楽 LP  JOHNNY COPELAND (KENT)
2009 / 01 / 27 ( Tue )
JOHNNY COPELAND / DEDICATED TO THE GREATEST (KENT 067)
A. 1. Dedicated To The Greatest (Wand 1114) 2. Mother Nature # 3. It’s Me (Wand 1103) 4. I Waited Too Long # 5. I’m Gonna Make My Home Where I Lay My Hat (Wand 1114) 6. Stealing (from Crazy Cajun LP) 7. The Invitation (Wand 1103) 8. Johnny Ace Medley (from Crazy Cajun LP)
B. 1. Every Dog’s Got His Day (Kent 4546) 2. Oh How I Miss You # 3. Love Attack (Kent 4564) 4.No Puppy Love # 4. You Must Believe In Yourself (Kent 4558) 5. Wizard Of Art (Kent 4546) 6. Old Man Blues (Kent 4564) 7. Dear Mother (Kent 4558)
1987 # unissued Notes : Tony Burke
(ジャケット裏面の曲の記載ではA4とB4が抜けています)

さらにテキサス、やはりテキサスのソウル・シンガーといえば、この人だろう。大政小政の次ぐらい 3 番目ぐらいには名前が挙がるはず、The Texas Twister の異名をとる Johnny Copeland だ。81 年に Rounder から発表された LP でやっと注目され、以降、97 年に 60 歳で亡くなるまで、アルバムも数多く制作、ブルース・ファンからの評価は高い。私も Rounder の 1 枚目と Alligator の LP を持っていて聴いた記憶がある。そのうちブルースには興味が薄れ、もっぱら彼の長い下積み時代のシングル盤を買うようになってしまった。58 年に Mercury からデビューして、All Boy、Paradise、Bragg、Golden Eagle、Wand、Jet Stream、Suave、Atlantic、Wet Soul、Zephyr、Brown Sugar、TTC、Boogaloo、Rescoと数多くのレーベルを渡り歩き、Rounder のシングルまでなんとその数 39 枚 (含むデュエット盤 1 枚)。そんなに熱心に買っていたはずじゃないんだが、調べてみたら 31 枚持っていた、まぁ、私も何やかや言いながら嫌いじゃないのでしょうね。でも、サザン・ソウルのバックで歌っていないし、ブルース・テイストの作品が多いので、日本のディープ・ファンでもシングルまで手を出そうって人は少ないんじゃないかな。この Kent から 20 年以上も前にリリースされたコレクションは楽ソウル (p.321) でもちょっと触れた Wand と Kent のシングルを収めたもの。P-Vine も含めシングル・リシューのアルバムはいくつかあるが、彼のソウル・コレクションとしてはベストと思われ、これぐらいは聴いて損はないと言いたいところなのだが、CD リイシューされていないのが残念。権利関係は問題無いはずなので、さらに、グレード・アップしてお目見えすることを期待し、簡単に紹介しておきたい。中古なら、千円以下で見かけることもあるしね。まず、A 面が Huey P. Meaux プロデュースによる Wand サイド。シングル 4 枚から 5 曲、77 年の Crazy Cajun の LP から 2 曲、未発表が 2 曲、録音はヒューストンで 64 から 66 年頃の作品だ。まずは楽本でも取り上げた Sam Cooke への追悼歌 Dedicated To The Greatest (Crazy Cajun の LP ではタイトルが Tribute To Sam Cooke となっている) が胸を打つ。この人のソウル・バラードでは最もサザン・ソウル・ファンに好まれる曲であろう。The Invitation はブルージーなスロー・ナンバー、未発表の Mather Nature も同じ路線、歌いっぷりにもう少し趣がほしいところだが、悪くはない。スロー・ブルース I’m Gonna Make My Home Where I Lay My Hat は迫力があって、本領発揮といったところだ。メドレーを歌っている Johnny Ace は彼の最大のアイドル・シンガーであったのだろう。未発表の I Waited Too Long は珍しくキャッチーなダンサー、こういう曲も残していたんだと、楽しく聴かせていただいた。なお、Wand では You’re Gonna Reap Just What You Sow も強力なスロー・バラードだが、そちらは Kent の男泣きのコンピ (楽p.210) に収録されている。B 面は Kent サイドで 70、71 年頃の作品、6 曲がシングルから、2 曲が未発表曲。録音はやはりヒューストンだが、一部 LA のスタジオが使われているものもあるようだ。