楽CD GEORGE JACKSON IN MEMPHIS (UK KENT)
2010 / 01 / 26 ( Tue )
GEORGE JACKSON IN MEMPHIS 1972-77 (UK KENT CDKEND 329)

1. Aretha Sing One For Me (Hi 2212) 2. Things Are Getting Better (Chess 2167) 3. Talking About The Love I Have For You (ER Music Enterprise 101) 4. Let’s Live For Yourself # 5. If You Never See Me # 6. How Can I Get Next To You ? (MGM 14732) 7. All In Your Mind # (Kent CDKEND 298) 8. Walking The City Streets # (Kent CDKEND 283) 9. Dear Abby # 10. A Woman Wants To Be Loved # 11. I Don’t Need You No More (ER Music Enterprise 101) 12. Let Them Know You Care (Hi 2236) 13. Soul Train (MGM 14767) 14. You Can’t Run Away From Love (MGM 14680) 15. Take Your Love And Go # 16. Smoking & Drinking (MGM 14767) 17. Willie Lump Lump (MGM 14732) 18. She Can’t Replace The Love I Have For You # 19. Macking On You (Chess 2167) 20. Patricia (Hi 2236) 21. We’ve Only Just Begun (MGM 14680)
# unissued 2009 Notes : Dean Rudland

ソング・ライターとしての評価は確固たるものがあるが、シンガーとしての George Jackson の知名度は不当なほどに低い。ずいぶんと以前に HI のシングルがコンピ LP や CD に収められたことがあり、最近の CD イシューとしては、77 ~ 82 年頃のマッスル・ショールズでのデモ録音をおさめた Grapevine の 2 枚のアルバム、93 年に Senator Jones のプロデュースで Malaco で録音されたものがあったが、いよいよ真打登場ということで感慨もひとしおだ。こちらは 70 年代のメンフィス録音、シングルから 13 曲、さらに未発表曲を 8 曲加えた全 21 曲、サザン・ソウル・ファン待望の CD リイシューである。シングルがあるものについては楽ソウルに書いているので簡単に。冒頭から George Jackson 節に酔いしれてしまう。HI 録音となる 1 曲目の Aretha Sing One For Me と Sounds Of Memphis 制作の 2 曲目 Things Are Getting Better、ともに 70 年代の George Jackson を代表するようなミディアムとバラードの極め付けの傑作である。ベリ・レアな ER Music のシングルも 3 曲目と 11 曲目にばっちり収録、心が洗われるような無垢なバラード I Don’t Need You No More に私はすっかり参ってしまっている、ボーカルはもちろん、はかなげなバッキングにも涙してしまう。もの思いにふけるようなバラード Macking On You、ハイ・サウンドの美しさに溜息が出てしまう Let Them Know You Care も捨てがたく魅力的だ。MGM のシングルでは、バラードならモダンな How Can I Get Next To You、アップなら軽やかなボーカルにときめいてしまう Soul Train かな。Sounds Of Memphis 制作の未発表曲 8 曲のうち、All In My Mind と Walking The City Streets は既に CD 化されているもの、ライナーでは George Jackson に間違いないとしているが、All In My Mind で歌っているのは別人でしょう。Walking The City Streets は新鮮な感覚のバラード・ナンバー。そして、初めて聴く 6 曲も素晴しい、どうしてお蔵入りとなってしまったのか不思議なくらい、こんなに良い曲が残されていたことに驚くとともに、ER Music 盤が手に入らないのをもどかしく思っている私のコレクター根性が恥ずかしくなってしまった。シングル盤がすべてではないんだよなぁ、音源を発掘してきた Kent スタッフに感謝。まず、アラバマの雄 Clarence Carter との共作ナンバー 3 曲に注目したい。Dear Abby は Clarence Carter が Loneliness & Temptation (ABC 896) の LP でも歌っている語りかけるようなバラード・ナンバー、サザン・アップの Let’s Live For Yourself、ミディアムの If You Never See Me ともに飾らず真摯な歌いっぷりで、どうしたって胸に熱いものが込み上げてくる。Back In Your Arms の Raymond Moore との共作となるバラードの A Woman Wants To Be Loved はピケットならダイナミックに迫ってくれるんだろうが、George Jackson ならではゆったりと淡々とした味わいもまた格別だ。全 21 曲、とにかく心に響く曲ばかり、もしかすると、George Jackson はソウル・シンガーとしてはちょっと特別な存在かもしれない。私が、最初にソウルの虜になったのは、心が揺さぶれるような感情丸出しのハードな歌いっぷりやシャウトに痺れて、Wilson Pickett、Solomon Burke、James Carr、Spencer Wiggins といったシンガーがディープなソウルの理想のスタイルだと思っていたからね、シングル・コレクションにのめり込んでオブスキュアなシンガーが気になってしょうがなくなったということもあるのは確かだが、それだけではない。彼の歌には激情や爆発力も強烈なカタルシスも無いが、何とも言えずズブズブと沁みてくるものがあるんだな。そこはかとなく伝わってくるものを大切にしたい。そこに、物事や感情の本質が表れる。この CD コレクションを何度も聴いて、昔、好きで聴いていた Niel Young や Carole King、Gilbert O'Sullivan、Cat Stevens なんかを思い出してしまった。ソウル・ファン以外のポップス・ファンにも George Jackson を知ってもらえたら、ソウル・ミュージックの素晴しさを分かってくれる人がもっと増えるのではないかという気がしてしょうがない。もちろん、シンガーとしての彼を知らないソウル・ファンなら必聴。楽本でも書いたとおり Sounds Of Memphis 以前の作品も素晴しいが、ここに収められた 70 年代の作品では曲の魅力とシンガーの魅力がぴたりとマッチしている、偉大なるサザン・ソウル・シンガー・ソング・ライター George Jackson の神髄をとくとご堪能いただきたい。

