BARBARA MASON / OH, HOW IT HURTS (BEAR FAMILY BCD 16206)
2009 / 03 / 08 ( Sun )
BARBARA MASON / OH, HOW IT HURTS (BEAR FAMILY BCD 16206)
1. Oh, How It Hurts (Arctic 137) 2. I Don’t Want To Lose You (Arctic 140) 3. Happy Girl (Arctic 154) 4. For Your Love (from LP Arctic 1004) 5. Peace Of Mind # 6. Dreams Really Come True # 7. Ain’t Got Nobody (Arctic 137) 8. Forever (from LP Arctic 1004) 9. Gee Whiz # 10. Poor Girl In Trouble (Arctic 126) 11. Slipping Away (Arctic 142) 12. Take It Easy (Arctic 148) 13. You Better Stop It (Arctic 154) 14. Don’t Ever Go Away (Arctic 146) 15. Game Of Love (Arctic 134) 16. If You Don’t (Arctic 112) 17. I Do Love You (from LP Arctic 1004) 18. Tried So Hard # 19. Is It Me (Arctic 116) 20. I Need Your Love (Arctic 120) 21. Think About It # 22. Just You And Me # 23. Dedicated To You (Crusader 111) 24. I’ll Keep On Loving You # 25. Lonely Too Long # 26. I’m No Good For You (Arctic 146)
# Unissued 1997 Notes : Bill Dahl

フィラデルフィアの歌姫 Barbara Mason のシンガーとしての出発点となった Arctic レーベルの作品をまとめた CD アルバム。1964 から 69 年の録音、Arctic 後期のシングルとジャケットにも使われているセカンド LP の収録曲を中心に編まれたもので、未発表曲も 8 曲あり。発売元は、一時期、フィラデルフィアの 60 年代ソウルを積極的にリイシューしていたドイツの Bear Family、さらに Arctic のファースト LP と初期のシングルが聴ける Yes, I’m Ready (BEAR FAMILY BCD 16205) という CD アルバムもリリースされており、2 枚あれば、Barbara Mason の Arctic 音源は完璧にカヴァーできる。プロデュースは Harthon レコードのプロデューサーであった Weldon McDougal (本ブログのThe Four Larks参照) で、 多くの曲でバックをつとめるのは若き日の Bobby Eli、Norman Harris、Ronnie Baker、Earl Young といった面々。クレジットは無いが、Bobby Martin や Kenny Gamble も裏方で頑張ってらっしゃるはず。ということで、アーリー・フィリーのサウンドを知る上では、避けて通れぬ女性シンガーなのだが、ゴスペルをベースにしているシンガーではなくソウルフルといった感じの歌いっぷりではないので、本邦ではソウル・ファンの支持は極めて低い。さらに、Arctic の LP も選曲がベストではないので、それも一因かもしれない。まぁ、あまり紹介する人もいないし、なんとなく聴かれていないということなのかな。それでは、気を取り直し、私の気に入っている曲を何曲かピックアップしておきましょう。まず、1曲目の Oh, How It Hurts、バラード・ナンバーでは Yes, I’m Ready と並ぶ名曲、しっとりと女の情けに涙である。Happy Girl は 69 年の作ということで、バックにはストリングスも付いて、デルフォニックスが歌っても良さそうなくらいまったり甘い。未発表となっていた Peace Of Mind と Tried So Hard もフィリー・バラードの佳曲。前者は Royal Five のシングル (Arctic 160) で知られているが、Barbara 嬢のヴァージョンの方が私は好きですね、ムーディーな男性コーラスも後押し、スウィート・ファンはソファーに泣き崩れてほしい。Ain’t Got Nobody は正統アガシ路線、UK では人気のあるガールズ・ノーザン、これは私もシングル盤で愛聴している。Take It Easy と You Better Stop It はビート・ナンバーで、ちょっと異色。You Better Stop It はメロも印象的、流麗なストリングスと先走るドラム、そして感情豊かにスウィングするヴォーカル、こんなに切ないダンサーってそうは無い。Ian Wright のSisters Funk 2 (楽p.362) にも収録され、彼女のシングルでは一番手に入れにくい。私も持っていなくて、マイ・ウォンツの 1枚、これは、ほんと素晴しいです。Don’t Ever Go Away も陰影のあるミディアム、Is It Me での可憐でチャーミングな歌いっぷりも捨てがたい。Forever は The Marvelettes、Gee Whiz は Carla Thomas、I Do Love You は Billy Stewart のカヴァー、いずれも彼女のテイストにあったバラード・ナンバー、多分、彼女自身が好きであった曲なのだろう。なお、この人、ライターとしての才能もたいしたもので、18 歳でヒットした Yes, I’m Ready はもちろんのこと、オリジナル曲はほとんど彼女のペンによるものだ。ハスキーで泣きのある声、他のどの曲もしっかりと歌われ、味わいは深い。でも、ポップでゆったりとしたテンポの楽曲が多く、ノーザン・ファンが好むような曲も少ない、やはりソウル・ファンにはあまりアピールしないかもしれないな。最初に偉そうなことを書いてしまったが、アガシ・ソウル・ファンを自認する私も持っている Barbara Mason のシングルは片手ほどで、実はこの CD も最近手に入れたもの。運良く私は新品で普通の価格で買えたが、Amazon等の中古では法外な値段が付いているところもある。Bear Family は活動を中止してしまったようで、どこかで再編集されることを期待したい。
agashi cd 
MAXINE BROWN / BEST OF THE WAND YEARS (UK KENT CDKEND 312)
1. One In A Million (Wand 1117) 2. It's Torture (Kent CDKEND 949) # 3. Let Me Give You My Lovin' (Wand 1128) 4. I Want A Guarantee [alt vocal] # 5. Yesterday's Kisses (Wand 135) 6. Wonder What My Baby's Doing Tonight (Wand LP 663) 7. Oh No, Not My Baby (Wand 162) 8. Love That Man (Kent CDKEND 949) # 9. You're In Love (Wand 1104) 10. Gotta Find A Way (Wand LP 663) 11. Am I Falling In Love (ABC 10370) 12. She's Got Everything (Ace CDCHD 711) # 13. Little Girl Lost (Wand 152) 14. Baby Cakes (Kent CDKEND 949) # 15. The Secret Of Livin' (Wand 1145) 16. Why Did I Choose You # 17. Everybody Needs Love (from Kent LP 047) # 18. Misty Morning Eyes (Kent CDKEND 949) # 19. Since I Found You (Wand 142) 20. Whatever Happened To Out Love (Ace CDCHD 711) # 21. One Step At A Time (Wand 185) 22. Put Yourself In My Place (Wand 158) 23. That's All I Want From You # 24. Anything For A Laugh (Wand 185) 25. Losing My Touch (Kent CDKEND 949) # 26. Oh Lord, What Are You Doing To Me (Kent CDKEND 949) # 27. If I Had Know # 28. It's Gonna Be Alright (Wand 173)
# uniisued 2009 Notes : Ady Croasdell

