SOUL 45  COLUMBIA
2008 / 11 / 22 ( Sat )
毎回、どのシングル盤を取り上げようかと迷ってしまうので、しばらくはメジャーを中心にレーベル単位で紹介することにします。今回はColumbiaで。

Rick Thompson / We All Make Mistakes Sometimes (Columbia 44880) – 1969
南部人とはまた違った説得力十分のサッドネスに胸が詰まる、やるせなさテンコ盛りのテンダーなバラード。ライターに B.Frazier とあり、Billy Frazier のことだろうか。方や、フリップの What Do I Have To Do は UK で人気があるミディアム。侘び寂のあるヴォーカルがくっきりと映え、恥ずかしながら優しい気分になっちゃう。シングルがこれ 1 枚というのが残念なシンガーだ。
Donald Wilson / I’ve Gotta Get Myself Together (Columbia 45044) – 1969
NY のシンガー? この人も全く情報が無い。Columbia に 3 枚のシングルがあり、これがベスト。甘く哀愁を含んだビート・バラード。思い入れたっぷりの泣き節で迫ってくれる。
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Dee Clarke / In These Very Tender Moments (Columbia 44200) – 1967
1938 年の生まれで Ben E. King とは同い年、シカゴでは Jackie Wilson が先輩格にあたる。ドゥーワップ・グループからソロに転向し、58 年、Nobody But You でブレイクした Dee Clarke。若くしてスターとなり、活躍時期が 60 年前後、何となく古いタイプのシンガーというイメージで、今では忘れ去られつつあるヒット・シンガーの 1 人と言えるかもしれない。これは Abner、Vee Jay、Constellation に続くシングル。すっかり影が薄くなってからの作品だが、見過ごされるには惜しい渋いミディアムのバラード・ナンバー。Robert Banks 等同じ制作スタッフで Columbia にシングルがあるアリゾナのソウル・デュオ Eddie & Ernie が曲を書いているのが興味深い。なお、ディープ・ファンには Don Covay が制作に携わっている悶絶アーリー・バラード I’m Going Home (Constellation 108) もお薦め。
Jimmy Bailey / Hush (Columbia 43408) – 1965
J.R.Bailey です。この人も 50 年代ヴォーカル・グループの出身。MAM と UA から LP も出していて、Love Won’t Wear Off (Calla 158) なんていう好曲もあるが、歌手としてよりもソング・ライターとして名声が高い。Columbia から Jimmy Bailey でソロ・デビュー、5 枚のシングルがあり、注目度はさらに低くゼロに等しい。ところがどっこい、制作スタッフが充実、意外にも 60 年代中頃の良質な NY サウンドが楽しめる好盤が多い。これは 3 枚目で、ライターが Ashford & Simpson と Jo Armstead、でアレンジメントが Horace Ott、溌剌としたリズム・ナンバーながらも、どことなくおっとりとしたところが私は気に入っている。フリップの If Goodbye Means Gone も一段と明るい調子のミディアム・ダンサー。裏と表で世の中の憂さを晴らしてくれる。1 枚は未聴だが、バラードは弱く、Bailey 自身と Vernon Harrell が曲を書いている Sam Cooke 調の Happy Train (Columbia 43602) 等テンポのあるものに見るべきものが多い。
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Turley Richards / I Just Can’t Take It Any Longer (Columbia 43667) – 1966
ウエスト・ヴァージニア出身の Turley Richards は盲目の白人シンガー・ソング・ライター。NY 録音で Columbia に 3 枚のシングルがあり、私の持っていない I Feel Alright (Columbia 44079) が人気ナンバー・ワンのダンサー。インパクトの強さでは負けるが、このミディアムも並ではない。ノーザン・ファンでなければ、こちらの方を良しとする人も多いはずだ。ちょっとシカゴっぽいサウンド、男らしく精悍な歌いっぷりに惚れ惚れ。この人にとっては肌の色など関係ないのだろう、ストレートにシャウトしてくれるところが好ましい。なお、このシングル、ピクチャー・スリーブ付のものもあり。堂々としたバラード I’m A Lonely Man (Columbia 44079) も文句無し。私は聴いていないが、71 年に発表した Expressions (Warner Brother) という LP が知られている。
The Eddy Jacobs Exchange / Can’t Seem To Get You Out Of My Mind (Columbia 45174) - 1970
シカゴの Eddie Jacobs のシングルで、楽ソウル (p.69) でも触れたもの。Ashford & Simpson が曲を書き、Billy Jackson がプロデュースした軽快に跳ねるダンサー。伸びのあるヴォーカルが素晴しい。ちょっと曲調が落ち着かないと言うなかれ、じっくりと聴かせどころもあって、欲張りなつくり。
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01:14:26 | SOUL 45 | コメント(0) | page top↑
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