楽CD  BLACK GOLD: SOUGHT AFTER SOUL (UK Castle)
2008 / 09 / 17 ( Wed )
BLACK GOLD: SOUGHT AFTER SOUL (UK Castle CMEDD 1547)
Disc 1 1. And The Echoes / I've Always Wanted Someone Like You (Soultrain 008) 2. Otis Smith / Alley Full Of Trash & Bottles (Perception 4) 3. Johnny De' Vigne / I Smell Trouble (De-Lite 518) 4. Towanda Barnes / You Don't Mean It (A&M 1141) 5. Lonnie Youngblood / Turn Back The Hands Of Time # 6. Willie & The Mighty Magnificents / Take My Love (All Platinum 2306) 7. The Appointments / I Saw You There (De-Lite 520) 8. The Collection & Civics / I'll Be There (Soultrain 009) 9. Larry Saunders / On The Real Side [original demo] (Turbo 038) 10. The New Sounds / Tell Me Your Name (Turbo LP 7002) 11. Exceptionals / Gotta Let Some Sunshine Into My Life (Red Coach 814) 12. The Whispers / I Can't See Myself Leaving You (Soul Clock 104) 13. Silent Majority / Something New About You (Hot Wax 7112) 14. Virgil Henry / You Ain't Sayin' Nothin' New (Colossus 115) 15. Ronnie Shannon / Sweet Games Of Love (Black Gold 3) 16. Cookie Woodson / I'll Be True (Colossus 148) 17. Ty Hunter / I Don't See Me In Your Eyes No More (Invictus 9120) 18. Willie & West / Attica Massacre (Turbo ?) 19. Glen Miller / Where Is The Love (Doctor Bird 1089) 20. Communicators & Black Experiences Band / One Chance (Duplex 1304 / Turbo 037)
Disc 2 1. The Yum Yums / Gonna Be A Big Thing (ABC Paramount 10697) 2. The Adventurers / I've Caught You Cheating (Music World 110) 3. Ray Lewis / Sitting At Home With My Baby (D’or 101) 4. The Sapphires / Baby You've Got Me # 5. Optimistics / Say It Baby (Turbo LP 700) 6. Sensational Cymbals / When Will It End (Jay-Walking 018) 7. Willie & West / Key To My Happiness (Stang LP 1008) 8. The Escorts / I'm So Glad I Found You (Alithia 6055) 9. The Eight Minutes / I Can't Get No Higher (Perception LP 27) 10. The Internationals / Beautiful Philosophy (D’or 105) 11. Robert Tanner & The New Sounds / Sweet Memories (Turbo LP 7002) 12. The Master Plan / Clinton Park (Fos-Glo 005 / De-Lite 1564) 13. The Trumains / I'm At Breaking Point (Vigor 709) 14. The Brockingtons / Natural Woman (Today 1505) 15. Benny Johnson / I Just Got To Know (Today LP 1013) 16. Tommy Keith / Filled With Desire # 17. Mill Street Depot / I May Be Right I May Be Wrong (Stang 226) 18. Brenda Holloway / Let Love Grow (Music Merchant 1001) 19. The Equations / Oh, You Sweet Darling (All Platinum 2311) 20. The Young Professionals [aka Willie & Mighty Magnificents] / Confession Of Love [I Can't Help It] #