UK Kent 編集の Wand の Maxine Brown 第三弾、先の 2 枚は既に取り上げており、収録曲28 曲のうち 19 曲が重複するので簡単な紹介とさせていただく。私にとってのお初は、廃盤となっている Maxine Brown / Like Never Before (Kent LP 047) でしか聴けなかった Everybody Needs Love と新たに発見された未発表ナンバー 3 曲。Everybody Needs Love はテンプスのカヴァーでライブ録音、ジャジーなバックをものともせずにソウルフルに歌い上げてくれる。That's All I Want From You と If I Had Know は Otis Redding プロデュースの Fame 録音、That’s All I Want From You は Otis が書いた曲だが、Smokey Robinson が歌っても違和感のないような優しくロマンティックなバラードでちょっと驚いた。歌いっぷりも申し分なく、ラストでぐっと盛り上がって素晴しい、思わず泣けてしまった。これだけでもこの CD を買って正解でありました。If I Had Know も静かに響くバラードで、こちらも良し。Otis の突然の死がなければ、Maxine Brown の Fame 発の傑作 LP が Jotis / Atco でリリースされていたかもしれないな。NY 録音と思われる Why Did I Choose You は曲に魅力がなく、残念。She's Got Everything と Whatever Happened To Out Love も珍しい音源で UK Ace のアガシ・ソウルの好コンピレーションWhere The Girls Are (最近、第7集が出た) の第 2 集に収録済のもの。ということで、いずれもポップ・ソングです。なお、11 曲目の Am I Falling In Love は Wand ではなく ABC Paramount での 62 年の作品、私の大好きなミディアム、Kent も心憎いサービスをしてくれる。未発表曲 It’s Torture と Baby Cakes、さらにOne In As Million、Yesterday’s Kisses、Oh No, Not My Baby、Since I Found You、It’s Gonna Be Alright といった代表曲も聴けるので、初めてちゃんと聴いてみようという人には文句なくお薦め、エレガントでソウルフルなマキシンに出会えるよ。

2008.8.26 の THE FALCONS featuring SONNY MUNRO (UK SOUL JUNCTION) の CD レヴューに補足あり、書き加えました。
19:12:55 | もっと楽ソウル | コメント(0) | page top↑
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