SOUL 45  The Del Reys, The Four Larks, The Rivingtons
2008 / 10 / 19 ( Sun )
The Del-Reys / Don’t You Know (New Breed 713)
The Del Reys / Rosiland (New Breed 711)
LA のグループだが、Wayne Farris と James Wesley Smith というシンガーのソロ作品といった方が適当かもしれない。最初の New Breed 盤は Mel Alexander の Kris Records (Kent、楽p.330) にも収録されている。しっとりとしたバラード Don’t You Know で歌っている甘い声のシンガーが Wayne Farris。フリップ・サイドの Shop Around にインスパイアされたような Walk Proud では James Wesley Smith がヴォーカルを取っている。次の New Breed の 1 枚目は少し珍しいかな、こちらはバック・コーラスが付いてグループ仕様。James Wesley Smith の Rosiland はやはりミラクルズを彷彿させるダンスもの、この人、声の艶も歌の上手さも遠く及ばないが、Smokey Robinson が大好きという心意気がしみじみ伝わってきて、微笑ましく楽しい気分にさせてくれる。ウラの Mama Was Right はセレブなミディアム、Wayne Farris がソフトなタッチで迫ってくれる。2 人ともヴォーカルに強烈なインパクトは無いものの、曲はエレガントでエクセレント、ノーザン・ファンなら気になる 1 枚であろう。なお、私の所有盤では両面のラベルが逆。James Wesley Smith には Talking About Women (Angel Town 714) というレア・シングルもあり。
del reys
The Four Larks / That’s All That Counts (Uptown 748) – 1967
The Four Larks / I Still Love You [From The Bottom Of My Heart] (Tower 402) – 1968

Don Julian の The Larks と混同しないように。こちらは LA ではなくフィラデルフィア。このグループについては楽ソウル (p.340) でも触れたが、誤解しているところもあったので、ここで整理しておきたい。もともとは Jackie Marshall をリードとし、Calvin Nicholls、Earl Oxidine、Weldon McDougal の男性 4 人がメンバー、Jerry Ross の Sheryl、さらに Violet、Guyden 等で 60 年代初めに何枚かシングルを出している。この頃の音はほとんど聴いたことがなくて、私が持っているシングルは The Arock & Sylvia Soul Story (Kent) にも収められている 64 年の For The Love Of Money (Arock 1010) と 63 年に Irma & The Larks 名義でリリースされた Without You Baby (Priority 322、Fairmount 1003) の 2 枚。Irma & The Larks は Jackie Marshall が一時グループを離れたため、新たに女性のリード Irma Jackson を迎え録音されたもの。輪を描くようなテンポにのって歌われたミディアムのダンサーで、アーリー・フィリーを代表する品のあるガールズ・ノーザン。Johnny Styles & Luther Randolph と The Larks のメンバーであった Weldon McDougal が設立した新興プロダクション Harthon で制作、若き日の Eddie Holman & James Solomon が曲を書いている。Irma & The Fascinators の名義で 65 年に発表された Just A Feeling / Lost Love (Sceptor 12100) というシングルもあるが、この Irma & The Larks と同時期の録音を後でカットしたもののようだ。内容は Priority 盤に負けず劣らず、素晴しいミディアムのガールズ・ソウルとなっている。この頃から、Weldon McDougal は Johnny Styles、Luther Randolph とともに Harthon や Dynodynamic プロダクションで多くのレコードを制作、Barbara Mason 等のシングルでは The Larks もバック・コーラスとして参加している。The Larks のレコーディングについてはちょっと間が空き、67 から 68 年、Tower から 3 枚、Uptown から 2 枚のシングルをリリース、Weldon McDougal の奥さん Vivian がリードで歌っている。ここに挙げた 2 枚は私の長年の愛聴盤。Uptown の That’s All That Counts は柔らかなタッチのポップなガールズ・ノーザン、ソウル・ファンにはサウンドが軟派過ぎてダメかもしれないな。次の Tower 盤は Tom Bell が曲を書きプロデュースしたもの、フリップの Groovin’ At The Go-Go がノーザン・クラシックとして有名だ。I Still Love You はダンサブルなミディアム、サビのメロにもときめいて、まことにチャーミング、幸せな気分になれるということではこれが一番。さらに、アガシ好きには I’ve Got Plenty (Tower 450) もお薦めできる。なお、Vivian と Irma Jackson を同一人物としている資料もあるが、声が若干違うので別人であろう。67 年ごろの録音で Irma & The Fascinators の You Need Love という未発表曲もあるし。Harthon プロで制作された Cooperettes の傑作ノーザン Sing-A-Ling (Brunswick 55329) と同じバック・トラックを使ったもので、Goldmine のコンピや Timeless Northern Soul (Bianco) という CD で聴ける。Cooperettes は勇ましく、かたや Irma Jackson は優しく雅に舞ってくれる。どちらが好きかと聞かれると悩んでしまうが、若さよりも色気ということで Irma かな。
このグループの変遷について、さらに詳しく知りたい方は次のサイトをご参照いただきたい。
http://home.att.net/~freebizak/Larks2/larks2.html
Four Larks 関連のシングルは Goldmine の CD コンピ Groovin’ At The Go-Go でかなり聴けます。収録曲は I Still Love You / Groovin’ At The Go-Go (Tower 402)、Another Chance (Tower 364)、Without You Baby (Priority 322)、For The Love Of Money (Arock 1010)、Irma & The Fascinators / You Need Love (unissued) の 6 曲。また、Weldon McDougall Presents Philly’s Northern Soul (Bestway) にも 4 曲収録。ただ、残念ながら 2 枚とも廃盤のよう。
four larks
The Rivingtons / I Don’t Want A New Baby (Quan 1379) – 1967
The Rivingtons / Don’t Hate Your Father (JD 122) – 1976
Carlos White をリードとする西海岸のグループ。60 年代初めから 70 年中ごろまでに 20 枚ほどのシングルがあるが、本邦では全く人気が無くて、私も 3 分の 1 も聴けていない。Quan の I Don’t Want A New Baby は曲調が Soul Merchants の Tender-Loving-Care (Moonville USA 1111、Tri-City 319) に何となく似ている。こちらの方が先のリリースでイナたく荒々しい。なお、73 年、Wand からも同じ曲がリリースされているが、持っていなくて再録なのか再発なのか不明。フリップの You're Gonna Pay も気骨あり。次の JD 盤では James Jennings という甘ったるい声のシンガーがリード。これはセンチでノスタルジックなメロディーが素晴しい。スウィート・ソウル・ファンならずとも泣けるバラードだ。この 2 枚以外では、64 年の I Love You Always (Vee Jay 649) と 66 年の Tend To Business (Columbia 43581) がなかなかの出来ばえ。Vee Jay 盤は Richard Parker のプロデュースで Arthur Adams が曲を書いている。
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10 月 11 日のアルツハイマーに Guy Hennigan 氏が飛び入り参加。80 年代 UK ノーザン・ソウル・シーン伝説の DJ、その凄業 (レア・ノーザン) を堪能させていただいた。珍しいシングルが多く、ちゃんとチェックしておけばと反省。次回のアルツハイマーは 12 月 6 日(土)です。
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