GOSPEL NIGHT @ SOUTHERN WINDS 20150207
2015 / 02 / 15 ( Sun )
ちょっと間があいてしまいましたが、2 月 7 日、SOUTHERN WINDS の GOSPEL NIGHT でかけたレコードを紹介。

50 年代カルテット
1 alpha omega singers
Alpha and Omega Singers / That’s Alright (Peacock 1787) 1958
50 年代前半、ヒューストンで結成されたカルテットのようだ。リードをとっている Ernest Booker はしゃがれたテナー、潔い歌いっぷりが素晴しい。ゆったりとしたミディアムのバラード。バックはピアノとドラムだけだろうか、ストリングスっぽいボーカル・パーカッションの優しいタッチにもときめいてしまう。ゴスペル・ミュージックの豊かさがぐっと凝縮されて暖かな味わい。至福のひと時に感謝、これはゴスペル好きのディープ・ソウル・ファンに絶対のお薦め盤だ。
2 dewey young god bless
Dewey Young & The Flying Clouds / God Bless Our Home (Revelation 133) 1960
もうずいぶんと前に訳も分からずに買ったシングル、めちゃくちゃ強引なボーカルに驚いて、さらに過激な He’s A Round (Revelation 145) というのも手に入れた。後で知ったが、デューイ・ヤングはスワン・シルヴァートーンズにも在籍していたバリトン・シャウター。一本調子で趣に欠けるが、ゴスペル 45 のコレクションが貧弱なので、お許しくだされ。

