SOUL 45  TEXAS
2009 / 01 / 23 ( Fri )
ヒューストン、サン・アントニオ、ダラス、オースチン、フォートワースといった大都市を抱え、メキシコに国境を接し、ヒスパニック系の割合も大きいテキサス。カントリー・ミュージックの人気が高く、かつてはブルースも盛んであった地。レーベルでは Don Robey の Duke / Peacock、プロデューサーでは Heuy P. Meaux が有名だが、はたして、ソウル・ファンにとってテキサスというとどういうイメージだろうか。同じ南部でもアラバマやテネシー、ジョージア、お隣のルイジアナやミシシッピとも大分色合いが異なる。私にとってもまだまだ開拓途上の地域、いろいろと面白く、時には怪しいシングル盤にも出会えて刺激的。前回も Charles Gray の Village 盤をとりあげたが、今回はさらにテキサス産の 7 インチを何枚か取りあげることにしたい。

Donnie Carl with The Donnells / It Happened To Me Pt.1 & Pt.2 (Ty Tex 113)
Donnie Carl / You’ve Got It (Ty Tex 118)
まずはオーソドックスなものから。60 年代半ばぐらいのリリースだろうか。最初に挙げた It Happened To Me はなんだかズブズブ沁みてくるズンドコ・テンポ、ヴォーカル・グループ・スタイルでコーラスもばっちり、バックには女性の声も聞こえますね。Smokey Robinson & The Miracles にも歌わせたくなるようなイナたく趣のある曲調も私の好み、さらに、こぶしをブンブン振り回すドニーさんの歌声が胸をわくわくさせてくれる。アーリー・ソウルもイケるディープ・ファンなら、酒の肴になる 1 枚でありましょう。一方、ソロで歌っている  You've Got It は Northern Soul Of Texas (Goldmine 194) にも収められている R&B 調のダンスもの。バックの演奏も切れがあってなかなか。全く情報のないシンガーだが、同レーベルにさらに 3 枚のシングルがあるようだ。
donnie carl
Sunny & The Sunliners / I'm No Stranger (Key–Loc 104)
Sunny & The Sunliners / I’m No Stranger (London 135)
Sunny Ozuna 率いる The Sunliners は LP も数多くあり、知る人ぞ知るテキサスのヒスパニック系ソウル・バンドで、Tear Drop やサン・アントニオの Key-Loc レーベル等に 30 枚を超えるシングル盤を残している。中でも、ノーザン・ファンやモダンなダンスものが好きな人に絶対のお薦めなのがこの I'm No Stranger だ。カルト・ノーザン The Seven Souls の I Still Love You (Okeh 7289) のフリップ・サイドのカヴァー。いろいろとソウル・ナンバーを取り上げているグループだが、この渋くマニアックな選曲には参った。オリジナルも隠れた傑作。バンドの強みというか、原曲のおいしいところにさらにスパイスを利かせたようなしゃれしゃれでスマートなアレンジメントが素晴しく、The Intruders の Little Sonny タイプの Sunny Ozuna のヴォーカルも最高。なお、2 種類のシングルがあるが、London 盤は Key-Loc 盤とミックスが違っていて、少しバックの音が加えられているようだ。甲乙つけがたく、私はどちらも手放すことができないでいる。さらに、このグループ、甘いバラードも得意で CD コンピ・シリーズ Chicano Soul の常連。そして、70 年代に入ると、ファンク・バンドとしてヴァージョン・アップ、有名な Get Down (Key-Loc 1059) は Jazzman のコンピ Texas Funk で聴けます。
sunny  sunliners
Rocky Gil And The Bishops / It’s Not The End (Tear Drop 3181)
Rocky Gil And The Bishops / Oily (Tear Drop 3235)
この人もヒスパニック系のシンガー。It's Not The End はクロスオーバー・ダンサーの傑作として UKのノーザン・ソウル・シーンでもそこそこ知られている。20 年以上も前になるが、イギリス人から買ったモダン・ソウルのカセット・テープで初めて聴いて、その新鮮なサウンドに驚いた記憶がある。でも、ソウルっぽくないとおっしゃる方も多いかもしれないな。次の Oily はソウルフルで重厚なブラスとジャジーなアレンジで、すんなりと楽しめるインスト・ファンク。シングル盤は 2 枚ともけっこうな値段、特に It’s Not The End は高いが、2 曲とも Soul Party (Crazy Cajun) という LP に収録されている。
rocky gil
なお、テキサス・ソウルのシングルについては次のホーム・ページに詳しい。Tear Drop、Dynamic、Jet Stream、Sure Shot あたりの CD リイシューを期待したいね。
http://www.texassoulrecordings.com/index.htm
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