SOUL 45  SAME SONG, DIFFERENT SINGER
2008 / 10 / 13 ( Mon )
同じ曲を違うシンガーが歌っているものを何枚か紹介させていただく。

Jimmy Delphs / I’ve Been Fooled Before (Carla 2535) - 1967
Verble Domino / I’ve Been Fooled Before (Toi 920) – 1966 or 1967
楽ソウルでも取りあげた Jimmy Delphs の傑作ノーザン I’ve Been Fooled Before にオリジナルがあるって知ってました? それがこの Toi の Verble Domino のシングル。Toi は Bob Lee の Jerhart の系列レーベル。Robert Pruter 氏の Chicago Soul によれば、67 年 1 月、地元シカゴでは小ヒットした曲らしい。Verble Domino の本名は Sharman Nesbary、レーベルのライター・クレジットも Bob Lee & S. Nesbary となっていますね。興味津々の方には申し訳ないが、肝心の内容となると、急にテンションが下がってしまいます。躍動感のカケラも無いサウンド、歌もお世辞にも上手いとは言いがたい。おっとりとしたミディアム・ナンバーで、かなりズッコける。曲の良さは伝わってくるので、私これはこれで嫌いじゃないが。まあ、Jimmy Delphs を誉めるのが筋でしょう、あちらは才人 Dale Warren のアレンジメントだし、あまり攻められません。
verble domino
The Arabians / Let Me Try (Staff 1808) - 1964
Billy Joe Burnette / Let Me Try (Gold Standard 220)
The Arabians の Let Me Try は楽ソウルでも触れた曲 (楽p.52)。この Billy Joe Burnette のヴァージョン、Edward Hamilton ほどの艶っぽさや深みはないものの、歌いっぷりは悪くないし、雰囲気や味わいはそれほどかけ離れていない。ソウルとは縁の薄そうな Gold Standard はナッシュビルのレーベル。Billy Joe Burnette については全く情報が無いが、A面となる Born To Lose は有名なカントリー・ソング、久しぶりにひっくり返して聴いたら、やっぱりまっ白けっけでした。The Arabians のシングルを手掛けている James Hendrix はナッシュビルに Carrie 等複数のレーベルを持っていたプロデューサー、彼が何らかの形で関わっているのかもしれない。
billy burnette
Mr. Percolator / Burning Up For Your Love (Wax-Wel 001)
James Fountain / Burning Up For Your Love (Peachtree 124)

Mr. Percolator は楽ソウル (p.97) で取りあげた傑作サザン・バラード I Need Your Love To See Me Through のフリップ・サイド。James Fountain も楽ソウル (p.44) で触れたもの。つい最近、Peachtree のシングルを眺めていたら、タイトルは同じだし、ライターも W. Walter となっているので、もしかしたらと聴き比べてみた。Mr. Percolator はディープなジャンプ、自らのバンド The Soul Chargers をバックに配した James Fountain は激しいファンク・ナンバー、かなり印象が違うので同じ曲だと言われなければ気付くのは難しい。Peachtree はアトランタのレーベルだが、James Fountain はもともとフロリダを拠点にして活動していたシンガー、マイアミの Perk Badger (Mr. Percolator) や Willie Walters と接点があったとしても不思議ではない。
james fountain
David Will / The Way The World Should Be (Soul Craft 777) – 1973
Jonas Dockery / I’m In A World Of Gloom (Thomas 811)
I Remember You / Loneliness (Soul Craft 101) の David Will、このちょっと珍しい Soul Craft 盤もモダン・ソウル・ファンには有名。カリフォルニアのレーベル、1 枚目は 60 年代末ぐらいのリリースだろうか、こちら 2 枚目は 73 年の作のようだ。ストレートなメッセージ・ソング、生きの良いダンス・サウンドで辛目のヴォーカルがシャウトしながら駆け抜ける。この曲を書いてプロデュースしている James Dockery と Thomas 盤の Jonas Dockery は同一人物。70 年代に入り、シカゴのレーベルから出ていて、Soul Craft プロダクションの制作、タイトルと歌詞は違うが、曲は同じだ。David Will よりも歌の内容は重くて暗そう、息苦しい歌いっぷりがけっこうソウルフルで私は気に入っている。でも、David さんに比べ勢いが無いので、評価は分かれるかもしれない。なお、Dockery 盤ではライター・クレジットが Barry White となっていて、ここら辺の事情はよく分からない。さらにもう 1 枚、Dockery さんのプロデュースで 83 年に Up From The Bottom (True Production 101) というグループもこの曲を取りあげている。イントロのバリトンが余計だが、男女のデュエットで歌われ、暖かみと高揚感があって好感の持てる出来ばえ、3 枚の中では一番手に入れやすいはず。また、James Dockery には My Faith In You Is All Gone (Soul Craft 1) というシングルもあり、UK のノーザン・シーンではけっこう人気がある。私の所有盤はロケット発射の絵のある青いレーベル、オリジナル・リリースは赤に文字だけで値段がぐっとお高くなる。
james dockery
The Arabians / Let Me Try # The Many Sounds Of The Arabians (Genie)
James Fountain / Burning Up For Your Love # Atlanta Soul (Grapevine)
Up From The Bottom / The Way The World Should Be # Modern Soul Vol.3 (Goldmine)
11:29:11 | SOUL 45 | コメント(0) | page top↑
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