楽CD  MASTERPIECES OF MODERN SOUL VOLUME 2 (KENT)
2009 / 02 / 16 ( Mon )
MASTERPIECES OF MODERN SOUL VOLUME 2 (UK KENT CDKEND 310)
1. What Hurts / Grover Mitchell (Vanguard 35139) 2. It's Better To Cry / Johnny Watson (Valise 6913) 3. Lightin' Up / Ty Karim (Romark 73-104) 4. A Broken Heart Cries / The Pretenders # (from CDKEND 118) 5. I'm In Love / The Ovations feat Louis Williams (MGM 14705) 6. The Fool Who Used To Live Here / Betty Fikes # 7. I'm A Dreamer / Bobby Burn aka Bobby Wilburn (Chant 522、Gamble 4015) 8. Hope For Love / Darrow Fletcher # 9. I Wanna Stay High On You / Higher Feelings (Kent 4579) 10. You're Gonna Lose Me / Freddie Hubbard featuring Jeanie Tracy (Fantasy 921) 11. Your Song / Laura Lee (Fantasy 865) 12. I Can See Him To You / The Mayberry Movement # (from CDSEWD 103) 13. More Than Just Somebody I Know / Brenda Wayne # 14. Still A Part Of Me / The Minits (Sounds Of Memphis 706) 15. Wear Your Natural, Baby / Towana & The Total Destruction # original speed (from CDKEND 308) 16. All In My Mind / Unknown Artist # (from CDKEND 298) 17. Lovin' / The Pacesetters (Fantasy 779) 18. That's The Way Our Love Is / The Radiations # 19. Take All The Time You Need / The Checkmates Ltd (Fantasy 800) 20. You Gotta Be A Lady / The Chargers (Vanguard 35146) 21. I Don't Want To Know What You Do To Me / Act I (from LP Spring 6704) 22. Always / Garland Green (from LP Ocean Front 100) 23. Staying At Home Like A Woman / Lynn Varnado # (from CDBGPD 154) 24. Double Love / The California Playboys (from LP Loadstone 113956)
# unissued 2009 Notes : Ady Croasdell

2003 年にリリースされた Vol.1 については、以前に本ブログでも簡単に取り上げさせていただいた。第 2 弾も負けず劣らずの内容で、全てのソウル・ファンに大推薦のモダン・ソウルのコンピレーション。頭から気持ちの良いダンサーで幕が切って落とされる。Grover Mitchell の Vanguard 盤、楽ソウル (p.89) でもふれたもの、Decca や Josie の南部録音を愛聴しているディープ・ファンにはちょっと驚きのサウンド、美しい旋律にしんみり涙である。アトランタのシンガーだが、これは 71 年のフィラデルフィア録音、残念なことにこれが Grover Mitchell の最後のシングルになってしまったようだ。お次の Johnny Watson は有名なお方とは別人、Jive Five のメンバーでもあったこともあるらしい。99 年にリリースされているが、録音は 70 年代。耳に心地よいビートと前向きなメロディー・ライン、そしてソウルフルなヴォーカル、本 CD でもハイ・ライトとなる 1 曲。これはシングル盤も安く買えるはず。なお、この It's Better To Cry はノーザン・ファンには The Appreciations (Sport 111) で有名な曲、ライターに名前のあるサルサ・シンガー Frankie Nieves (Speed LP) が歌っているものがオリジナルのようだ。Ty Karim の Lightin' Up や The Minits の Still A Part Of Me は本ブログを読んでいただいている人には、もう説明不要でしょう、ソウル・ミュージックの奥深さと素晴しさを教えてくれる名曲である。Ty Karim は CD アルバムにも収録されていた Towana & The Total Destruction 名義の Wear Your Natural, Baby のノーマル・スピード・ヴァージョンも聴ける。シングル・テイクはピッチを上げて録音されたものだ。4 曲目の The Pretenders は女性リードのニュージャージーのグループ、I Call It Love (Carnival 560) や Just Be Yourself (Carnival 559) が人気だが、未発表ナンバー A Broken Heart Cries もビューティフルなクロスオーヴァー・ダンサー、息もつかせぬ Pat Tandy のヴォーカルにコーラスとドラムスがリズミックにからみつく。