そして Tragar に 2 枚( 3 曲)、計 4 枚のシングルを残している。Tragar の All Because Of You がヒズ・ベスト、スイスイと流れに身をまかすダンシング・バラッド。同じダンサーでも Would You Do It For Me は調子が良すぎで趣に欠ける、ファンキーな Down In The Country はまずまず。ファンク・ファンならば、Sandy Gaye も聴き逃せない。Watch The Dog That Bring The Bone は Marva Whitney みたいでかなり快調。フリップの Talk Is Cheap は重厚なバラード。両面とも Tuska のシングルでコレクターには有名な Richard Marks と Bill Wright が曲を書いており、Bill Wright の Tragar 盤もこの 2 人の作。ここでギターを弾いているのも Richard Marks のよう。おそらく Sandy Gaye と同じセッションで取られたものだろう。You Got A Spell On Me は慌ただしいアップ・ナンバー、文字どおり息を切らしての熱唱。You're The Only Thing I've Got Going For Me は中高年に好まれるであろう渋いディープ・バラードだ。ささくれたヴォーカルを優しく女性コーラスが包み込んでくれる。この曲、フリップ・サイドを変えて 74 年に Note 7209 として再プレス。楽ソウルではそちらの盤のクレジットからバーミンガムの New London スタジオの制作としたが、69 年のアトランタでの録音が正しい。さらにディープ・ファンに喜ばれそうな Richard Cook も楽ソウルを参照いただきたい。Love Is So Mean はオーティス・タッチのバラード、Somebody Got'a Help Me は Arthur Conley のジャンプ・ナンバーを彷彿させる。少々荒削りだが両面ともにスタックス・ライクな1枚、他にシングルがないのが残念なシンガーだ。Franciene Thomas もシングル 1 枚のみの女性シンガー。I'll Be There はファンクのコレクターには知られている曲。一方、Too Beautiful To Be Good はディープなバラード、素っ気無さの中にも哀愁を感じるね。Sonia Ross の Let Me Be Free は初めて聴いた。これはアガシ好きには辛抱できない上玉ガールズ・ミディアム、もう胸がキュンとして泣いちゃいそうなぐらい素晴しい、こういうのにめっぽう弱くて困ってしまう。是非ともシングルで聴きたい曲だが、市場に出回らなかったらしくソニアご本人が 1 枚持っているきりだそうだ。Nathan Wilkes というシンガーもお初だが、Now That I'm Wise はゆったりとタメがあって、しっとりと浸れるバラード。デュオも 2 組。Frankie & Robert ことFrankie Brown & Robert Lee。ミディアム・アップの Love、ファンク・ビートの Sweet Thing、辛いディープ声と甘ったるい声が絡みあって、ちょっとユニーク。後者はドラムスが大活躍、曲調にそぐわぬサックスが入ったりとバック・サウンドも聴きもの。Langston & French は Langston George & Charles French。Langston George は The Pips のメンバーだったこともあり、グラディス・ナイトの従兄弟にあたるそうだ。Tumbling Down はテンダーなバラード、Sam & Dave というよりは The Knight Brothers を思い起こさせる暖かい出来。Chuck Wilder には Tragar の他に Baja に 2 枚シングルがある。ディープ・コレクターには Good Bye Otis (Baja 54005) で馴染みがあるかもしれない。Alice Swoboda の I Think It's Time はユーラ同様マッスル・ショールズ録音。これはソウルではないね。この人、アトランタのフォーク・シーンでは知られたシンガーとなっている。お待たせいたしました。スウィート・ファンの方々、DISK ONE はちょっとつまらないかもしれないが、DISK TWO で気分を盛り上げていただきたい。ここに収められたグループ 2 組を聴けるだけでも買って損は無いはず。Four Tracks の Charade はクールで飛びっきりのかっこ良さ、70 ズ・クロスオーヴァー・ダンサーの傑作として不動の人気盤だ。フリップの You Mean Everything To Me はもうどうにでもしてってかんじで身を委ねたくなるブルー・ノーツばりのバラード。この 4 人組、アラバマはバーミンガムのグループ。2 枚目のシングルも用意されていたが、発売には至らなかったようだ。Young Divines は Jesse Jones がマネジメントしたアトランタのグループ。76 年にリリースされた Ain't That Sharp は軽快なダンサー。2 枚目の Deep In Your Heart も同一路線。甘茶ファンなら、このシングル、裏で昇天間違い無し。I'll Show You With Love は真綿で胸がしめつけられるようなやるせなさいっぱいのスウィート・バラードであります。いつものことながら、貴重な写真も満載、地道な現地調査に基づくライナー・ノーツも素晴しく、仕事の質の高さには頭が下がる。内容のマニアックさに加え収録曲がまったく分からないパッケージ、買いにくい人もいるはず。これで儲かるんだろうか?と心配になってくるが、人知れず忘れ去られてしまいそうなシングル音源に暖かく光をあててくれる Numero には末永く頑張ってもらいたいね。
