SOUL 45 – FUNKY & SERIOUS
2016 / 03 / 27 ( Sun )
19 日のレココンでかけたシングル盤について、簡単に紹介。どうしてこの曲をかけたいのか、どうしてこの曲が好きなのか、一言しゃべってからかけますが、生まれついてのトーク下手、説明不足のところもあったりなので、語り足りなかったところも加え、コメントさせていただきます。これで、レココンの雰囲気が少しでも伝わればよいのですが。

その前に忘れるといけないので、大事な告知を。4 月 2 日 (土) 午後 7 時から 9 時まで、ディスクユニオン新宿ソウル/ブルース館の主催で、同店にて 「楽ソウル・トーク・ショウ」 を行います。楽ソウル発刊後にリリースされたコンピレーション CD の紹介をしながら、私のこれまでのソウル体験談や日頃思っていることなどもお話しできたらと思っています。シングル音源を聴く愉しみが少しでも増えるような内容にしたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
評論家ではありませんし、立派なお話はできません。上手には話せませんが、嘘をつくのが苦手なので、思わずマル秘ネタが飛び出すかも。曲もどんどんかけますよ、今までどこでもかけたことのないシングル盤も数枚持っていきますので、乞うご期待。

01 professor longhair gig chief
Professor Longhair / Big Chief pt.1&2 (Watch 1900) 1964
躁と鬱ってタイトルを付けたが、実際はファンキーだからって躁でもない、できるだけ楽しいものをと考えて、最初に浮かんだのがこの曲。ニューオリンズは長閑(のどか)で陽気、ほとんどインスト、でも、最後に作者の Earl King がちょっぴり歌ってくれるので、これはパート 2 まで聴かなきゃいけません。
02 roy lee johnson boogaloo
Roy Lee Johnson / Boogaloo #3 (Josie 965) 1966
お次はアトランタでブーガルー。不良少女のところで紹介した So Anna Just Love Me の裏、ボーカルは掛け声程度、ブリブリの喇叭が気持ち良くて踊らにゃ損々って感じでしょうか。お持ちの方も多いはず、たまにはひっくりかえしてやってください。
03 roosevelt matthews tighten up
Roosevelt Matthews with Billy Ball & The Upsetters / Tighten Up (King 6173) 1968
Archie Bell & The Drells の大ヒットで、ソウル・ダンスの超有名曲。おそらくこの Roosevelt Matthews の盤が人気も値段も最も高いカバー・シングルではないだろうか。このマシューズさん、Powerful Love (Twinight 135) の Chuck & Mack (Roosevelt Matthews & Aubrey Wallace) のお方。そんでもって、ウラの You Got Me Diggin’ You もいい按配にディープなミディアムなのですよ。
04 inell young next ball game
Inell Young / The Next Ball Game (Big-9 1001/2)
楽 SOUL 159p で紹介した Libra 盤の方が有名だが、こっちも見逃せない。Eddie Bo の曲、不思議なのはボーカルがわりと普通の歌いっぷりであまりファンキーじゃないこと。もしかしたら、後でバックだけ差し替えたか、ドラムだけ上からダビングしたのか。とにもかくにも、俺様が主役だと言わんばかりのドラムスのハリキリぶりがいいじゃないですか。
05 johnny adams time and time
Johnny Adams / Time And Time Again (Watch 1903) 1968
続いてもニューオリンズ。20160310 のブログでも少し触れたシングル盤。ゆったりテンポのブルース・ナンバー、クールでユニークなのはファンキーな隠し味がきいているからと私は思っているのだが。でも、全然ファンクしていないっていう人が多いかもしれません、まあ、躁と鬱の中間もありって多めに見てください、良い曲なのは間違いありません。
06 charles crawford hy sign
Charles Crawford / A Sad Sad Song (Hy Sign 2114)
ここで鬱を 1 曲。この企画で直ぐに思いついたのがこの曲、タイトルがそのものずばり。ルイジアナはシュリーブポートの産でワン・アンド・オンリーのシンガー。声は優しいが、曲調も歌いっぷりもすっかりオーティス・マナー。鬱と言うよりも地味、弾けそうで弾けられない男の辛さをご堪能ください。
07 romana jones ease off lover
Ramona Jones / Ease Off Lover (Jet Stream 807) 1971 ?
