SOUL 45 MY COLLECTION 1
2014 / 07 / 14 ( Mon )
楽ソウルを書いていた時点でコレクションに無く、その後手に入れたシングル盤、とくに楽本ではさらっとした紹介となっているものについて、何枚か取り上げます。

1smokey 007 sonesta
Smokey 007 & The Exciters / I’m Sorry, Please Accept My Apology (Sonesta 9889)
内緒にしたい気持ちをぐっとこらえて、楽本でバラしたもの。入手不可能盤の筆頭だったが、品行方正にしていたおかげか、手に入れることができました。Birland 盤よりも思いつめた感じ、さらにオーティスっぽいかな、跪いて涙というやつ。これもバックの音がしっかりしている。ジャマイカン・ディープ・バラードの最高峰と言ってしまおう。
2veda brown
Veda Brown / I Had A Fight With Love (RAV 16) ‘77
皆さん、Stax 音源の CD アルバム (Judy Clay とのカップリング、Kent CDKEND 302) はお聴きになっているでしょうね。RAV はメンフィスのレーベル、Ann Sexton と競作となったサザン・ダンサー、プロデューサーは Stax のシングルも手掛けていた Larry Robinson でマッスルショールズ録音。楽本でも褒めちぎっているけど、フリップ・サイドの Play Brother, Play Sister についても書いておかないといけない。静けさの中に響き渡る歌声、優しく包み込むような、それでいて力強いボーカルに涙してしまう。美しいバラード・ナンバー、思わず拝んでしまった。いや~有難いです。
3roscoe robinson just ask
Roscoe Robinson / Just Ask The Lonely (Gerri 1001)
69 年頃の作品か、Soulscape の CD アルバムで Atlantic 盤はバーミンガム (アラバマ州) 録音と判明したが、これもその近辺の録音でしょう。言わずと知れたフォー・トップスのカバー、HDH が書いた名曲だ。テンポよくアレンジメント、一途でひたむき、力強くいたわるような熱唱に心が震える。もう痺れっぱなし、近頃では、Darling, Please Tell Me (SS7 2595) とこの曲がロスコーのヘヴィ・ローテーションだ。フリップの She Won’t Choose Me も伸びやかなボーカルに癒されるミディアム・バラードで、こちらも聴き逃せない。AB面ともに Soulscape の CD に未収録というのが残念。
4sonny fishback
Sonny Fishback / I Won’t Take Back These Words (Out-A-Site 5009)
Tou-Sea と Peacock にシングルがある Sonny Fisher が改名して Fishback に、Epic の Sonny & Diane もこの人だ。NY、ニュージャージあたりのシンガー、楽本でもちょっと触れたけど、このシングルはレアレスト・オブ・レア。地を這うようなアーシーでサッドなディープ・バラード。力の限り目いっぱいというのが伝わってきて、歌の上手いシンガーでは味わえないスリルと興奮がありますね。さらに、フリップの Heart Breaking Man も凄いことになっている。異様な熱気に満ちたリズム・ナンバー、イギリスでは断然こちら。実は、この盤には 2 種類 (レコード番号同じ、盤の右側のクレジットが若干相違) あり、Heart Breaking Man のテイクが違う。テンポの速いのと少しゆったりのもの、私の持っているのは速い方。贔屓目もあって、ドラムスの活躍がめざましく、ラストで強引な盛り上がりを見せるマイ・ヴァージョンの方が好き。GoldmineのCD “ For Millionaires Only 4 “ で聴けるのはテンポの遅い方。
5tyron edwards
Tyron Edwards / You Did It (Olam 1001)
Invictus のタイロン・エドワーズ、長年のウォンツだった Olam 盤。デトロイトの往年の勢いは無いものの、ファンキーでガッツイな歌いっぷりには大枚はたいた己を納得させてくれるだけのものはある。81 年にリリースされた Exportations の Vir-Ro 盤も挙げておこう。ライター・クレジットを見てほしい。Olam 盤では T.Edwards となっているところが、Tony & Tyrone の Tyrone Pickens となっていますね。
6loyd hendricks statue y
Loyd Hendricks & The Lost Souls / Don’t Cry No More (Statue 7000)
辛い思い出の一品、これで何とか立ち直れました。Bobby Bland のカバー、フリップの Hooked By Love は Homer Banks の曲。アップとミディアム、がむしゃらで勢いのある歌いっぷりにニンマリ、ダンスが苦手な私でも、浮かれて踊りだしそうになっちゃう。
7wind.jpg
C.P. Love / Spiritual Love (Moon Wind 001)
80年代に入ってからの録音だろう。厳しい激しい熱いディープ・ソウルは星の数ほどあれど、これほど優しいディープ・ソウル・バラードを私は知らない。黒レーベルもあり。
8lee harvey false pride
Lee Harvey / False Pride (Kris 111) ‘66
Kris レーベルのコレクション (CDKEND 162) にも未収録で、見逃してしまったシングル盤。このシンガーのものでは一番 Sam Cooke っぽいかもしれない。ゆったりおおらかに歌われたミディアム。ただ、私の所有物は音がこもった感じであまりプレスが良くない。ウラの Need Of Love はさらに確信的にサム・クック。そう言えば、この曲、サムの従兄妹の Cookie Jackson (Kris 8082) も歌っています。
