楽CD  SAM BAKER / I BELIEVE IN YOU (UK Soulscape)
2008 / 10 / 10 ( Fri )
SAM BAKER / I BELIEVE IN YOU (UK Soulscape SSCD 7013)
1. You Can't See The Blood (Sound Stage 7 #2545) 2. What Did Sister Do (Sound Stage 7 #2545) 3. Sometimes You Have To Cry (Sound Stage 7 #2550) 4. Something Tells Me (Sound Stage 7 #2550) 5. Don't Feel Rained On (Sound Stage 7 #2560) 6. Someone Bigger [Than You And Me] (Sound Stage 7 #2568) 7. Let Me Come On Home (Sound Stage 7 #2568) 8. Safe In The Arms Of Love (Sound Stage 7 #2579) 9. Just A Glance Away (Sound Stage 7 #2579) 10. That's All I Want From You (Sound Stage 7 #2585) 11. I Can't Turn Her Loose (Sound Stage 7 #2585) 12. I Believe In You (Sound Stage 7 #2590) 13. I'm Number One (Sound Stage 7 #2590) 14. Sunny (Sound Stage 7 #2601) 15. I Can't Stand It (Sound Stage 7 #2601) 16. I Can't Break Away (Sound Stage 7 #2613) 17. Coming To Bring You Some Soul (Sound Stage 7 #2613) 18. Sugarman (Sound Stage 7 #2620) 19. Strange Sensation (Sound Stage 7 #2620) 20. I Love You (Sound Stage 7 #2630) 21. Hold Back Girl (Sound Stage 7 #2630) 22. It's All Over (Sound Stage 7 #2636)
2008 Notes : John Ridley

なんとも懐かしいシンガーだ。比較的早く日本に紹介され知名度は高いが、その後、ちょっと影が薄くなってしまった感もある。これは、そんな Sam Baker に再びスポット・ライトを当ててくれた CD アルバム。1965 から 1969 年、ナッシュビルの Sound Stage 7 に残した全音源。これといったヒットはなかったが、このレーベルでは、Joe Simon を除くと一番シングルの枚数が多い。シングル 12 枚 22 曲を発表順に完全収録。なお、John Richbourg の Seventy-Seven からリリースされた LP (日本盤は Vivid) で聴けないものは 2,4,5,11,13,14,15,17,18,21 の 10 曲となる。ちょっと甲高いディープ・ヴォイス、凄みはないが、情感豊かな歌いっぷりにディープ・ソウル・ファンは胸を熱くすること間違いなし。バラードでは彼の代表作とされる Sometimes You Have To Cry と楽ソウルで取りあげた Something Tells Me の Stax 録音 2 曲がまず印象に残る。Let Me Come On Home は Bobby King (Sound Stage 7 #2552) や Fenton Robinson (Seventy-Seven 105) にも歌われているブルージーなナンバー。Safe In The Arms Of Love はサザン・バラードの好曲、タメのあるヴォーカルが味わい深い。Just A Glance Away も静かに歌われズブズブ沁みる、バック・サウンドとのしっとりとした絡みも最高だ。I Believe In You もこの人らしさが出ているテンダーで熱のこもった美しいバラード。I Love You は曲調も歌のスタイルもオーティスっぽいかな、これまたサザン・ソウル・ファンには堪らぬ曲だろう。こうしてみるとバラードの名手といった感じだが、Hold Back Girl も私の大好きな曲で隠れベスト。ハードなリズム・ナンバー、キレのあるヴォーカルが素晴しい。同じくジャンプの I Can't Turn Her Loose や I’m Number One も見事と言うしかない。ラストを飾る It’s All Over はセカンド・プレスの Sound Plus 盤でよく聴いたので思い出深い。音がぐっとモダンになっていて驚く、快調なテンポにのって歌われ、シャウトも迫力満点だ。なお、先の Stax 録音を除くと初期のシングルはナッシュビルの Monument スタジオの制作。ライナーを読んでもはっきりしないが、Safe In The Arms Of Love と Just A Glance Away は Vivid 盤の解説で鈴木先生が書いておられるようにマッスル・ショールズ録音の可能性もありな感じがする。That's All I Want From You 以降はアメリカン・スタジオでのセッション、最後のシングル 2 枚はナッシュビルで制作されたものとのこと。Sound Stage 7 以降、残念ながらレコーディングは途絶えてしまう。今回の CD アルバムには未発表ナンバーも無かった、これではちょっと淋しいので、Sound Stage 7 以外のシングル盤についても少し触れておくことにしたい。Sam Baker は 1941 年、ミシシッピ州ジャクソンに生まれており、60 年頃のリリースとなる Copa 盤がデビュー盤。続いて 63 から 64 年、ナッシュビルの Hoss Allen のもとで録音、Hermitage、Athens (2 枚)、USA からシングルがリリースされている、68 年に出た Hollywood 盤も Hoss Allen が手掛けた古い作品を新たにプレスしたもの。また、Sound Stage 7 盤と同時期にマイアミの Saadia にもシングルがあり、これらの作品は以下の CD である程度聴くことができる。
The Best of Hermitage Records (Night Train)
Keep On Scratchin ' / Stormin' And Rainin' Blues (Hermitage 824)、Why Does A Woman Treat A Man So Bad (Hollywood 8317/8)、Sweet Little Angel / Tossin' And Turnin' (Athens 212)
Nashville's Got The Beat ! (楽p.271)
Do Right Man / These Blues Are Getting Me Down (Saadia 6091)
The Rogana Story (SPV)
Crazy About You Baby (Copa 200)、Once Upon A Time - Sam Baker & Nancy Cohen (Hit 125)
残る So Long (Copa 200)、Best Of Luck To You / The Bump (Athens 213)、You'd Better Check What You Got (USA 113)、Slow Down Baby (Hollywood 8317/8) の 5 曲は私の調べた限り CD 化されていない。Copa の So Long はまことに晴れやかに歌われたアーリーなバラード、ソウルと言うにはまだ青臭いが、これは私も欲しいシングル盤だ。Sweet Little Angel や Why Does A Woman Treat A Man So Bad はグレートなブルース・ナンバー、Earl Gains でヒットした Best Of Luck To You も Sam Baker がオリジナル。ファンク・ファンに人気のある Saadia 盤は既に Little Beaver (Saadia 5283) が吹き込んだものと同じバック・トラックを使用している。ファンク・サイドの裏となる These Blues Are Getting Me Down は艶っぽいバラード、ブルージーなものも好きだというソウル・ファンにはお薦め。既に亡くなられたという情報もあったが、ライナーには最近の写真も掲載されている。車椅子生活ではあるが故郷ジャクソンで健在のようだ。
sam baker
09:14:13 | もっと楽ソウル | コメント(0) | page top↑
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