george jackson 
07:53:27 | もっと楽ソウル | コメント(2) | page top↑
黒汁大賞2009
2010 / 01 / 10 ( Sun )
DISK UNION のフリー・ペーパー 「黒汁通信」 増刊号 黒ジリストが選ぶ「黒汁大賞2009」 に寄稿させていただきました。DISK UNION 新宿ソウル・ブルース館、お茶の水ソウル・レアグルーヴ館等にて配布中です。
17:01:55 | 未分類 | コメント(0) | page top↑
2010 年、明けましておめでとうございます
2010 / 01 / 03 ( Sun )
新年、明けましておめでとうございます。今年の抱負をちょっと。ここ数ヵ月はブログの更新もあまりできなくて、紹介したい CD やシングル盤もたまってしまいましたが、また、まめにやります。それに、SOUL 以外の私の好きなもの、気になっていることなども書いていきますので、たまにアクセスください。さらに、レコ・コンも引き続き 3 カ月に 1 回ぐらいのペースで開催します。アルツのような肩の凝らないイベントも大切ですが、多くのソウル・ファンと一緒にじっくりと SOUL を聴くという機会もほしいし、良い音で大きな音でシングル盤の真価が存分に発揮できるような場所でかけたいし聴きたい。お世話になった渋谷の BLUE HEAT は 1 月いっぱいということなので、場所は変わりますが、誰でも自由に気軽に参加できるかたちでやります。企画としては、アーリー・ソウルの 2 回目、ガールズ・ソウル(アガシもの)、アンノウン・ディープとか、ご協力いただける方がいらっしゃいましたら、お声かけください。他にもいろいろと考えていることはあるのですが、まずは確実にできることからやっていきますので、よろしくお願いいたします。そして、今年も SOUL MUSIC を通じて、多くの方々との出会いがあることを楽しみにしております。
04:39:02 | 未分類 | コメント(2) | page top↑
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