なお、レコード番号が明記されていなので、こちらで調べました。不備があるかもしれません。
Georgia Soul Recordings http://www.georgiasoul.com/index.html も参照。
tragar-note.jpg
ECCENTRIC SOUL: THE TRAGAR & NOTE LABELS (NUMERO 020)
[Disc One] 1. Down In The Country / Tee Fletcher (Tragar 6802) 2. You Got A Spell On Me / Bill Wright (Tragar 7324) 3. Heavenly Father / Eula Cooper (Tragar 6809, Atlantic 2635) 4. The Clown / Chuck Wilder (Tragar 6804) 5. Now That I'm Wise / Nathan Wilkes (Tragar 6817) 6. Nitecap / L. Daniels (Tragar 6812) [inst] 7. I'll Be There / Franciene Thomas (Tragar 6803) 8. Sweet Thing / Frankie & Robert (Tragar 6805) 9. Shake Daddy Shake / Eula Cooper (Tragar 6809, Atlantic 2635) 10. What Can The Matter Be / Tokay Lewis (Tragar 6801) 11. Love Is So Mean / Richard Cook (Tragar 6811) 12. Tumbling Down / Langston & French (Tragar 6813) 13. Love Makes Me Do Foolish Things / Eula Cooper (Tragar 6814) 14. Too Beautiful To Be Good / Franciene Thomas (Tragar 6803) 15. Tipping Strings / The Knights (Tragar 6806, Baja 4506) [inst] 16. Somebody Got'a Help Me / Richard Cook (Tragar 6811) 17. Love [It's Been So Long] / Frankie & Robert (Tragar 6805) 18. Strange Feeling / Nathan Wilkes (Tragar 6817) 19. I Can't Help If I Love You / Eula Cooper (Tragar 6816, Tragar 6820) 20. Why / Chuck Wilder (Tragar 6804) 21. Who Wants Me Now / Tokay Lewis (Tragar 6801) 22. You're The Only Thing I've Got Going For Me / Bill Wright (Tragar 7324) 23. Let Me Be Free / Sonia Ross (Tragar 6818) 24. Would You Do It For Me / Tee Fletcher (Tragar 6802) 25. Try / Eula Cooper (Tragar 6814)
[Disc Two] 1. Watch The Dog That Bring The Bone / Sandy Gaye (Tragar 6815) 2. All Because Of You / Tee Fletcher (Tragar 6810) 3. Messing Around / Bobby Owens & the Diplomats (Super Sound 7001) 4. Let Our Love Grow Higher/ Eula Cooper (Super Sound 7002) 5. Ain't That Sharp / Young Divines (Note 7215) 6. Charade / Four Tracks (Note 7212) 7. Breaking My Heart / Sonia Ross (Tragar 6807, unissued) 8. Love Is Gone / Cherry Blend (Note 7204, King 6402) 9. I Need You More / Eula Cooper (Note 7201, Note 7208, Note 72100) 10. I Think It's Time [You Were Mine] / Alice Swoboda (Note 7101, Roulette 7139) 11. The Hump / The Knights (Tragar 6808) [inst] 