楽CD  ECCENTRIC SOUL : THE YOUNG DISCIPLES (NUMERO 023)
2008 / 11 / 30 ( Sun )
ECCENTRIC SOUL : THE YOUNG DISCIPLES (NUMERO 023)
1. The World Is Changing / LaVel Moore # 2. Crumbs From The Table / The Young Disciples Co. (Gateway 16475) 3. Third Flight / Third Flight (Yodi 1003) 4. Tears / The Debonettes (Merry 1005/6) 5. Checking Myself / Ames Harris Desert Water Bag Co. (Yodi 1008) 6. I'm Not Afraid Of Love / Sharon Clark & The Product Of Time (APT 26009) 7. Anyone Or Anything / DeDe Turner Happening # 8. Girls Girls Girls / The Young Disciples Co. (Gateway 16475) 9. I Love You / Dauphin Williams (Yodi 16857) 10. Hard Hard / Georgettes (Yodi 1009/10) 11. Country Loving Country Style / Bobby McNutt (Yodi 1002) 12. It's Not Your Business / Sharon Clark & The Product Of Time (Yodi 1006) 13. People / Ames Harris Desert Water Bag Co. (Yodi 1008) 14. Would You Rather / Georgettes (Yodi 1009/10) 15. Love Love Love / Third Flight (Yodi 1003) 16. Choose Me / The Debonettes (Merry 1005/6) 17. Outside Of Memphis / DeDe Turner Happening # 18. That's A Good Reason / Sharon Clark & The Product Of Time (Yodi 1006) 19. I'm Your Man / Dauphin Williams (Yodi 16857) 20. Bang Bang Bang / The Young Disciples Co. (Gateway 5837/6) 21. Homeboy Pt.1 / Eddie Fisher & Allen "Death" Merry #
# unissued ? 2008 Notes : Judson Picco, Rob Sevier & Ken Shipley
本 CD ではレコード番号の記載がなく、私が調べたものなので不備があれば、ご容赦ください。

これはもう単なるレア・ソウルのコンピレーションという枠を超えている。大袈裟かもしれないが、黒人文化の発掘作業と記録による後世への継承運動と言ったほうが適当かもしれない。Numero ファンの私でもこの CD を取り上げるのにはためらいがあった。音楽を楽しむというスタンスだけでは十分では無い内容。頼りのライナー・ノーツも英語の苦手な私にとっては読みこなすのが厳しく、どうも気が進まないが、至らない紹介となってしまうことの言い訳と受け取っていただきたい。本 CD の舞台は 60 年代後半のイースト・セントルイス (イリノイ州、ミシシッピ川を挟んでミズーリ州のセントルイスの東に位置する)、住んでいるのはほとんど黒人でアメリカでもトップ・クラスの治安の悪さ。この地で、少年少女たちの非行防止対策として音楽活動を行ったのが Allan "Dealth" Merry という人物で、タイトルとなっている The Young Disciples とは彼が指導した若き音楽集団のことを指している。成果はアマチュアの域を超え、Merry のレーベル Yodi や Merry からシングル盤もリリースされている。本コレクションはその Allan Merry 音源をまとめたもの。最初のレコーディングは Gateway レーベルから 68 年に発表された The Young Disciples Co. 名義の 3 曲。Crumbs From The Table は抜けの良いファンク・ナンバー、これは私の好きなパターン、The Primes の Larry Williams というシンガーが歌っており、粘っこいヴォーカルに味がある。やはり彼がリードをとる Girls Girls Girls では古いヴォーカル・グループ・スタイルのバラードを披露してくれる。Merry が立ち上げた Yodi レーベルのファースト・シングルとなったのがDauphin Williams、ライナーでは 19 歳のローカル・ギャングと書かれている。I Love You は初々しいヴォーカルが印象的なミディアムのバラード、フリップの I'm Your Man はファンキッシュなジャンプ・ナンバーだ。男性グループ Third Flight と女性グループ The Debonettes もファンクとバラードのカップリング。70 年に入ると、地元ではスタジオが調達できずメンフィスで録音された作品が続く。プロデュースに Gene Miller も加わり、サウンドも随分と落ち着いたものとなっている。Sharon Clark は出回ったシングルなので、ご存知の方も多いのではないかな。That's A Good Reason は私もよく聴いた曲、憂いのあるバラード、熱のこもった Sharon 嬢の歌いっぷりにただただ涙である。Bobby McNutt、Eddie Fisher、DeDe Turner Happening は The Young Disciples がらみではない。Bobby McNutt は 66 年に I'm Gettin' Ready (Roulette 4678) というミディアム・ダンサーの良盤をリリースしている人で、そちらはシカゴのスタッフで制作されたものだった。Eddie Fisher はギタリスト、Cadet からジャズ・ファンクの LP をリリースしている。DeDe Turner Happening は渋いヴォーカルが印象的な正体不明の男女混合グループ、未発表と思われる Anyone Or Anything は雰囲気のある力作バラードだ。再び、イースト・セントルイスに戻るが、LaVel Moore の The World Is Changing がポップ路線ながらもなかなか聴かせる、Meditations という男女 3 人のグループで歌われたもの。Ames Harris Desert Water Bag Co. の People はメッセージ性の強いファンク・ナンバー。打って変わって Checking Myself は甘いミディアム・バラード、親しみを感じるメロディーでスウィート・ソウル・ファンなら気に入ってもらえるだろう。そして、女性グループ Georgettes が Yodi の最後のシングル、ポップなアップ・テンポ・ダンサーとまったりとしたバラード。以上、オブスキュアな曲が並ぶ。約半数がファンク・ナンバーだし、ソウル・ファンに人気のある曲や知られざる傑作があるわけでもない。多分、既にこれを手にしている人はまめに CD コンピを買っている方でしょう。私もその 1 人、正直言って、他に聴くべきものはたくさんある。しかしながら、Allan Merry と彼を支えたスタッフ、そして音楽を通して未来が開けた若者たちがいたことを知るには貴重な記録。そういう思いで聴くと、1 曲 1 曲に重みが増す。私が拙い文章で紹介させていただいた所以である。
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来週は「アルツハイマー」です。本年最後となりますので、たくさんの方々のご来場をお持ちしています。
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