Huey Meaux の製作、ジャクソンの Grits & Gravy スタジオでの録音、20160114 の SOUTH TEXAS (KENT) の CD レビューでも触れた Your Love’s Not Reliable のフリップ・サイド。気分を浮き立たせるサウンド、途中で入るオルガンがやけにかっこいい、ただのポップなダンサーに終わってません。
08 larry williams venture
Larry Williams / Shake Your Body Girl (Venture 622) 1968
大ヒットした Specialty や Johnny Guitar Watson とタッグを組んでノーザン・ファンに人気の Okeh の作品は知っていても、このシングルを知る人はほとんどいないのでは。私のレコード棚でも長い間埋もれていた 1 枚、ラテン、ブーガルー、カリプソ、なんて言って良いのやら、底抜けに陽気、テンポは緩いけどビートはしっかり、溌剌とダンサブルなナンバーだ。フリップの Love, I Can’t Seem To Find It は Okeh の流れをくむストレートでソウルフルなダンサー、真っ当なソウル・ファンならこちらかな。
09 gloria walker ff spot baby
Gloria Walker & The Chevelles / You Hit The Spot Baby (Flaming Arrow 37)
楽 SOUL 157p 参照。Eugene Davis の Flaming Arrow はなかなか CD 化されませんね。当日、MASKMAN は Angela Davis & The Mighty Chevelles の激烈激レア・ファンク My Love Is So Strong (Flaming Arrow 2829) をかけてくれました。
10 mac staten do the freeze
Mac Staten and The Nomads / Do The Freeze (Prelude 1111)
楽 SOUL 115p 参照。これはストレートなファンク・ナンバー。フリップ・サイドの There She Goes の方がレア・ノーザンで人気だ。
11 j young b hill its got soul
J Young – B Hill / It’s Got Soul (NaJma 604)
これも楽 SOUL 60,61p 参照。
12 johnny de vigne
12 little mary staten
Johnny De Vigne / Poor Boy (Tarx 1012)
Little Mary Staten / Helpless Girl (GME 1329)
東と西、男と女で鬱を 2 連発、Johnny De Vigne は NY のシンガー、Johnny Dee の名前で De-Lite と Empire にもシングルがある。ビッグ・ボイスで絶叫型、切羽詰まった感じで吠えまくる。危ないボーカルをサポートするバッキングもどこか怪しい、ホーン・アレンジが扇情的、ピアノもギターもスタジオ・ミュージシャンというかんじじゃないね。共感よりも拒絶感が強いので、けっして毎日聴きたいとは思わないタイプのディーペスト・ソウル。なお、私の持っているシングルはレーベルが逆、Street Of Dreams というタイトルの方にこの曲が収録されている。LA のLittle Mary Staten は楽 SOUL 153p 参照、久しぶりに聴いたが、ずぶずぶ沁みる。これは 2 日に 1 度くらいでも良いかな。
13 clarence green duke
Clarence Green / What Happened To Us (Duke 424) 1967
テキサスのブルース・シンガー、弟の Cal Green とのカップリングで P-Vine から 「ジャンピング・ヒューストン・ギタリスツ」 という日本編集の CD アルバムも出ている。ギターはもちろん、ボーカルも渋くてディープ。Duke ではシングルが 3 枚、中では、このソウル・マナーでタメのあるダンスものがマイ・ベスト。
14 syl johnson going to the shack
Syl Johnson / Going To The Shack (Twinight 118) 1969
シカゴでファンキーと言ったら、まずはこの方、一昨年の日本公演でもまだまだバリバリの現役でありました。プロモーション不足かヒットはしてないが、ファンキーなナンバーならこれが一番好き。
15 stormy devastator
Sormy / The Devastator (Twilight 104) 1967
楽 SOUL 115p 参照。グレイトなシカゴ・ファンクです。
16 ambassadors music
The Ambassadors / Music (Arctic 150) 1969
人気のある Ain’t Got The Love Of One Girl (20151119参照) の裏。少し前に Honey & The Bees のバック・テイク違いの未発表バージョンが 7 インチで限定販売されたが、アンバサダーズの方がドラムスが激しく音もくっきりクリア、グルーブ感もケタ違いだ。
17 sonny rhodes esiobud
Sonny Rhodes / Finding Out For Myself (Esiobud 713)
楽 SOUL 102p 参照。本名の Clarence Smith でもシングルがあるブルース・シンガー。Galaxyにも 3 枚シングルがあって、2 枚目の You Better Stop (Galaxy 758) が人気、今もって手に入りません。