# unissued 2007 Notes : unknown

主に東海岸の音源を集めた UK のコンピレーション。発売された去年の夏には気が付かず、今年になって手に入れたもの。これに先立ち出ていた East Coast Soul Connection (UK Castle CMEDD 1502) も同じコンセプトのコレクション、既に在庫切れでいまだに入手できずにいるが、収録曲を見るかぎり内容的にはこちらの方が勝っている。2 枚組 40 曲、話題になっていないのが不思議なぐらいとびっきりの内容、ノーザンにこだわらず、色々なパターンのソウルの好曲が楽しめ、レア盤も多く収録、未発表曲も何曲か含まれる。コンパクトにまとめられたライナー・ノーツもついて、さらに売価も格安というのがありがたい。まずはメイン・ディッシュとなるニュージャージーもの。Jo & Sylvia Robinson 夫妻の All Platinum の系列の作品が数多く聴ける。レーベルでは All Platinum、Stang、Turbo、Vibration、Maple、Alithia 等々。ここら辺は P-Vine 等でもリイシューされていたね。うっとり甘いサウンドを予想してしまうが、最初は硬派なものを。Willie Feaster をリーダーとする Willie & Mighty Magnificents がらみが 4 曲。Stang のシングルでディープ・ファンに知られる Willie & West もこのソウル・バンドの作品のようだ、これは既にご承知の方も多いかもしれないな。楽ソウルで紹介した I’ve Been Waiting (L Brown 01660) もデュオ・スタイルだったし、私はやっと納得。2-7 の Key To My Happiness は At Their Best (Stang LP 1008) という珍しい LP からのもの、Stang 盤は両面バラードだったが、アップ・テンポの曲でも迫力満点。驚いたのが 1-18 の Attica Massacre というブツ、こんなシングルがあったとは知らなんだ。71 年に起きたアッティカ刑務所暴動を題材に George Kerr と Michael Burton が書いた曲。例のディープなシンガー (Willie Feaster だろうか) が一人で歌っている、吐き出される言葉は重いがビートのきいたサウンドはあくまで軽快、これはシングル盤がほしくなってしまった。Take My Love はバンド名義のもの、傑作ノーザン Check It Baby のフリップ・サイドでパーカッシブなミディアム・ナンバー。このバンドについてはやはりこれだけでは足りないね、興味のある方は単独 CD も出ているので、そちらでじっくり堪能いただきたい。1-9 の Larry Saunders には The Prophet Of Soul (Soul International) という LP もあるが、断然人気なのがここに納められた On The Real Side のシングル。コンピの常連、74 年の作で Turbo を代表するノーザン、モダンの有名曲だ。過大評価されすぎという気もするが、フィリー・サウンドっぽくて無性にゾクゾクしてしまう、The O’Jays にも歌ってほしかったね。家で静かに聴くならストリングスが入ったイシュー・ヴァージョン、でかい音でかけるならこちらのデモ・ヴァージョンかな。この曲を書いているのが Tommy Keith で、Brothers Of Love (Blue Rock、Intrepid、Mercury)、Marlboro Men (Gunga、Nite Beat) といったグループを経て、All Platinum では Rimshots (Stang) のギタリスト、さらにライターやプロデューサーとしても活躍している。Branding Iron と Vibration にソロ・シングルがあり、Loving You Comes Easy (Vibration 577) はモダン・ソウル・ファンなら持っていたい1枚。2-16 の Filled With Desire は First Class (All Platinum 2368) で知られる曲。プロデュースした Tommy Keith が歌っている未発表ナンバーとなっているが、音質は良くなっているものの、私には First Class と同じテイクのように聴こえる。1-5 の Lonnie Youngblood はサックス奏者、Turbo に Live At The Sugar Sack というライブ・アルバムがある。ライナーによれば、この Tyrone Davis のカヴァーもその時の音源のようだ。ライブ録音らしく勢いがあって素晴しい、どうしてどうして歌もいけるではありませんか、音がカチッとしていないところが良いね。1-20 の Communicators & Black Experiences Band は Duplex からリリースされたものがオリジナル。