楽CD BOBBY WOMACK : THE AMERICAN SINGLES (CHARLY)
2014 / 01 / 24 ( Fri )
Bobby Womack / Everything’s Gonna Be Alright : The American Singles 1967-76 (Charly 655 X)

bobby womack CD 1

DISK UNION の黒汁大賞にも選ばせていただいた Bobby Womack の CD アルバム。2 枚組でたっぷり 50 曲、これで、お値段も格安とくる。目新しいものではないが、ソウル初心者の方には絶対に聴いてもらいたいという思いで選出した。Minit 9 枚 (1967年~70年)、Liberty 2 枚 (1970年)、United Artist 14 枚 (1971年~76年)、AB 面全て発表順に収録。インタビュー記事をはさんだ略歴紹介、きちんとしたシングルのデータ記載など、律儀で誠実なつくりで好感が持てる。ディープ・ソウル・ファンでなくとも、王道ソウル・ファンならば、ウ―マックは好きなはず。作る曲も歌いっぷりも実にストレートで心地よい、彼の歌からほとばしる喜怒哀楽のバランスはまさに絶妙だ。Disc One では ①、③、⑤ (ライナーに Keymen の別バージョンとあるが、別の曲)、⑧、⑩、⑫、⑮、⑯、⑰、⑲、㉓、㉔、㉗、Disc Two では ①、②、④、⑥、⑩、⑬、㉒、㉓ あたりが特に泣けてくる。
Minit 盤はメンフィス Chips Moman のアメリカン・スタジオ録音。UA からはアラバマのマッスルショールズ・サウンド・スタジオ録音が多くなり、74 年頃からウエスト・コーストでの録音となっている。シングルでしか聴けないのは、1 枚目のシングル (Minit 32024) と 2 枚目の B 面 Broadway Walk (Minit 32030) の 3 曲のみ。LP を持っているからいいやというあなた、でも LP は面倒くさくて聴いていないんじゃないですか。そんなわけで、初心者にお薦めと書いたけど、勿論、コアなウ―マック・ファンにもお薦め。今月末には、MINIT と UNITED ARTISTS の LP が CD リリースされるそうだけど、本 CD の購入もお忘れなく。
bobby womack CD 2

ウ―マックはこの CD の前も後ろも素晴しい。MINIT 以前の Bobby Womack のシングル音源については 楽 SOUL を読んでください。ついでに、愛聴しているシングル盤について、ちょっとコメントしておきましょう。

bobby womack trust me jackie lee
Baby, I Can’t Stand It / Trust Me (Minit 32024) 1967
Minit の 1 枚目。先に書いたとおり、両面ノット・オン LP。これを買ったのは Trust Me を聴きたかったから。ところが、Wilson Pickett が 68 年のアルバム The Midnight Mover (Atlantic LP 8183) で歌っている曲とは全く趣が違う。歌詞は同じなのに、ちょっとモダンでジャジーな感じ。首をひねりながら A 面サイドを聴いてまた驚き。これ、Dave Godin’s Deep Soul Treasures 収録のデモ録音っぽいテイクとは大違い。女声コーラスもついてギターの音色も美しい、ウ―マックの語るがごとくかみしめるようなボーカルにうっとりとしてしまう渋いバラード・ナンバーだ。
Trust Me については、元祖 Bob & Earl の Jackie Lee (Earl Nelson) の未発表録音があって、The Mirwood Soul Story Volume 2 (CDKEND 264) に収められている。ギターはウ―マックのよう、多分、Minit の 1 枚目をリリースして間もなくプロデュースしたものだろう。よりメロディックで、ピケットにつながるもの。当時未発表ながら、シングル・カットされており、UK のノーザン・ソウル・ファンには人気があるようだ。ピケットの Trust Me はシングルでリリースされなかったのが残念無念、ヒットした I’m In Love に倣ったかのようなゆったりとしたテンポのサザン・バラード。ここで発見したのだが、ピケットのバージョンのピッチを上げるとジャッキー・リーのものとかなり近い曲となる。Winfield Parker (GSF 6883)、Janis Joplin、Roscoe Robinson (Paula 373) も歌っており、基本となっているのはピケットのバージョンだ。ウ―マック自身は、76年に Trust In Me (UA 763) として歌っており、先のCD アルバムにも収められている。
bobby womack tried convicted
Tried And Convicted (Minit 32081) 1969
イントロからキャッチ―、アルツハイマーでもしょっちゅうかけている。大好きなこのミディアム・ナンバー、海の向こうでも人気が高く、Minit のシングルでは一番お値段が高い。
bobby womack across 110th street
Across 110th Street (United Artists 196) 1973
私が所有する唯一の UA 盤。たしか、2012 年の来日で最初に歌った曲。
bobby womack columbia
Home Is Where The Heart Is (Columbia 10437) 1976
マッスルショールズで録音された同名タイトル LP のトップ。ウ―マックの作品の中でもとりわけ元気が出る曲だ。
bobby womack arista
Give It Up (Arista 0446) 1979
Arista のアルバム Roads Of Life (Arista 4222) に収録。同アルバムのシングル・カットでは、How Could You Break My Heart (Arista 0421) も人気だけど、私はこちらかな、生気みなぎるボーカルが天翔け、胸がどうしようもなくときめいてしまう。2 曲カップリングで再発シングル盤も出ていますよ。

SOUTHERN WINDS での ONE MAN DJ は 2 月 22 日(土) を予定しております。特集はTRIBUTE TO OTIS REDDING です。
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