SOUL 45  THE FORMATIONS / HOUSTON OUTLAWAS
2008 / 08 / 12 ( Tue )
The Formations / Lonely Voice Of Love (MGM 13963) - 1968
Silent Majority / Something New About You (Hot Wax 7112) – 1971
フィラデルフィアのグループ。Bank に 1 枚、MGM に 3 枚 (1 枚は Bank の再発)、Corner Boys名義で Neptune に 1 枚、さらに Silent Majority と名前を変えて Hot Wax に 2 枚のシングルがある。メンバーは Jerry Akins、Victor Drayton、Reginald Turner、Johnny Bellman、Ernie Brooks の 5 人。67 年に発表されたデビューの At The Top Of The Stairs (Bank 1007、MGM 13899) が彼らの代表曲。思わず手を叩きたくなるようなテンポのダンス・ナンバー、ノスタルジックなメロディーが心を暖ためてくれる。Leon Huff がプロデュース、テンダーなリードをコーラスが後押し、アレンジメントもいかにもアーリー・フィリーって感じで甘酸っぱい。2 作目の Theres No Room / Don't Get Close (MGM 14009) は両面ともに甘いバラード・ナンバー。前者はミラクルズみたいでやるせなく、ラストではかなり激しく感極まる、後者はエディケンみたいにロマンティック。そして、一段とご注目いただきたいのが Gamble & Huff の制作となるこの 3 枚目。華麗で美しいイントロが印象的、すんなりテンポ・アップ、Four Tops と Temptations を掛け合わせたようなメロディックでビートの強いノーザン・ナンバーとなっている。キーが高くて苦しげに歌うリード・ヴォーカルがまことにソウルフル。ウラの Love's Not Only For The Heart もハイ・テンション、ちょっとファンキーに舞い踊ってくれる。次の Hot Wax 盤はノーザン・ファンやモダン・ソウル・ファンには有名なシングルであろう。素晴しいビート・ナンバー、甘さも漂う快調なテンポに苦味ばしったリード・ヴォーカルがくっきり、どうしようもなく胸が騒いでしまうサウンド。レアじゃないので騒がれないが、Hot Wax の 1 枚目 Frightened Girl / Colours Of My Love (Hot Wax 7008) もお見事、甘いリードのミディアム・バラードと渋いテナーが活躍するアップのカップリングだ。なお、Bank 盤に先立つ 65 年、彼らがバック・コーラスを担当している Margie & The Formations の Sad Illusion / Better Get What Goes For You (Coed 601) というシングルがあり、ポップなモータウン系ガール・サウンドが楽しめる。Hot Wax 以降、Silent Majority 名義で 1 枚 (Detroit Star)、Hot Ice 名義で 3 枚 (Heavy Duty、Atlantic) のシングルがあるが、そちらは未聴。このグループ、曲作りにも才があり、ほとんどの曲がメンバーの自作。Wilson Pickett の Don't Let The Green Grass Fool You (Atlantic 2781) は彼らが書いた曲で、ソウルというジャンルを超えて多くのシンガーやグループにカヴァーされている。
Something New About You # Invictus Soul Box Set (UK Castle)
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Houston Outlaws / Ain't No Telling (Westbound 179) – 1971
Westbound に 4 枚のシングルを残し消えていった謎の「テキサスの無法者たち」、一時、Archie Bell & The Drells の変名ではないかとの噂もあったグループ。手元にあるシングルから推測するに、演奏もこなすソウル・バンドのようだ。It's No Fun Being Alone (Westbound 194) や What Am I Gonna Do (Westbound 211) といったバラードの好盤もあるが、なんと言ってもこの Ain't No Telling が決定的な1枚。転がるようなリズムのモダンなダンス・サウンド、ヴォーカルに絡んでくるホーンも心地好く、浮き立つようなメロディーも美味しいところが盛りだくさん。このシングル盤は珍しくて手に入りにくいが、Kent の CD コンピ Masterpieces Of Modern Soul (Kent CDKEND 222) で聴くことができる。
ここで、楽ソウルで取りあげていなかった CD “ Masterpieces Of Modern Soul “ についても簡単に紹介しておこう。2003 年のリリースで全 22 曲、ほとんどが 70 ズのダンス・ナンバーで、副題が A Varied Collection Of Classy, Mainly 70s Dance Tracks That Consistently Filled The Floors Of Modern Soul Rooms となっている。Houston Outlaws をはじめレア・シングルも数多く、未発表ナンバーもクオリティが高い。珍しい音源として最初に挙げられるのが Sam Nesbit の Chase Those Clouds Away (Amos 154)、バリトン・ヴォイスが吠えまくるグレート・モダン、これはマイ・ウォンツの 1 枚。The Pretenders の Manhattans のリメイク I Call It Love (Carnival 560) もモダン・ソウル・ファンには人気のある曲。楽本で触れたものでは、Lynn Varnado のSecond Hand Love (Yumie 1000) と Gil Billingsley の I'm Me Just Me (Landy Bug 105) の 2 曲が聴ける。未発表曲では The Mayberry Movement の Two Wrongs Don't Make A Right と Ted Taylor の Fair Warning、さらに The Millionaires (Specialty のグループ) の I'm The One Who Loves You が秀逸。他のCDにも収録されているが、Jacqueline Jones の A Frown On My Face や Garland Green の未発表ナンバー、Vernon Garrett の To Be A Part Of You なども何度聴いても素晴しい。フロム LP の Millie Jackson や Denise La Salle の Here I Am Again (Westbound 5008) なんかも入り、レア盤偏重じゃないバランスのとれた選曲となっている。
houston outlaws
07:37:24 | SOUL 45 | コメント(3) | page top↑
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コメント
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ご無沙汰しております。
SANOさん、達者で何よりです。

私は、週末に海へ行く際に、車の中でSANOさんをはじめとした、いくつかのセレクトコンピCDを聴くぐらいしかソウルに触れていません。

それはそうと、マスターピースCD、発売当初に夜の落合で聴いた思い出があります。
ヒューストンアウトローズが入っているということだけでも買う価値ありで、そのうえ、SANOさんも述べられているように他の曲も良かった記憶があります。
当時は今より(7インチ)貧乏時代で「CDだから焦って買わなくても良いか」と思っていたら、月日が流れ、すっかり忘れていました。

このコンピの存在を思い出させていただき、ありがとうございました。
中古で出会えたら買いたいと思います。
by: あたろう * 2008/08/12 08:25 * URL [ 編集] | page top↑
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こぶさたしてます。
サイレンとマジョリティのデトロイトスター盤は別グループです。
by: 楽五輪 * 2008/08/12 19:55 * URL [ 編集] | page top↑
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楽五輪様

情報、ありがとうございます。
by: sano * 2008/08/18 08:07 * URL [ 編集] | page top↑
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