1 曲目の Every Dog’s Got His Day が闇に吠えるって感じで壮絶、断崖絶壁のディープ・バラード、ブルージーなので好みが分かれるところだが、久しぶりに聴き直し、これがベストかなとこれまでの不明を恥じました。方や、Love Attack は James Carr に比べるとね、バックも Goldwax じゃないからね、でも、曲の良さもあって、実直な歌いっぷりがけっこう沁みる。ジャンプ・ナンバーの Wizard Of Art も喉をからしての熱唱、Dear Mother はガチンコのサザン・ソウル、これも改めて聴くと素晴しく、いつになく説得力のある泣き節が光っている。アンイシュードの No Puppy Love は Jackie Paine (Jet Stream 729) でシングル・リリースのある、荒っぽいリズム・ナンバーだ。なお、Kent で未収録となっているのは、Zephyr 盤がオリジナルとなる Ghetto Child / Soul Power (Kent 4534) でブルースとファンクのカップリング。ところで、以前から気になっていることがひとつある。B2 の未発表曲 Oh How I Miss You、私の大好きなシカゴ風の力強いミディアム・ナンバー、ブルー・ヒートの SOUL CITY USA のイヴェントでも紹介した曲だが、これ、本当に Johnny Copeland なのか疑問なのだ。この人に似つかわしくないタイプの曲、歌いっぷりもメリハリがあって色気があるし。さらに、I Was Born To Love You という怪しい未発表ナンバーがあって、Kent の CD コンピ Serious Shades Of Soul (楽p.321) に収録されている。そちらもアップ・テンポのワクワクするジャンプ・ナンバーで、この Oh How I Miss You と同じ声、なんとなく聴き覚えもあって、モヤモヤしております。私の勘違いかもしれないけど、ご意見のある方いらっしゃれば、お願いいたします。
johnny copeland
Johnny Copeland / I’ll Be Around (Golden Eagle 110) – 1964
Johnny Copeland / If Love Is Your Friend [Let Love Come In] (Atlantic 2474) - 1968
Kent のアルバムも最後で脱線してしまったし、楽ソウルのシングル・レビューでは失礼な書きぶりだったので、反省も込め私の好きな Johnny Copeland を 2 枚。マイ・コレクションは 31 枚って書いたけど、同じシングルが違うレーベルでダブっていたりするので、持ってなくて聴けないはMercury、Golden Eagle の 1 枚、Zephyrのもう 1 枚、Fire'N Fury と Rounder 盤ということになる。最初に挙げた Golden Eagle は Charles Booth のヒューストン・レーベルで 5 枚のシングルがある。ブルースが多いが、この I’ll Be Around は切々と痛みを含んだソウル・バラード、どん底に暗いが歌いっぷりも良く、知られざる名品と言ってよいだろう。次の Atlantic 盤も見過されてしまっている曲、ライターが Thomas – McRee – Thomas、ジャクソンの Mississippi Artists Corp (MAC) プロダクションの面々、明るい曲調のチャーミングなミディアム・ナンバーで、愛嬌のかけらもないダミ声で窮屈そうに歌っているところが変に心をくすぐってくれる。なお、初期のものでは、Jimmy Witherspoon の Ain't Nobody's Business (Bragg 102) が味わい深くブルース・ファンならずとも是非聴いていただきたい 1 枚。Tommy Tate (Tommy Yate 名義、Verve 10556)、Big John Hamilton (Minaret 148) が歌っている You’re Looking For A Fool (Wet Soul 1) も Thomas – McRee – Thomas の曲で好き、Wilson Pickett (Atlantic 2334) のカヴァー Danger Zone (Boogaloo1001) も悪くない、若き日のジョニーにギターの手ほどきをしてくれた友人 Joe Hughes (Boogaloo 1000) が後にカヴァーしている May The Best Man Win (Golden Eagle 105) もアーリー・タッチの好曲だ。ブルース・ファンにはマストの Brown Sugar 盤、さらに Jonny Copeland 版 God Bless Our Love といった感じの Resco 盤は今でも安いはず。
copeland single
Bragg と Golden Eagle については、An Introduction To Johnny Copeland (Fuel) というCD アルバムで聴くことができます。2 枚ほどシングルに漏れがあるが、ほぼ完璧な Johhny Copeland のディスコグラフィーが載っているのが次のサイトです。
http://wangdangdula.com/index.html
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