ソウル・シンガーの歌ったゴスペル
3 spiritual five wp
4 spiritual five wp
Spiritual Five / Christ Blood (Peacock 3001) 1963
Spiritual Five / Call Him Up (Peacock 3001) 1963
昔から Wilson Pickett がリードと聞いていたが、なかなか音を確認することができなかった。ゴリゴリにストレートなゴスペル・ナンバー。ファルコンズとのギャップが大きく、ソウルっぽいボーカルを想像していたので、最初に聴いた時は本当にピケットかと思ったほど。そして、ピケットが歌っていると納得したところで聴き直すと、興奮も一気に高まってしまった。Christ Blood がバラード、Call Him Up がリズム・ナンバー。リズム・ナンバーが流石に凄い、信仰心も無いのに、浮かれっぱなしである。Spiritual Five は 1950 年代前半から活動していたグループ、ゲスト・ボーカルとして参加したのだろうか。なお、ゴスペル・シンガーとしてスタートした The Violinaires of Detroit について、ピケットのボーカルが確認できるレコーディングは残っていないようだ。
5 ambassadors of phil
The Ambassadors Of Philadelphia / Just Another Day (Federal 12469) 1962
Arctic の The Ambassadors らしい。Federal に 2 枚のシングルを残しており、これは 2 枚目。ちょっと洗練されているかな、ストロング・スタイルのボーカルが冴え、コーラスなどいかにも都会派といった感じである。フリップは I Have To Cry Sometimes、裏も表も乗りの良いリズム・ナンバーで、こちらの方が少しテンポが速い。アーリーなグループものが好きと言うソウル・ファンなら楽しんでいただけるはず。
6 halo gospel singers
Halo Gospel Singers featuring J.J. Barnes/ Only Things From God (Golden Age 101) 1981
楽ソウル 12 ページ参照。シングル持っている人は、パート 2 の熱唱もお聴き逃しなく。
7 gospel songbirds
8 gospel songbirds
The Gospel Songbirds / If I Could Hear My Mother (CD Nashboro 45182) 1964-65
リード・シンガーは Otis Clay、彼と Maurice Dollison (Cash McCall) がこのグループに一時期在籍している。CD アルバム 14 曲のうちオーティス・クレイがリードをとっているものは 3 曲、うち 2 曲は未発表曲。ボーカルはあらびき、シングルとなっている Let Jesus Lead You (Nashboro 821) よりも、この未発表のミディアムの方がオーティスらしい暖かみがあって、私は好きだ。なお、ゴスペル・ソングバーズの最初のリード・シンガーはあの James Phelps で、1955 年頃に God’s Creation (C.H.Brewer) というシングルをシカゴのレーベルに残している。
この録音の前後、オーティス・クレイは The Pilgrim Harmonizers や The Sensation Nightingales のメンバーでもあったが、レコーディングに参加しているものは無いようだ。
9 louis williams beale cd
10 louis williams beale cd
Louis “Ovations” Williams / Were You There ? – Touch The Hem Of His Garment (CD Ole’ Beale Street Salutes : Sam Cooke) 1993
楽ソウル 188 ページ参照。ルイス・ウィリアムスが Sam Cooke も歌っているトラディショナルにサムの書いた名曲のフレーズをはさみ最後に歌っている。切実にして清涼、もう目頭が熱くなってしょうがない。このCD、ほとんど流通していなくて、私の所有するものも友人からコピーしていただいたもの。
11 roscoe robinson gospel truth
Roscoe Robinson / Just Go Ahead (LP Gospel Truth 5007) 1977
ソウル・シンガーがゴスペルを歌ったというよりも、ゴスペル・シンガーがソウルを歌ってくれたといった方が適切かもしれない。選曲したのは A 面 2 曲目、歌っているのはゴスペルながら、Wand や Sound Stage 7 のソウル・バラードの雰囲気に限りなく近い。この人にとっては、ゴスペルでもソウルでも歌に込めた思いは同じだったに違いない。なお、ロスコーさんが歌っているヴィンテージ・ゴスペル・アルバムでは P-Vine で国内盤も出ていた The Original 5 Blind Boys Of Mississippi / I’ll Go (Checker 10003) があり、内容も最高なのだが、CD化はされていない。Checker 以降 Peacock に戻っても歌っているので、奇特で見識のあるレコード会社さん、是非、Checker / Peacock の Roscoe Robinson & The 5 Blind Boys で CD アルバムをお願いします。
12 morning stars of savannah
The Morning Stars Of Savannah, Georgia / What If Jesus Came To Your House (LP Savoy 14518) 1979
日本のディープ・ソウル・ファン、とりわけシングル・コレクターには絶大な支持を得ている Willie Johnson、彼が地元ジョージア州サバナのゴスペル・グループ、モーニング・スターズに残した楽曲から 1 曲。正直に告白すると、ウィリー・ジョンソンの歌っているゴスペルはちゃんとチェックしていなし、持っている LP もこれ 1 枚のみということで、心もとないです。Savoy では他に何枚か LP があるようだし、最初の Checker 盤も聴いていないし。この LP だけで言うと、ソウル・シンガーのウィリー・ジョンソンとは少しイメージが違う。バリトンでシャウトしまくるけど、悲しみとか痛みとか飛んでいけみたいな迫力にはあまり心が動きません。

当日のプログラムは、50 年代カルテット (1 人各 2 曲) → ソウル・シンガーの歌ったゴスペル (佐野) → 60 年代から 80 年代のゴスペル (鈴木さん、ベラさん、山口博三さん) → 1990 年以降のクワイアの勃興 (鈴木さん) → 2000年代現在のゴスペル (山口博三さん)。
前半は楽しんで、後半は勉強させていただきました。私、実は、クワイアが苦手、教会のイメージが強くて、今にも牧師さんの説教が始まりそうな雰囲気なのは特に。それに、最近の今風ゴスペルはサウンドも受け付けがたい。歌う人たちの気持ちも、それを聴く人たちの思いも、今と昔とでは違っているので、当然の流れなのでしょうね。結局、ゴスペルに限らず、私は70年代以前の音楽が好きということを再確認した感じです。

締めに一言。私はゴスペルほど「ひたむき」な音楽は無いと思っていて、そのひたむきさが大好き。そして、その情緒はソウル・ミュージックにも受け継がれている。もの凄いシャウトや熱いリズムよりも、肝心なのは内面にあるものだ。ところが、今の世の中、感情が空っぽな音楽がなんと巷に氾濫していることか、ソウルやゴスペル、ブルースを熱心に聴く人も減る一方で、残念でしょうがない。
17:15:45 | もっと楽ソウル | コメント(0) | page top↑
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