9willie gauff watts
Willie Gauff & Kind Bros. / It Hurts So Bad (Watts Way 201)
Eureka 盤はベーシック、Kent 盤もディープ・ファンならマスト・アイテム。お次の目標となるこの Watts Way のシングルは少し無理をしないと難しい。先の 2 枚も文句無しなので、内容が気になるところ。Kent 盤同様メンバーによる自作曲、負けず劣らずのディーペスト・バラード。コーラスにシャウトもからみ、がらがらへとへとな熱唱に、体育会系のディープ・ソウル・ファンなら悶絶間違い無し。この曲は The Naturals (Watts Way 1201) という別グループもやっていて、Willie Gauff ほど体力は使っていないが、そちらも悪くない。
10dale darby la central
Dale Darby / Don’t Put Our Love Off Another Day (L.A. Central 100) ‘73
楽本執筆時点で、このシングルの存在を知らず、失礼してしまった。声も歌い方もちょっと硬め。Praise The Woman (Westgate 201) も激辛で好きだけど、最近はこちらのこみあげ系のミディアムに参っている。曲の良さもあって、思わずこぶしを握ってしまうあっぱれディープな歌いっぷりだ。
11david dee time
David Dee / Forgive Me Girl (T-I-M-E 324)
これも、知らなかったブツ、地元セントルイスで自主製作されたシングルのようだ。手作り感が生々しい。ちょっとブルージーでスローなディープ・バラード、出来が良いとは言いかねるが、有無を言わせぬドス黒い空気が漂う。Vanessa 盤よりも後かな、リリース年は全く見当がつかない。ウラの Every Loving Man は粘り腰のリズム・ナンバー、かなりイケてます、バラードよりこちらなんだけど、録音状態がよろしくないせいか、バックの音に覇気が無いのが惜しい。
12sam baker copa
Sam Baker / So Long (Copa 200)
当ブログで Soulscape のCDアルバムをレビューした時に、ちょっと触れたデビュー・シングル、60 年頃のリリースのようだ。Copa はサム・ベイカーの故郷ミシシッピ州ジャクソンのローカル・レーベル。41 年の生まれだから、まだ未成年、自作となる So Long、ドゥーワップ・バラードの残り香も、ソウルと言うにはまだ青臭いが、甘酸っぱくてロマンティックなところが気に入っている。フリップの Crazy About You Baby はジャンプ・ブルース、ギターのリフも心地よく、しなやかなボーカルが素晴しい。
13harrison bros
The Harrison Bros / Are You Sincere (ABC Paramount 90 938 FRANCE) picture cover
Bobby HarrisとJimmy Harris (Jimmy Harrison) の兄弟デュオ。2 年半くらい前の冬の頃だっただろうか、あの Lenny Curtis (END 1127) が Jimmy Harris の変名であったというニュースが日本のディープ・ソウル・ファンを驚かせたのは。ちょうどその頃、ブルーヒートのレココンで高澤さんがかけてくれたのがこのフランス盤、これにもびっくり、4 曲収録で I Feel Good と Are You Sincere の 2 曲が初めて聴く曲。前者のダンス・ナンバーも悪くないが、クック・テイストにあふれた後者のゆったりとしたバラード・ナンバーが流石の出来。まあ、この兄弟にはどうしても凄いものを期待しちゃうので、それほどでもと言われるかもしれない。ここで注目していただきたいのは、この 2 曲のライター・クレジット。Benny Hall と Robert Bateman、これは Lenny Curtis の END 盤のライター、プロデューサーと同じなんですね。そう言えば、Beautiful Lies (ABC-Paramount 10593) のライターもこの 2 人だし、Run For Your Life (Bobalou 1001) はロバート・ベイトマンがらみのデトロイト録音であったことを考えれば、Jimmy Harris = Lenny Curtis ではと気付いても、おかしくなかったはず。相変わらず感の悪さを痛感。なお、この仏盤の 2 曲は米盤がありません。私はちょっと騙された感じで、高く買ってしまった。後悔はしていませんが、あまり熱くなってはいけませんね。
14timi yuro
Timi Yuro / Cuttin’ In (Mercury 72674) ‘67
Timi Yuro / It’ll Never Be Over For Me (Southern Artist) ‘68
楽本では、HI 録音の Frequency 盤と What’s A Matter Baby (Liberty 55469) について紹介した有名白人女性シンガー。さらに、この2枚を追加。Mercury 盤はディープ・ファン必聴、Liberty 音源となる後者はノーザン・ファンなら絶対の曲だ。Cuttin’ In は 61 年の Johnny Guitar Watson (King 5579) のカバー、オリジナルのダウンホームな味わいもそのままに、やさぐれた中にも凛とした覚悟あり。It’ll Never Be Over For Me は 64 年の Baby Washington (Sue 114) の曲をテンポ・アップ、モダンでソフィスティケイトされたダンサーとなっている。こういうのは 10 回連続で聴いても飽きません。Mercury のシングルは安価で入手できるはず、後者は LP 収録曲、米盤シングルは無いが、当時、UK 盤 (Liberty 15182) がリリースされている。そのシングルは珍しく、この何ともありがたくないブートレグで我慢しております。
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