SOUL 45  MY FAVORITE SINGLES ON LP
2009 / 01 / 12 ( Mon )
ここ数年、ソウルのシングル音源に関する CD リイシューがとにかく凄い。その対象とするところも、ノーザンからディープ・ソウルへと拡大、需要と供給という経済活動の原則から逸脱するようなマニアックなものも次々と出てくるから、驚いてしまう。2008 年もあらためてソウル・ミュージックの奥深さに心ときめいた 1 年でありました。2009 年はメジャー・レーベルについても丁寧で配慮のいきとどいた企画を期待したいところ、関係者の皆々様方、よろしくお願いいたします。もちろん、本ブログでも積極的に CD を取り上げていく方針、でも、新年早々適当な弾がない。そこで、シングル盤の紹介を。7 インチの楽しみ方もいろいろあって、LP で聴けるものでも好きな曲はシングルで揃えている。ノーザン・シーンで有名なものは別にして、値段も手ごろ、しかしながら、簡単に買えるかというとそうでもないところが面白い。

J.J. Barnes / Sweet Sherry (UK Contempo 2048) – 1970
1969 年の J.J. Barnes & Steve Mancha の Rare Stamps (Volt 6001) に収録。UK のみのシングル・カット、Chains Of Love とのカップリングで米盤はない。LP 収録曲では一番印象に残った曲、明るく前向きな曲調が気に入っている。
j j barnes rare stamps 
Marvin Gaye / Little Darling (Tamla 54138) - 1966
Moods of Marvin Gaye (Tamla 266) に収録。J.J. Barnes の先輩格、Motown の 7 インチは一時期熱心に買ったので、シングル・ユースの曲はたくさんあるが、今日はこの 1 枚でいきましょう。Marvin Gaye の作品の中でも、とりわけポップなダンサー、転がるようなテンポに小気味よくヴォーカルが跳ねる。もともとは 63 年に HDH が Martha & The Vandellas のために書いた I'm Willing To Pay The Price という曲のなのだが、Martha のものはいまだに未発表のままになっている。
marvin darling baby 
Tommy Hunt / Words Can Never Tell It (Dynamo 105) – 1967
Tommy Hunt's Greatest Hits (Dynamo 8001) に収録。Chuck Jackson よりさらにヴァラディアー的要素が強いので我が国での人気はさっぱりだ。ちょっと手が出ないという方にはこれを聴いて目を覚ましていただきたい。NY サウンドが生み出した最良のノーザン・ナンバー、荒々しく頼もしいビッグ・ヴォイスに胸の鼓動も高まってくる。楽ソウルで取り上げた Capitol 盤が入っていないのが残念だが、UK Kent から Scepter と Dynamo 音源をまとめた The Biggest Man (Kent 1997) という 29 曲入り CD アルバムが出ていて、お薦め。
hunt dynamo 
Syl Johnson / We Did It (Hi 2229) - 1972
Back For A Taste Of Your Love (Hi 32081) に収録。メンフィスとシカゴが見事なまでにコラボしたあっぱれなアップ・ナンバー。ライターは Johnny Moore、たぶん、Syl Johnson の曲では私の一番のハード・ローテーション。ウラもバラードの傑作 Any Way The Wind Blows ということで、HI のシングルの中でもとりわけ愛着のある 1 枚だ。
syl we did it 
Wilson Pickett / How Will I Ever Know (Wicked 8101) - 1975
Chocolate Mountain (Wicked 9001) に収録。RCA を離れ、Henry Stone の Pickett 専用レーベルからリリースされたもの。Sweet Brown Sugar (楽p.260) のコンピで聴いた時はぶっ飛んだ。Brad Shapiro の制作でナッシュヴィル録音、Atlantic 以降は冷たくしていた私にきつくお仕置きをしてくれたグレート・ダンシング・バラッド。
pickett chocolate mpuntain 
Candi Staton / Too Hurt To Cry (Fame 1478) - 1971
Fame のセカンド Stand by Your Man (Fame 4202) に収録。George Jackson & Raymond Mooreの書いた曲。Fame スタジオが生んだ最もチャーミングなソウル・ナンバーと言っても良いであろう。プロフェッショナルなバック・サウンドにも溜息が。私の最も愛する Candi Staton がいつまでもここにいてくれる、そして、針を落とすたびに彼女に出会うことができる。
too hurt to cry 
Millie Jackson / A House For Sale (UK Spring 2066 713) – 1976
Free And In Love (Spring 0698) に収録。録音はマッスル・ショールズで Brad Shapiro のプロデュース。UK ではすぐにシングル・カットされているが、米盤は無い。抜群のダンス・サウンドということで人気があり、今ではけっこうな値段が付いている。Banks & Hampton の曲、エモーショナルなミリーのヴォーカルに惚れ惚れ、まさしく70ズ・ダンサーの傑作だ。
m jackson spring 
The Artistics / This Heart Of Mine (Okeh 7232) - 1965
67 年の名盤 Get My Hands On Some Lovin' (Okeh 12119) に収録。ノーザン・ソウルという文化が 7 インチで成り立っている UK では、ニーズも値段も高いシングル盤。曲を書いているのが、Money のヒットで知られ Motown のライターとしても活躍した Barrett Strong で、Carl Davis と Gerald Sims がプロデュース。力強く晴れやかなミディアムのバラード・ナンバー、ビートもあって踊れます。本当に素晴しい、The Exits の Another Sundown In Watts (Kapp 2028) となんかと同様、曲になんとなく物語性を感じてしまうのは私だけかな。
artistics okeh 
The O'Jays / Looky Looky [Look At Me Girl] (Neptune 31) – 1969
The O’Jays In Philadelphia (Neptune 203) に収録。Imperial の頃に最も愛着があるが、Bell や Neptune も大好き。Gamble & Huff との運命的出会いが生んだ最初の成果がこれ。歯切れの良いピアノの連打で幕が切って落とされる。眩しいばかりの自信と希望に満ちたフィリー・ジャンプの傑作中の傑作だ。
neptune ojays 
Barrino Brothers / I Had It All (Invictus 9121) - 1972
Livin’ High Off The Goodness Of Your Love (Invictus 9811) に収録。Vivid Sound のBarrino のリイシュー LP には感激以上のものがあった、こんな怪物のようなソウル・グループがいたのかと。彼等とのファースト・コンタクト、まさに未知との遭遇といった感じ、いまだにショックが抜け切れず、やはりバリノと言えばこのテンションの凄さまじいバラードということになってしまう。LP は語りの部分が長く、シングル・テイクのほうが出来は良い。
barrino invictus
23:58:53 | SOUL 45 | コメント(0) | page top↑
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