この曲のフリップ Is It Funky Enough ? と Road (Tri Oak 102) でファンク史にその名を残すノース・カロライナは Durham のソウル・バンド。収録された One Chance はほんのり甘さも漂うメロディーにディープなヴォーカルとやるせないハイ・テナーがくっきり映えるバラード。かつては普通に買えたシングルだが、ファンク 45 の再評価もあり、今では探しにくいかもしれない。楽本では Fairmount 盤をレビューした Ray Lewis (p.80)、2-3 の好ミディアム Sitting At Home With My Baby も All Platinum からの配給盤だ。Ray Lewis と同じく D’or からリリースされた 2-10 の The Internationals は The Persuaders の前身グループ。この Beautiful Philosophy のシングルはけっこう珍しい、曲も良いが Douglas Scott のヴォーカルに惚れ惚れ、こういう歌いかたをされるともうメロメロ。そして、いかにもニュージャージー・スウィートといった趣の The Equations の Oh, You Sweet Darling にもグッときてしまった。George Kerr がプロデュースした The Escorts と Optimistics は日本のソウル・ファンには有名でしょう。2-5 の Say It Baby は気合の入ったノーザン・スタイルのダンサーで予想外、気に入って何度も繰り返して聴いている。All Platinum の制作ではないが、1-4 の Towanda Barnes も All Platinum に権利があるようだ。Johnny Brantley の Vidalia プロダクションの制作、慌ただしいビートのファンク・ナンバーでバックのホーンは Ohio Players の面々。2-2 の The Adventurers も Johnny Brantley がらみ、63 年に NY の Music World というレーベルからリリースされている。このコンピでは一番古い音だが、ライナーによれば The Chosen Few (Adventurers のメンバーに Roy Handy が加わり結成されたグループ) の Maple のアルバムにも収録されているようだ。Turbo の LP から 2 曲収録されている The New Sounds については、楽本の Robert Tanner の項 (楽p.117) を参照いただきたい。続いて、NY のインディペンデント・レーベル Perception / Today の作品に移らさせていただく。一番有名なのは Benny Johnson だろうね。Visions Of Paradise (Today LP 1013) は名盤の誉れも高い。2-15 の I Just Got To Know も On LP で、人気の高いファンキーなステッパー。その Benny Johnson のアルバムでアレンジを担当しているのが Julius Brockington というキーボード奏者。2-14 は彼が妻と共に制作したソウル・アルバム The Brockingtons (Today) にも収録、Aretha Franklin の曲だが、原曲からかけ離れたアレンジとなっている。The Eight Minutes と Otis Smith も Perception 音源。Otis Smith はここで聴ける 1-2 のフリップ Let Her Go がノーザン・ファンには有名だ。Kool & The Gang でお馴染みの De-Lite のシングルも 3 曲。このNYのレーベル、60 年代後半から活動しており、目立たないがシングルにも好盤が多い。1-3 の Johnny De'Vigne の De-Lite 盤は Johnny Dee 名義でリリースされたもの。Syl Johnson を NY に持ってきたような張り裂けるような歌いっぷりが強く印象に残る。古くは Poor Boy / Street of Dreams (Tarx 1012) というディープなシングルもあり、個人的に気になっているシンガー。コレクターにとって、De-Lite に 4 枚のシングルがある Master Plan はポピュラーなグループだろう。Clinton Park は 1 枚目、ゆったりとしたミディアムの甘いバラードだ。ノーザン・ファンとディープ・ファンの方には、The Appointments にもご注目いただきたい。Dart というレーベルに涎が出そうなディープ・バラードを残しているグループ。さらに珍しい 1-7 の I Saw You There は De-Lite では最高値のシングルかもしれない。オブスキュアなノーザン・ナンバー、ヴォーカルがまことにソウルフル、前半は単調に進行するが後半盛り上がる。Red Coach にフリップ・サイドを同じくする Keep Away / Funny Feelin’ (Red Coach 732) というシングルもあり、そちらもかなりのレア盤。でも、Gene Redd の Red Coach は珍しいものばかりじゃない、二十代の頃は Richmond International や Universal Mind といったグループ・ソウルのべーシック盤でお世話になりました。1-11 の Exceptionals はそんな初々しくソウルに接していた思い出の曲。