Goldwax 以降の The Ovations は音がモダンなので、ディープ・ソウル・ファン以外にもお薦め、ここに収録されている I’m In Love が気に入ったら、One In A Million (UK Kent CDKEND 294) や Hooked On A Feeling + Having A Party (UK Kent CDKEND 311) といった CD アルバムも是非耳にしてほしい。6 曲目の Betty Fikes は I Can't Lie To My Heart (Soundbound 437) というシングルがコレクターには知られているアラバマの女性シンガー、そちらは Dan Brantley のプロデュースによるものだったが、未発表ナンバー The Fool Who Used To Live Here は 78 年頃の録音で西海岸の Miles Grayson が制作したもの。そこはかとなくサザン・ソウルの息吹が香るミディアム・ナンバー、ナイト・クラブで一人ほろ酔い加減で聴きたい渋くオヤジ好みのオツな曲。13 曲目の Brenda Wayne も Miles Grayson が手掛けたローカルな女性シンガー。ディープで印象深いサウンドを紡ぎだす職人プロデューサー、とりあえず、シングル盤のレーベルにこの人の名前があったら、全て買いと言っておきましょう。Bobby Burn (Gamble 盤では Bobby Wilburn) はかなりレアなブツ。Bill Haney’s Atlanta Soul Brotherhood (Kent CDKEND 159) にも収録されていたが、ここではぐっと音が良く、そこはかとない哀愁がゆったりと漂う、Gamble の I’m A Lonely Man の SF 盤しか持ってない私は無性にレギュラー盤がほしくなってしまった。シカゴの Darrow Fletcher は本邦では全く人気がない、未発表曲の Hope For Love はムーディーなバラード、ライナーにはツー・ステップと書いてあるね。レア過ぎてどのプライス・ガイド本にも載っていないというのが Higher Feelings、これはどうなの、私にはどうもピンとこない。次の Jeanie Tracy や Laura Lee は私にとっては音がちょっと新しくてあまり興奮しない、ヴォーカルは流石に良いけど。Ray Dahrouge (Polydor) や Anderson Brothers (GSF) でお馴染みのダンサーをやっているのが The Mayberry Movement、第 1 集ではさらにグレートな未発表曲 Two Wrongs Don't Make A Right が聴ける。彼らの唯一のシングル Event 盤も Patrick Adams の面目躍如たる名品なのでお忘れなく。16 曲目の Unknown Artist はSounds Of Memphis / XL の CD コンピで George Jackson とクレジットされていたもの。ウエストコーストのThe Pacesetters は Emotions (Vardan)、Lovers (Gate、Philips) と同じグループで Boola Boola と Minit にもシングルがある。Fantasy 盤は Harvey Fuqua がプロデュースした 76 年の作品。この盤は A 面の I Can Handle It の印象が強かったが、女性ヴォーカルをフィーチャリングした B 面の Lovin’ もなかなか雰囲気があって良い曲だ。18 曲目の The Radiations は Johnny Watson と同じく NY の David Blake が制作、Valise にシングルも 1 枚残しているグループだが、ここで聴ける That’s The Way Our Love Is の方が断然魅力的、The Intruders がやってもおかしくないような力強くノーブルなバラード、グループ・ソウル・ファンは泣くしかない、Little Sony みたいなリードの嘆き節が身にしみる。The Checkmates Ltd は All Alone By The Telephone (Polydor 14313) の印象しかなく、不勉強で他のシングルやアルバムをほとんど聴いていないので困ってしまうが、収録曲はフィリー録音、心温まるミディアム・ナンバーといったところか。次の The Chargers もフィリーで、1 曲目の Grover Mitchell を手がけたスタッフが制作している。ライナーによれば The Moods (Wand、Red Dog) と同じグループとのこと。Act 1 は Spring の LP から、Garland Green も Ocean-Front の LP の曲。Lynn Varnado (Lynn Vernado) は Miles Grayson の制作で Yumie と Gator に 2 枚のレア・シングルがあるが、どちらも抜群のリズム・ナンバーでコレクターズ・アイテムとなっている (楽p.157)。Staying At Home Like A Woman は Funk Soul Sisters (CDBGPD 154) に収録されていた歌ものファンク。この人の未発表ナンバーでは Hayley のコンピ CD で聴ける Ain’t That Something もなかなかの出来だ。〆は私の大好きなThe California Playboys というのが憎いではありませんか。シングルは無くて LP のみのソウル・バンド、けっこうスカスカの演奏に何故か心が和んでしまうから不思儀、そして、ソウルフルなヴォーカルに心がときめいてしょうがない。モダン・ソウルというと、なんだかサウンドが先行するイメージだが、どの曲もしっかりとしたヴォーカルで歌われたものばかり、こみあげ系のディープや鳥肌スウィートをこよなく愛する頑固なソウル・ファンにも聴いていただきたいね。
modern 2 kent
22:46:10 | もっと楽ソウル | コメント(0) | page top↑
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