12. Beggars Can't Be Choosey / Eula Cooper (Note 7208) 13. Standing By Love / Eula Cooper (Note 7100, Note 7210) 14. Deep In Your Heart / Young Divines (New London Int 1004, Cotillion 44223) 15. You Mean Everything To Me / Four Tracks (Note 7212) 16. I'll Show You With Love / Young Divines (New London Int 1004, Cotillion 44223) 17. Every Now And Then / Sonia Ross (Tragar 6818) 18. Love Makes Me Do Foolish Things / Andrea Williams (Note 7205) 19. Have Faith In Me / Eula Cooper (Super Sound 7002) 20. Talk Is Cheap / Sandy Gaye (Tragar 6815) 21. Can't Stand It / J.J. Jones (unissued ?) [inst] 22. Let's Get Funky / Langston & French (Tragar 6813) 23. That's How Much I Love You / Eula Cooper (Tragar 6820) 24. Black Midnight / J.J. Jones (unissued ?) [inst] 25. Potters Field / Alice Swoboda (Note 7208)
2008 Notes : Rob Sevier & Ken Shipley with Brian Poust
23:13:38 | もっと楽ソウル | コメント(0) | page top↑
SOUL 45  SYL JOHNSON
2008 / 07 / 03 ( Thu )
Syl Johnson / Things Ain’t Right (Special Agent 201) - 1967
シル・ジョンソンの Special Agent 盤は2枚。楽ソウルでは The Love I Found In You (Special Agent 200) を紹介させていただいた。最近、この 201 番のほうを入手。2枚ともフリップは UK で断然人気の Do You Know What Love Is なのだが、聴き比べるとちょっと印象が違う。201番の方がバックがタイト、音圧も厚く、ボーカルを含め (ボーカル部分は同じテイクのようだが) 音に迫力がある。歌いっぷりもくっきりと荒々しく、楽本ではちょっとケチをつけたが、ここでノーザン・サイドもぐっと評価をあげさせていただく。なお、Goldmine の CD “ The Northern Soul Of Chicago Vol.2 ” (Goldmine 71) に収録されているのは 200 番のテイク。さて、肝心の Things Ain’t Right だが、これにも唸ってしまった。ディープ・ファンなら Special Agent ではこの曲が一番だろう。ライターは Chuck Bernard、シカゴ・ソウルの潔さを感ずるストレートなバラード。真っ向正面、シルのひたすら一途なボーカルに涙、印象的なギターがフューチャーされた暖かく包み込んでくれるようなバック・サウンドも最高だ。
ついでに、楽ソウル (P72) の訂正をさせていただく。Try Me (Zachron 600) は Twilight 100 のシングルと違う曲としているが、同じ曲であります。Syl Johnson の CD “ Different Strokes 67-69 “ (Twinight TRI 2005-001) に収録されているものを聴いただけでシングルの音を確認しなかったため、間違ってしまった。でも、音は Zachron 盤の方が良いね。
soul 45-6
00:25:34 | SOUL 45 | コメント(0) | page top↑
楽CD  MITTY COLLIER (UK KENT CDKEND 301)
2008 / 07 / 02 ( Wed )
MITTY COLLIER / SHADES OF THE CHESS SINGLES 1961-1968
(UK KENT CDKEND 301)
1. Gotta Get Away From It All [Version 2] (Chess 2050) 2. Everybody Makes A Mistake Sometimes (Chess 2050) 3. Git Out (Chess 2035) 4. That'll Be Good Enough For Me (Chess 2035) 5. Do It With Confidence (Chess 2015) 6. You're The Only One (Chess 2015) 7. [Lookin' Out The Window] Watching And Waiting (Chess 1987) 8. Like Only Yesterday (Chess 1987) 9. My Party (Chess 1964) 10. I'm Satisfied (Chess 1964) 11. Sharing You (Chess 1953) 12. Walk Away (Chess 1953) 13. Help Me (Chess 1942) 14. For My Man (Chess 1942) 15. Ain't That Love (Chess 1934) 16. No Faith, No Love (Chess 1918) 17. I'm Your Part - Time Lover (Chess 1871) 18. I Had A Talk With My Man (Chess 1907) 19. Let Them Talk (Chess 1889) 20. My Babe (Chess 1856) 21. Don't Let Her Take My Baby (Chess 1814) 22. Miss Loneliness (Chess 1856) 23. I've Got To Get Away From It All [Version 1] (Chess 1791) 24. I've Got Love (Chess 1791) 2008 Notes : Tony Rounce

アラバマはバーミンガムの生まれで、地元ではゴスペルを歌っていた Mitty Collier。彼女がシカゴの Chess レコードからデビューしたのは若干20歳。この CD はミッティ嬢の Chess 音源をまとめたソウル・ファン必聴必携のコレクション、やはり UK Kent は偉い。Chess には15枚のシングルと LP が1枚あり、シングルから24曲 (A面は全曲) が収録されている。1曲目と2曲目が Chess でのラスト・レコーディングとなった南部録音、3曲目以降はシカゴ録音、最後にデビュー・シングルを配するという曲順となっている。まず、ディープ・ファンをのけぞり悶えさせてくれるのが Rick Hall の Fame スタジオで録音された Everybody Makes A Mistake Sometime だろう。Al Bell (Isbell) と Eddie Floyd が曲を書き Roy Arlington (Safice 337) がオリジナルとなる楽SOUL絶賛のディープ・バラード。ライナーによれば、68年4月に行われた Mitty Collier のマッスル・ショールズ録音は6曲あり、4曲は未発表となっている。Spencer Wiggins や Arthur Conley で有名な Take Me Just As I Am、さらに Loretta Williams (Jotis 471) の I’m Missing You も含まれているというから、これは気になる。音源がないのか詳細は不明、収録されなかったのがまことに残念だ。未発表曲は無いが、最大のヒット I Had A Talk With My Man はロング・ヴァージョンが収められている。いつものことながらイントロのピアノに涙、バラード・ナンバーでは名曲 Let Them Talk をはじめ Like Only Yesterday や No Faith, No Love も泣ける。James Cleveland の That'll Be Good Enough For Me もテンションがあがりっぱなし。1曲目の Gotta Get Away From It All はサザン・ソウルのバックで歌われたデビュー曲の再録で、これも聴きものだ。TV ショー BEAT のイメージもあって、バラードを堂々と歌う姿が思い浮かぶが、数は少ないがリズムものもかっこ良くて、さらに惚れ直した。Cash McCall が曲を書き Monk Higgins がアレンジを担当している Git Out はタイトでファンキッシュなシカゴのジャンプ・ナンバー。ノーザン・ファンならこれはシングル盤で持っていたい1枚。Do It With Confidence もソウルフルに弾けるダンス・ナンバー、ドラムスも大活躍で、これまた素晴しい。なお、Sharing You はウエストコーストの Carl Henderson (Renfro 338) のカヴァー。Walk Away は 後にAnn Peebles がデビュー・シングル (Hi 2157) で取りあげている曲だ。また、I'm Your Part - Time Lover は Little Johnny Taylor のアンサー・ソング。最後に選曲について、私だったら、シックな R&B ダンサー Pain (Chess 1889) と Bring It On Home To Me に似たフレーズが印象に残るミディアムの R&B バラード Together (Chess 1918) の2曲も入れたかったところ。
Chess 以降、William Bell のもとアトランタのインディペンデント・レーベル Peachtree に5枚のシングルを残しており、ATLANTA SOUL / THE PEACHTREE RECORDS STORY (UK GRAPEVINE GVCD 3009) に4曲収録されている。(楽ソウルP256参照)
raku cd 1
21:13:22 | もっと楽ソウル | コメント(0) | page top↑
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