SOUL 45  SEPTEMBER JONES / THE SYMBOLICS / PEARL JONES
2008 / 09 / 21 ( Sun )

ほしいシングルは珍しいものばかり、シリアスなコレクターが血眼になってさがしているものを高いお金を出して買うのも少々辛くなった。でも、シングルに対するこだわりは今も変わらない。そんな私にとっては、新譜で良質のシングル盤が地道にイシューされているのが嬉しい。人気のあるレア・シングルの正規再発盤、CD 収録の未発表曲を 7 インチでカットしたもの、Daptone などの新録等も買っているが、一番気になるのは CD イシューされていない旧録未発表曲のシングル・イシュー。数は多くないが、今でも買えそうなものを何枚か選んでみた。

September Jones / Give Me All Of Your Love (Body & Soul 200)
September Jones / I’m With You (Body & Soul 201)

フランスのレーベルからのリリース、シングル 2 枚がワン・セットになってピクチャー・カヴァーが付いている。2 枚裏表 4 曲のうち I'm Coming Home と No More Love On は Kapp 802 としてシングル・リリースされているが、この 2 曲は全くの未発表曲だ。3 年ぐらい前になるかな、イギリスの某コレクター氏が Give Me All Of Your Love のアセテート盤を聴かせてくれたことがあった。その時は、September Jones の Kapp 盤の存在も知らなくて、名前を聞いてもピンとこなかったのだが、ノーザン・ソウルとしてのクオリティーの高さに驚いた記憶がある。それもそのはず、あの Jack Ashford の Pied Piper の音、4 曲ともデトロイトで 66 年 10 月 17 日に録音されたもの。バックは Andrew “Mike” Terry、Joe Hunter、Eddie “Chunk” Willis、Richard “Pistol” Allen、Jack Ashford、Herbie Williams といった Funk Brothers の面々。シングル・イシューのある I'm Coming Home はちょっと腰を落としたダンス・ナンバー、バックの音がめちゃくちゃかっこよくてクール、ヴォーカルもしっとりとビートに粘りついて妙にゾクゾクしてくる。Give Me All Of Your Love はもっと軟派かな、タイトなリズムに乗ってテンポ良くスウィングするノーザン・ナンバー。キュートな女の子がダンス・フロアで踊っている姿が浮かんできそうだ。この 2 曲ほどの存在感はないけど、残る 2 曲も充分チャーミング、I’m With You と No More Love はメロディックなダンサー、耳元で囁くようなヴォーカルがなんとも悩ましい。September なんて、いかにも適当につけた名前、これっきりのミステリアス・シンガーが世に残したこれっきりの 4 曲、愛蔵盤として末永く大切に聴いていきたいね。
The Symbolics / I’m Gonna Get You Back (PLUT 02)
これはグループ・ファンにはマストの一品。ヴァージニアはノーフォークのグループのようだ。メンバーは Ollie、Ronald、West、Rolland の 4 人。ライターの Amos Hunter、プロデューサーの Alvin & Wm Thorne という名前は初めて見る。70 年代前半の録音かな、すっきりしたフィラデルフィア・スタイルのダンサー、The Philly Devotions をイナたくしたみたいです。ファッズ・ギターが印象的、軽快なサウンドに頼りなげなふわふわしたヴォーカルが駆け抜ける。A 面となるフリップの Conflict は Lenis Guess が制作、これは 70 年前後の音だろう。もっと硬派でリズミックなダンサー、ドラムスも大活躍してくれる。あらためて聴くと、こちらの方がガッツがあって好きだな。レーベルには Extended cut on Ol’ Virginia Soul – More Encore ! と書いてあるが、Ol’ Virginia Soul (楽p.346) の第 4 集はいまだにリリースされていない。このグループ、Home Ain’t Home / Let A Woman Get Funky (Guess 633) というシングルもあり、そちらは未聴。
septe sym
Pearl Jones / A Dream (Joy Boy / Sidra 9014)
つい最近のリリース。本ブログや楽本で紹介している Brothers Of Soul の曲。Creations 名義、Roy "Cortez" Butler に続いて 4 番目のヴァージョン。クロスオーヴァー・ダンサーの名品、Mike Terry のアレンジメントで、バックの音に大差はない。唯一の女性ものだがこれも素晴しい、ちょっとハスキーでさらりと歌っていないところが良いね。フリップの Give Me Another Chance はモータウンっぽいかな、可憐でダンサブルなミディアム・アップ。Pearl Jones には Please Stay / My Man (W.I.G.9993) というシングルもあり、The Embraceables のリード・シンガーとして、Let My Baby Go (Sidra 9010) というパワフルで重厚なデトロイト・ノーザンを Sidra レーベルに残している。その後、Invictus の Glass House に参加。Bad Bill Of Goods (Invictus 9071) や Touch Me Jesus (Invictus 9090) などで、眩しく弾ける彼女の歌声に出会うことができる
sidra.jpg
先日、Tolbert の新譜 12 インチ I’ve Got It (Jazzman) を購入。楽ソウル (p.121) でも触れた傑作モダンの限定リイシュー、正規に販権をとっての再発で音も最高。未発表の 12 インチ・ヴァージョンも聴けて、さらにお得。Jazzman には感謝感激、7 インチも出たが、そちらはあっという間に売り切れてしまったようだ。オークション・サイトでレア盤をチェックしているあなた、これを買い逃しては一生の不覚ですぞ。

訂正
Lee Jackson (楽p.69) に関して、C.J. の Lee Jackson は別人です。
Lee Shot Williams (楽p.130) の Foxy 盤のギターを Fenton Robinson としていますが Freddy Robinson の誤り。
http://www.soulexpress.net/lee_shot_williams.htm 参照
なお、6 月 17 日の Magnificent Montague と 6 月 28 日の Herb Ward の記事について、補足コメントを入れております。

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