楽CD  THE BEST OF DELIA GARTRELL (MY RECORD KOMPANY)
2008 / 11 / 01 ( Sat )
DELIA GARTRELL / THE BEST OF DELIA GARTRELL - STARTING A MOVEMENT (MY RECORD KOMPANY)
1. I've Been Loving You Too Long (Bahith 720) 2. Make Me Say It Again # 3. Second Hand Love (Maverick 1006) 4. Would It Break Your Heart (Maverick 1006) 5. If You Got What It Takes (Maverick 1010) 6. Starting A Movement # 7. See What You Done Done [Hymn No.9] (Demin-Kalo 1、Right-On 109) 8. Fight Fire With Fire (Demin-Kalo 1、Right-On 109) 9. Beautiful Day (Aware 031)
# Unissued 2008

セピア色の写真が時の経過を感じさせる。Darrell Banks 目線で歌っているのが本 CD の主人公 Delia Gartrell だ。こんなマイナー・シンガーまで出てしまうのかと驚きつつ、想像していたよりも美形だったので、思わずフラフラと買ってしまった。アトランタの Hannibal (James T. Shaw) の奥さんだった女性、残しているシングルは 5 枚。68 から 69 年、Marverick に 2 枚、71 年 Demin-Kalo (Right-On)、73年 Aware で各 1 枚、そして、リリース年がはっきりしないが Bahith 盤が最後のシングルで、いずれも Hannibal が制作に携わっている。Right-On で再発された Hymn No.9 がヒットしたものの、本邦では紹介されていないし、リイシューされているのは Kent の Hoilding The Losing Hand (Hotlanta Soul 3) に収録された Aware の Beautiful Day だけ、日本では一部のシングル・コレクターにのみ知られているシンガーだ。発売元の My Record Kompany は Hannibal の CD も出ていたところ、収録曲が 9 曲とちょっと淋しいが、シングルから 7 曲、未発表曲が 2 曲聴ける。詳しいライナー・ノーツがなく、彼女の経歴等については未だ曖昧、でも、ジャケットを含め 3 葉の写真のおかげで、私の中では彼女のイメージが随分と艶かしくなった。楽ソウル (p.141) で取りあげた Would It Break Your Heart も一段と憂いが深く響いてくる。他の 8 曲についても簡単に触れておきましょう。未発表の Make Me Say It Again は Isley Brothers の作、75年の The Heat It On の LP に収められていたバラード・ナンバーのカヴァー、何となく Bettye Swann を思わせるシックな歌いっぷり。Starting A Movement は 80 年頃の作品だろうか、Delia は Hannibal に出会うまではジャズ・シンガーを目指していたそうだ、Hannibal の言によれば、Hymn No. 9 のヒットを出した後もジャズへの未練があったらしい、そんな彼女の一面がうかがえるジャジーなミディアムとなっている。デビューとなる Marverick 盤は 2 枚とも Dee Dee Gartrell の名前で発表されている。やはり 1 枚目のバラード Would It Break Your Heart が泣かせるが、Thomas Fletcher 作となる 2 枚目 If You Got What It Takes もタイトなリズム・ナンバーで素晴しい。Second Hand Love もシスターズ・ファンクの好曲、いつになくラフなヴォーカルに心が乱れる。Marverick はウエスト・コーストのレーベル、68 年から 70 年にかけて Delia と Hannibal はアトランタを離れ LA に居を移しており、Hannibal 自身も Loma、Venture、Avi からシングルをリリースしている。アトランタに戻り制作された Demin-Kalo の See What You Done Done [Hymn No.9] はヴェトナム戦争を題材にしたバラードでなんとも鬱。うって変わって、フリップの Fight Fire With Fire はファンキーでモダンなダンサーだ。I've Been Loving You Too Long は言わずと知れたオーティスのカヴァー、テンポを速めてダンサブルなアレンジとなっている。最後の Aware 盤はめちゃくちゃ珍しくて、未だにフリップ・サイドの曲が分からない (セイム・フリップのデモ盤のみかも)。曲を書いている Obe Jessie は 50 年代に Modern からシングルを出していた Young Jessie のこと、透明感のあるピュアなサザン・ミディアム、Obe Jessie & The Seeds Of Freedom / Beautiful Day My Brother (Stone Dogg 801) で先にリリースがある。なお、本 CD に収められていないシングル曲は I Must Be Doing Something Right (Maverick 1010) と Stand Up For Your Brother (Bahith 720) の 2 曲で、いずれもファンク・ナンバー。本アルバムは Delia 自身の自主制作のようだ。彼女の懐かしい思い出がつまった 1 枚、そんな彼女の気持ちを大切にして聴きたい貴重な音源だ。
best of delia
既に告知済ですが、3 連休最後の月曜日 6 時から (終わりは10 時 30 分頃)、渋谷のブルー・ヒートにて、ディープ・ソウルのレコ・コンがあります。鈴木啓志さん、森島繁美さん、山内直哉さん、そして私も DJ やります。プレイ・リストもあり、お一人で来られても、ゆっくりじっくり楽しめます。チャージはありません、飲み物代と食べ物代のみ。詳しくは次のホーム・ページ参照ください。
http://blueheat.jp/
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