2-13 Vigor の Trumains も持ってなきゃ恥と言いたくなるほどの基本のお皿、Vigor に 2 枚、RCA に 2 枚のシングルがあり、収録曲は勿論、どれもがグループ・ファンが泣いて喜ぶ出来ばえだ。あまり騒がれないが、Colossus もグループ・ファンには Apollos や Festivals のシングルで知られている。Jerry Ross の NY レーベル、Jerry はもともとフィラデルフィアの人、若き日の Kenny Gamble や Tom Bell とともに Cameo-Parkway や Swan などのレーベルでポップな R&B 曲を作っていたプロデューサーだ。Colossus で最もコレクターを熱くさせるのが 1-14 の Virgil Henry のシングル (Tamlaからもリリースあり) だろう。You Ain't Sayin' Nothin' New はあっぱれ格調の高いクロスオーヴァー・ダンサー、これに隠れて誰も誉めてくれないが、この人のもう1枚 I’ll Be True (Colossus 102) も泣きのあるミディアムで大好き。そして、1-16 でその曲を歌っているのが謎の女性シンガー Cookie Woodson だ。バック・トラックは同じ、Virgil のヴァージョンよりもたくましく高揚感あふれる歌いっぷりで、これには感激。このシングルは Colossus の最後のリリースで、先の Virgil Henry の 2 枚よりもレア。2-1 の The Yam Yams もフィラデルフィア時代の Jerry Ross が制作したもの。Gonna Be A Big Thing の原盤はプロモ・オンリーのレア・アイテム、Honey & Bees (Arctic) の前身グループが颯爽とリズムにのって歌うガールズ・ノーザンの傑作だ。この曲を再録 (ABC Paramount 10753) しているのが The Sapphires で未発表であった 2-4 の Baby You’ve Got Me も Jerry Ross が手掛けた曲、モータウン・ライクなゴー・ゴー・ノーザン。このグループ、女 1 人に男 2 人ということになっているけど、どの曲でも男の声はほとんど聴こえないね。東海岸ではボルティモアも多くのマイナー・レーベルがあって面白い。ボルティモアを代表して Soultrain レーベルのシングルが 2 枚。1-1 の And The Echoes と 1-8 の Collection & Civics はともに Drake Hollon & Richard Poindexter の曲。いずれも甲乙付けがたいファンタスティックなノーザン・ナンバー、Collection & Civics の方が珍しいけど、よく聴いたので And The Echoes に愛着がある。And The Echoes は Pulse からも 2 枚の優れたシングル盤をリリースしていて、ノーザン・ファンならマスト・アイテム。1-12 の Whispers は 69 年の作、Ron Carson の Soul Clock に吹き込まれたもの、これは東じゃなくて西海岸。Soul Clock の百番台 3 枚 6 曲は Planets Of Life の LP には未収録 (Castle の UK CD にはボーナス・トラックとして全曲収録されている)、グループ・ソウルの美学ここにありといった充実した作品ばかりだ。この曲を書いているのが Ronnie Shannon で 1-15 の Sweet Games Of Love は私の愛聴盤、これは楽本 (p.109) を読んでね。さらに東海岸から外れるものではデトロイトの Invictus 関連が 3 曲ある。Hot Wax の Silent Majority は本ブログで紹介済、ライナーでは、76 年の Philadelphia Ambassadors (De-Lite) も同一グループとしている。Ty Hunter は The Glass House のメンバーとして活躍していたが、I Don't See Me In Your Eyes No More はソロ名義のシングル、優しくロマンティックに迫ってくれる。Motown に数々の名曲を残している Brenda Holloway の Let Love Grow も Invictus の系列 Music Merchant から 72 年にリリースされたもの、Laura Lee や Edna Wright にも負けていない溌剌としたリズム・ナンバーだ。Sensational Cymbals はゴスペル・グループ、ペンシルベニアはハリスバーグの Jay-Walking からリリースされた When Will It End は Soulful Sounds From Soulville (楽p.344) にも収録されていたディープ・ファン悶絶のバラード。最後に、このコレクションの一番の変り種がジャマイカン・レゲエ・シンガーの Glen Miller、有名なビッグ・バンド・リーダーではありません。1-19 の Where Is The Love は UK では高値のシングル、ライナーではレイド・バック・シャッフラーと言っているね。以上、盛りだくさんで飽きることがないメニュー。まだ店頭で見掛けます、売り切れないうちに買っておきましょう。
black gold
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