18 elaine armstrong sad but true
Elaine Armstrong / Sad But True (King 6176) 1967
グレートなディープ・バラード Precious Minutes のフリップ。King’s Serious Soul Vol.2 (楽 SOUL 210p) のコメントでは、縁のないシングル盤と書いたが、ほどなく入手。買えない理由はこちらサイドのファンク・ナンバーの人気が高いため。JB 系のファンクで、歯切れも威勢も良くて、ボーカル・パフォーマンスも最高。これっきり 1 枚のシンガーだが、Masterpieces Of Modern Soul Vol.4 (Kent CDKEND 437) に収録されていた未発表曲 Tears Begin To Fall が最近シングル・カット (Kent City 043)、リリースされている 2 曲とがらりと趣が違って驚きです。
19 lee fields funky screw
Lee Fields / Funky Screw (Angel 3 1004) 1974
JB の映画でも吹き替えで歌っており、JB フォローワーの第一人者。シングル初心者の頃、Let’s Talk It Over (London 190、Norfolk Sound 1000) にはさんざんお世話になったのに、楽本では全く取り上げなかったことを後悔。今回は是非とも 1 曲かけねばと、15 枚あるマイ・コレクションを聴き直しました。Angel 3 では Mighty Mighty Love の改作でモダンな Take Me Back (Angel 3 1008) が人気だが、より JB っぽいこちらを選択。Angel 3 の LP にボーナス曲 7 曲 (Funky Screw も Take Me Back も収録) がプラスされた Truth & Soul の CD アルバムはお薦め。
20 lois barber kung fu lover
Lois Barber / Kung Fu Lover (Dough Boy 100) 1975
ナッシュビルのレーベル、裏のバラード Tomorrow’s So Far Away がそこそこだったので買った覚えがあるが、なんだかやっぱり地味。最近になって、はじめは無視していたこちらのファンキー・サイドにこのお皿の価値はあるんじゃないかと。軟派だし、ディスコっぽいけど、何だか逆らえないサウンドなのです。これ 1 枚のこのシンガーだが、Frederick Knight のプロデュースで Specify という未発表曲があり、The Birmingham Sound : The Soul Of Neal Hemphill vol.1 (Rabbit Family、楽 SOUL 249p参照) の 1 曲目 (Little Lois Barber名義) に収録、70’s サザン・ディープの傑作、お聴き逃しのないように。
21 gene anderson westbound
Gene Anderson / The Devil Made Me Do It (Westbound 165) 1971
ウラがインスト・バージョンの Funky Beethoven、このタイトルでネタバレ。私らしくない選曲だったか、MASKMAN から 「佐野さん、こんなのかけるんですか」 と言われてしまった、たしかに家では聴くことがない類の音かもしれない。HI のシングルもこの人だろう、普通の良盤 Baby I Dig You (Royal Tone 1000)、レア・ノーザン Do You Love Me Baby (Nu-Tone 6501)、レア・ファンク The Gigilo (Royal Tone 1005) なんてのもあります。
22 Iwilly mcdougal i cant wait
Willy McDougal / I Can’t Wait (Kinard 2318) aka Billy Mack
最後は絶対の自信を持ってお届け。鬱なバラードと言えば、これ。20160131 の楽 BLUES で紹介した Don’t Turn Away のウラの曲。

レココンではこの半分もしゃべれていない気が、トーク力が課題です。
最後に、ニューオリンズものを何曲か取り上げたので、私のお薦めのニューオリンズ・ファンクのコンピレーションを挙げておきます。
23 new orleans funk soul jazz 1 a
24 new orleans funk soul jazz 1 b
25 new orleans funk soul jazz 2 a
26 new orleans funk soul jazz 2 b
NEW ORLEANS FUNK (SOUL JAZZ 47)
NEW ORLEANS FUNK VOL.2 (SOUL JAZZ 185)
NEW ORLEANS FUNK はファンク本 FUNK 45’s (K&B) でもとりあげられていたコンピ、第 1 集には分厚いブックレットも付いていて、ニューオリンズのファンクの流れについて丁寧に説明されています。このシリーズはまだ通常価格で入手が可能なはず。第 3 集も出ています。
27 saturday night fish fry 1
28 saturday night fish fry 2
29 saturdaynight fish fry 3
NEW ORLEANS FUNK AND SOUL ! : SATURDAY NIGHT FISH FRY (SOUL JAZZ 53)
これは中古で探すしかないかもしれません。
18:54:44 | SOUL 45 | コメント(0) | page top↑
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